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プリースト

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プリースト (原題: Priest) 2011年 アメリカ作品

監督:スコット・スチュワート

主演:ポール・ベタニー
カール・アーバン
キャム・ギガンデット
マギー・Q



『レギオン』の監督スコットが、再びポール・ベタニーを主演にして撮影した映画、『プリースト』をDVDにて鑑賞しました。

結論からあっさり申し上げると、『レギオン』よりは「どうしたこといったい?」といった気分にならず観られました。が、それはスコット(呼び捨て)のセンスのない演出に慣れたからなのか、一応、原作(韓国のコミック)がある為、物語のバックグラウンドが、しっかりとしてたからなのかは、これから紐解いていこうではありませんか。歴史学。

『レギオン』も愛しているんですよ → 『レギオン』の感想文

今のところ、『レギオン』に一番長い感想をつけたんじゃないかしらね。愛ですよ愛。過去を振り返ればスタウオのエピワンに一番長い感想を書いたんですけどね。スタウオはもう映画ではなくスタウオというジャンルだから(ぎらり)。

スコット(呼び捨て)に対して言いたいのはただ一つ。監督をやめて裏方の映画稼業に勤しめばいいのいなーとは思ってます(毒霧)。

基本的にB級テイストな映画は大好きだし、何度かこの映画ブログでも書いてますが、人生において「駄目すぎて唾棄すべき作品!」と思っているのは一本だけです。今のところ。それは邦画。ちなみに、少し前に観た『LOFT』も栄えある唾棄すべき作品に加入するところでしたが、結構、楽しく感想を書けたのでギリギリです(こちらが感想)。ヘンテコをそれなりにエンジョイできました。

スコットの作品は、大好きな俳優ポール・ベタニーが主役をやっている為、ついつい重箱の隅をつついた感想になってしまうんです。例えばポールは主演ではないですが、メインキャストとして出た過去の作品『キラー・ネット』などは、『レギオン』や『プリースト』に比べたらもっとB級、もっとC級かもしれません。でも面白くて楽しいのです。全然、「監督、何を考えとるんじゃ!」という疑問はわかないの。もちろん突っ込みどころは満載なんですよ? 整合性がとれてない場合があっても、B級映画の底力でねじ切って観客をどっかんどっかん興奮のるつぼに落とせばいいんです。全ての作品が文芸の香りが漂う一級品じゃなくっていいわけです。私にとっての特別な一本になってくれればそれでいい。

だが、スコットは、基本的に映画のセンスがないと思うのよねえ。ライトなオタクなんじゃないかしらね。監督はライトなオタクではいけません。相当にディープなオタクじゃないとやってられませんよ! プラスセンス。プライスレス。

こだわりが感じられないのよスコットからは。変なこだわりは感じるんだけど、すごく浅くて仰天です。小賢しさは感じないんだけどねー。純粋に映画好きで撮影してるとは思うのだが……。

と、ついスコット(呼び捨て)に対する疑問がむくむく湧く作品ではありました。

ポールが出てなければ、私も何も感じず「おお、結構面白かった」といって記憶に薄く残る程度の楽しい作品だとはわかっているのだぜ。レンタルDVD屋で棚にあったら、ポールが出ていなくても手に取った作品ですよ。吸血鬼、近未来、退廃的……「あら、面白そうじゃない」と躊躇なく手にとり、ツイッターでも「結構良かったっすよー」と褒め称えていた作品なのよ。

今でもポールのことさえ目をつぶれば「面白かったー」と素直に声に出して言えます。

作品で良かったところを先に書きます。武器は割と良かったかな。あと、衣装も良かったね。最初のアニメで世界観を説明も悪くない。多分、原作の漫画からアニメーションをおこしてるんだよね?

しかし、武器にしても、「この武器……使い方間違えてるよね」と思うような位置づけの武器が一つ。アニメにしても「このまま最後までアニメにしちゃった方がお互いのため――なんじゃないだろうか? お互いって、我々とスコットのことなんだけど」

といった疑問が既に渦巻くのであった。衣装だけかしら疑問が渦巻かないのは。

褒める部分はとりあえず全て褒めました(えっ……)。アクションに関しては確かに『レギオン』よりは見応えあったんです。でも、詰めが甘いの。「ここのアクションと演出はどーなのか、スコット」と問い質したくなっちゃうのさ。さっさっさ。

あ、最大の褒めどころを忘れるところだった。役者のチョイスは最高です。ポールはもちろんベリーグー。(といいつつ、何故この作品に出たのか――という疑問はオールウェイズ三丁目)。他の役者さんも見栄えよくて素敵。女優さんも全員良かったし、目の保養。それが最大の褒めどころだ。

ここから先は疑問とグチが渦巻く世界です。ネタバレ部分になったら折りたたみますね。ネタバレっていってもそれも……「これは確かに秘密事項なのかもしれないが、その秘密がばらされた時に、ちーーーーーっとも衝撃的な展開にならないのは何故なのかしらね。その秘密、もう知ってたから(知らなくても)!」とスコット(呼び捨て)にメールしてやりたい衝動にかられました。ほらB級でお約束の展開で、誰の頭にも思い浮かべられるベタな秘密ってあるじゃないですか。それでも楽しくダマされている我々っていうの? しかし『プリースト』に関してはその秘密が……「で?」ってなっちゃうのよ。このあたりは『レギオン』の方が顎が外れたかもしれない。「え!?」という違う方向での驚きが『レギオン』にはあったかもね。『プリスート』はそういう驚きは満ちあふれてないわけ。ヘンテコ驚きはないの。用意された驚きが待ち構えているんだけど、何だか薄い精液を飛ばしている人がいたわね……って感じなのよ。下品な言い方しちゃうけど、忘れちゃいけないのは、ここが一応18禁を謳っている映画ブログだからね。たまにいれとかないと、いけないノルマがあるんですよ。自分ルール。

この映画を例えるならFF13というゲームのような、一本道映画だった――というのが全てなんじゃないかしら。

さて、細かくつついていくわよ!


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バイクの造形に関しては、こういうブリキっぽいのが好きな人もいるかもしれませんけど、「何この、ダサイ造形……」と思わず大声で叫んでしまった。特に、ポールが乗るバイクが酷いったらないの。ただ、こういうモーター系のデザインや、機械などのデザインは好みの問題ですから、「このバイクだけは最高だった」という方がいても私はおかしいとは思いませんよ! そこまで心は狭くないです(オープンハート)。

私が好きな近未来のノスタルジー機械っていうと、大友克洋様(敬称)が描く世界みたいなのは大好きよ。大友先生(尊敬)の絵を最初観た時は「日本人にもついに、ここまでの才能を持つ人が出現したかー!」と鼻血を出したものです。もちろん手塚治虫巨大先生に敬意を払いつつ。松本零士先生の描く宇宙は当然だけど、戦争ものの雰囲気なんかも好きですよ。SF雑誌スターログで大友先生の確かアシスタントだった人たちにインタビューした記事は今でも宝ものだもの。後はメビウスやシド・ミードの世界観が好きです。鳥山明先生の描くバイクなんかも相当に格好いいし、素晴らしいわよね。

という、一応好みを提示しつつ……『プリースト』のバイクを観た時に、「なんじゃこりゃ」という台詞がつい私の口から飛び出してしまったのでした。でも本当のバイクマニアからしたら「最高のデザイン!今世紀最高のデザインだぜぇえええええ。現代美術館に展示されてもおかしくない歴史的&画期的! 未来永劫、誰も、ホンダでさえも、カワサキでさえも、このバイクを越えられないぃぃぃぃぃぃぃ!」といったデザインだったかもしれません。バイクド素人の私は黙って目をつぶります。ZZZZZZZ……。


武器とアクションについても書きたいんだけど、ネタバレ要素を含んでしまいます。ここから畳みます。


↓ 続きの感想はこちらの下に折りたたんであります。ネタバレ注意です。秘密二つにも言及してます。どこが秘密じゃという秘密でも、一応秘密だから……。
ネタバレ注意 ネタバレ注意 ネタバレ注意 ネタバレ注意

日本版予告トレイラー






武器はとても良かったと思うの。ポールが操る武器も、マギー・Q姐さんが操る武器も。そのアクションもすごく光っていたと、それは心の底から思いました。特に聖書っぽい本から十字架が飛び出すところは良かったね。あ、そうそう、この映画は結局『レギオン』と同じで予告トレイラー映画だったのよ。予告トレイラーに全てが詰まっている映画です。

疑問というか、演出的に「駄目じゃこりゃ」と感じたのが武器で一つあるんです。マギー・Q姐さんがポールに、「この武器はとっておいたの……」と意味ありげに渡すじゃない? どんな力を秘めてるのかドキドキしちゃったけど、ただの十字型の短剣だったよね。それはどーなのか。私の見間違えかしら。ものすごいその短剣が活躍してたかしら。


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ヴァンパイア軍団のボスを演じるカール・アーバンさん(彼はとても良かったですね!)に、その十字架剣を投げつけてダメージを与えるんだけど、別にそれが最大の致命傷にはならないし、最後の一撃として、それで息絶えたとかじゃないのよ。ただの、大きい手裏剣としての活躍だったわよ。吸血鬼にそれを刺すと、ぱああああっと吸血鬼の身体がその傷から光り出して、身体がばらばらに崩れ去る……といった太陽光線効果が秘められた剣なんじゃないかと私はすごーーーーーく邪推して観てました。ただ、刺さっただけ。首に。

確かに人間ならそれで致命傷だろう。しかしカールさんは一応、力をつけたヴァンパイア人間なの。

そう、ヴァンパイア人間。つまり、人間がヴァンパイアとなったタイプ。

何を言っているかわからないでしょ? 普通そのパターンが多いわけだから。でも、意外と仕組みが、よくわからなかったわよね。それはこの映画における吸血鬼システムを私が一瞬で理解しなかったせいで、私の敗因なんですが。

原種のヴァンパイアは、バイオハザードでいうと、リッカーみたいな姿形なのよ。ヴァンパイアっていうより、トカゲ系のクリチャーっていうのかしらね。そう、クリチャーよね。

私は最初、このクリチャーっぽいリッカーは、人間が襲われて血を吸われた姿だと思ったの。血を吸われるとこうなっちゃうのかあ……と思って眺めていたんだけど、シティという守られた要塞都市から外れた廃墟っぽいところに、人間の姿(全員ハゲている)をした、パンキッシュな人たちがいるのね。その人たちがどうやら、血を吸われた人間ぽいの。でも吸血鬼にはなってなかったよね。昼間外にも出られてたし。作業してたもの。吸血鬼(原種であるリッカータイプ)の手下扱いなのよハゲパンキッシュは。基本的に、人間は全部餌なのかしら。餌にされると、パンキッシュ人間にも、なれないんでしょうけど。そのあたりの棲み分けはよくわからなかったです。

で、原種のトカゲクリチャーが、増殖しつつあるって話なんですけど、巣穴みたいなところにポールとマギー姐さんが出向くのね。すると中ボスっぽいクリチャーが出てくるのよ。しかし、それもトカゲクリチャーをちょっと巨大にしたくらいの規模…………。

中ボスくらいもうちょっと造形を派手にしろよ!

と、私はまた叫んだ。どうせCGなんでしょ? だったら中ボス一体くらいは、違ったクリチャーモデルにしても、よかったんじゃなくってぇえええ?

大体、ヴァンパイア映画と聞けば、やっぱり人間型の吸血鬼をこっちは基本的には期待してるわけ。それがクリチャーだった時のがっかり感といったら。しかし、原作の漫画がそうなんでしょうから、それは仕方がない。それに、人間型の吸血鬼も、結局は、ぐおおおおおと、最後はモンスター化するのが主流だものね。それは最後の見せ場になってたりしますでしょ? それならまだいいんだが、最初からリッカーがわらわら出てきた時点で、「こいつらが血を吸う姿は想像しにくいわ……血を吸うっていうか、ゾンビみたいにガツガツ喰うだけなんでしょ人間を……」といった絶望感。

だったら、ちょっと肉感的な美女を沼にでも連れて行って、ヒルを身体にいっぱい吸い付かせた方が、こっちのテンションがあがるわけよ。

そういう要素はないのよね。そう……スコット(呼び捨て)に足りないモノがわかったわ。

お色気だ……。

チラリズムでさえもないのよね。『レギオン』のときも、そういえばそうだった。必要ない要素である場合もあるが、クールの中にもセクシーは必要よ。そりゃポールがクールとセクシー両方の担当を担っていた――というのはわかるわ。それはわかるんだが、吸血鬼がいかにもいやらしい手つきで、処女の首筋をなで回す描写などはもっともっと増やしてもいいはず。

それがないの。リッカーも舌なめずりして人間の血をギヒヒヒヒと、薄汚くも嫌らしく人間を責め立てる描写は殆どないの。マギー姐さんが窮地に陥って、「やだ、姐さんがリッカーごときに! いやらしく汚されてしまう!」といったところで、ポール・プリーストが参上ってこともないわけだ。

吸血鬼ヒエラルキーシステムの続きだけど、餌となる人間(消失)、パンキッシュハゲな最下層奴隷、リッカー、リッカー中ボス、そして、人間ヴァンパイア、最上位が原種タイプの女王様なのよ。私が理解した範囲だと。

人間ヴァンパイアというのは、女王様から血を分け与えられた人間がなれる地位みたいなのよねー。彼は太陽がある昼間でも平気だったよね。そして選ばれし人間はハゲパンキッシュにならず、イケメンのまま。人間型の異形者(パンクハゲ含)は、太陽が平気になるようだ。それをもっとメリットとして活かしている描写――もないの。

十字架に対して怯えるっていうのもない。だってリッカーだもん。ただのクリチャーだもの。幾らこれが「吸血鬼でござい」と言われても、そう見えないわけ。で、人間奴隷ハゲなどに聖水をふりかけたり、十字架をコテのように当てたりもしないの。

「吸血鬼はいずこに!?」

と、私はずっと叫んでいました。砂漠の中で(東京砂漠)。

秘密の一つに言及しますが、その、人間ヴァンパイアになった強いボス(カール・アーバンさん)は、実は元プリースト。ポールの同僚だった人なのね。ポール部隊と前にヴァンパイア退治に出向いた時、ヴァンパイアに捕まって穴蔵に引きずり込まれてしまうわけ。で、ポールは彼を救出できなかったことを現在も悔やんでいるの。

で、死んでしまったと思ったそのカールが……女王から血を与えられて人間ヴァンパイアになっていたってことなのさ。

だから、彼の額には、プリーストの証である、黒い十字架の刺青が施されているの。ポールやマギー姐さんと同じように。

この設定も惜しいのよ。最初、カウボーイハットっぽいのをずっと、そのカールさんはかぶってるのね。で、途中、何てことのないシーンで帽子を脱ぐんだけど、そこで十字架が見えちゃうから「あ、この人、昔プリーストだったのねー」ってわかっちゃうわけ。確か、姪と電車内の部屋で喋っている時だったかしらね。

しかし、どうせなら、ポールと闘う段階になって、ポールがカールさんの帽子をぱーんとはたき、その帽子がはらりと落ちたところで

「お、お前は……」

という方が、ベタな展開かもしれないが場面が華やかになったと思うのですけれど……。ポールが映画シナリオ的に「お前が?」となった時、観客も「ああ、あの人が……」となる方がベターでしょ? それが既にこっちは「この人、昔、プリーストだった人だよね……ヒソヒソヒソヒソ」と知ってしまってるっつーのは、興がそがれること、この上ない。

しかも、姪にそれの事実を見せつけても仕方ないわけ。姪は多分、プリーストと呼ばれる人たちが額に十字架刺青っていうのを知らないんじゃないの? だから、カールさんが帽子を取った時に、全然、驚かないだもの。知らなきゃ驚かない事実っていうのはありますよね。

「あなた……神父のくせに……!」

といった絶叫を私は姪に期待してたのだが、その期待はしぼむシナリオなのよ。


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姪の子はすごく可愛かったよ。彼女が着ている衣装もとっても素敵だった。リリー・コリンズさん。調べたら彼はフィル・コリンズの娘だった!! 仰天。フィルに似ずに良かったと喜ぶべきであろう。もちろんフィルも愛嬌のある顔をしているが、美男子かと言われるとファニーな人と答えるしかない雰囲気の歌手でしたわよね。

ついでに、もう一つの秘密である、姪の出生についても言及してしまうわね。こう書くともう既にわかってしまうわけだが。姪はポールの兄さん(スティーヴン・モイヤー)の子供として育てられているの。兄さんの奥さんもとっても美人さん。メッチェン・アミックという女優さん……ってこの人、私は知っている!彼女だったのかあ。Mädchen Amickという綴り。ドイツ系の御両親からつけられた名前のようだ(彼女のウィキ)。

私の好きな俳優さんと共演したことがあるんで知ってたのと、『ツインピークス』に確かに出演してたね。ああ、でも昔の面影とは違っていて、全然わかりませんでした。


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これはプリーストでの彼女。綺麗なお母さんだなあと思って眺めていたが、メッチェンさんだったとはなあ。お母さん役をやるようになったか。といってもまだ41歳の彼女なのだ。


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ほら、こんな感じの美しい方なの。男を惑わす役が多かったようだけど、さもありなんですよね。このメッチェンさんも私が以前見たメッチェンさんと、既に違うイメージ。とにかく、すごく美人さんというのは覚えています。そうかドイツ系か。髪がブラウンや黒の時も多い方なので、どの髪色が彼女本来の色なのかはわかりません。詳しく調べればわかるかもですが、それは各自の課題ということで(他力本願ブログ発動)。

この美しい奥さんと、お兄さん(スティーヴン・モイヤー)さんの二人両親と娘一人の家族構成で暮らしてる設定。お兄さんはシティ(守られた都市)では暮らさず、荒廃した土地を蘇らせようと農業をやってるわけ。お兄さん役の方も素敵な人だった。昔の私ならすぐに好きになってはまってたタイプの顔です。


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実生活ではアンナ・パキンとご結婚なさった人よね。これまた吸血鬼ドラマで共演してるのが縁で。「トゥルーブラッド」というのでしたかな。ちょっと観てみたいドラマなのよねー。

両親はリッカーどもに殺されて、娘は地下倉庫みたいな場所に逃がしてやるんだけど、あっという間に誘拐されちゃうの。しかし、ここも演出がヘンテコ満載。

誘拐された後、保安官(キャム・ギガンデット)がシティにポールを尋ねてくるわけ。保安官はどうやら、姪と恋仲同士で掠われたから助け出したいのね。だけど、吸血鬼に掠われたとなると、自分の力だけでは無理かも……と、噂(?)に聞いていた元プリーストのポールを訪ねる。このあたりもあっさり演出。ポールもすぐにとりあえず、駆けつければいいのに、妙に冷静なのよね。一応、司教に「プリーストとして復活してもいいでしょうか」と、そっちに筋を通しにいくんだけど、拒否されちゃうわけ、で、いきり立って、ポールを危険分子とみなした教会区の兵士(?)なども殺すのよ。

ここ変じゃなかったですか? 別に殺さなくても当て身でよくなくって? 相手は人間だわよ?そりゃ相手も殺しにかかってきてるのかもしれないが、とりあえず捕らえられるってだけの酒場シーンなのに、いきなりぶっ殺しにかかるポール僧侶。

殺してなかったら申し訳ないんだけど、殺してたとしたら、かなりの罪深き行為だわよのう……。

で、やっとこさ兄貴の元にヘンテコバイクで颯爽と(そう、バイクはヘンテコだけど、ポールのバイク乗りシーンはひたすら格好いいの)、駆けつける。

ここもヘンテコです。

私は既に両親二人とも殺されてると思ったのね。でも、兄貴は息も絶え絶えながら生きていた。そしてポールにいろいろ述べるんだけど――。がくっと亡くなるおきまりベタシーンはなかったよね? こう最後の言葉を言った後に、ガクッってなるシーンあるじゃないですか。それか静かに目を閉じたりね。

でも確か、そういうシーンはないの。だから、「あら重症は重症だけど、命は助かったのかしら。ポールに最後『奴らを皆殺しにしてくれ』と言ってたところで場面転換だったが……その報告をポールは兄貴にできるのね? 姪ともまた会わせることができるのね?」と思い込んでいたんですが、次のシーンでは、棺桶を二つほど地中に埋めているシーンが映るのよ。

あ、やっぱり亡くなったのか。それならガクッとしたシーンを入れてよ! ベタなシーンを入れないとわかんないよ!しかも、その棺桶を地中に埋めるところはポールが、やけに離れた場所から他人事のように眺めているのね。しかも最後まで眺めないし、僧侶なのに祈りの言葉も確か与えてなかったはず。だから、最初は村人達が死んでその弔いをしてる場面に通りかかっただけ……かと思ったわよ! 兄貴と兄嫁が亡くなって妙にドライなのは変なのよ。

と、ここでもまた私は部屋の中で地団駄を踏んでました。

だが、私のハテナ頭に構うことなく、ポールは保安官のキャムさんと姪を奪回する旅に。

「姪が感染してたら俺は姪を殺す」

と、明言するポール。

「何を言ってるんだ。俺は殺させないぞ」といきり立つ若い保安官。そりゃまあ恋人なんだからね。

でも感染するとハゲパンキッシュになっちゃうんでしょ? そういえば女性型のハゲパンキッシュはいなかったかしら。

で、その感染してたら……というのがどういう状態なのか説明が何もないのよ。だから緊迫感がないわけ。どのような感染なのよ。感染経路を明確にしてちょうだいな。咬まれれば感染っていう吸血鬼セオリーでいいわけ? その感染シーンがただの村人Fあたりを題材にして、ちょっとでも描写があればいいんだけどね。それはなかったね。両親も感染してたってことなのか?そのあたりも、よくわからんのだよー。

でも、感染したら人間としては生きられないわけで、そんなことなら殺して天国に……といった僧侶なポール心情はわかるわけ。それに喜んで姪を殺すはずないじゃないのさ。

この伏線は浅く短く引きずるテーマなんです。

途中、マギー姐さんと合流し、三人でまたボスの巣窟を目指すんだけど、途中でやっぱり我慢ができない保安官。若いからね。

「何故、殺すなんて言うんだ。姪だろ?殺すなんて……俺がその前にお前を殺す!」

と、急にいきり立つの。若いから? 唐突にポールを殺そうとするわけ。しかし、ポールをここで殺しちゃったら、どう考えも姪を救い出せないだろう。で、そういう浅はかな若者の行動をポールの威厳で諭すんだけど、ネガティブ思考の若者は諭されないの。

ほら、感染してたら殺すって言っているだけで、感染してなかったら当然生かしておくわけでしょ? 救出もしてないのに先走りすぎなのよ。わざわざ誘拐したんだから、姪は何かのキーポイント物件で、そんなたやすく感染させてないと……いう小さい希望を青年は保てないのよね。若いからね(若さで全てを片付けようとするの巻)。

このあたりの展開も台詞がやけに全員上滑りしていて「あひゃー。うひー」と、こちらが何故かこっぱずかしくなる仕様になっておりました。

で、とにかくポールのドライさを理解できない若者。そこでマギー姐さんの登場ですよ。

「姪じゃなくて娘なのよ」

ここで顎がガクーンと外れるべきなんでしょうけれど、これっぽっちも衝撃にならないといった衝撃。

マギー姐さんも知ってたし、何と敵の人間ヴァンパイアまでにも知られているの。

秘密の定義とは何ぞや……。

シーンに戻りますが

「本当は娘である愛しい存在を、この偉大なるポールは、覚悟を持って殺そうっていってるのよ? 娘を殺すなんていう決意が、どれほどのものかわかるの!? この若造が!鼻くそ!」

と、マギー姐さんは「姪は本当は彼の娘なのよ」という一言を言い放ちながらも、言外にたーっぷり含ませているんだろうけれど、それはこっちがくみ取ってあげないといけない構造になってます。でたな「観客が脳内補完せねばならない方式」発動。それはマギー姐さんの芝居が薄いってことじゃないです。このシーンでの演出の浅さは全て監督の仕業なの。

多くを語らない=ザ・クール

そういう図式はわかるわよ。語るに落ちるっていうのは、よろしくないし、ダラダラ説明すりゃいいってもんじゃないの。語らなくても演技に全てをこめさせて、そして、人物だけじゃなく、周りの風景や、今までの伏線がストーンとくるような演出を心がければ、確かに無駄な台詞はいらないわけ。

だが、余りにも薄い演出でここまできているせいか、衝撃であろうはずの告白は起爆剤にならないのよ。

そして保安官も何故かそれで「ぐはあぁ?」とした表情になり、それならば仕方ない……みたいな雰囲気になっていくわけ。え?娘だったら尚更「あんた、それでも本当に親か!?」と食い付いたっていいはずなのに、僧侶二人の深淵なる寡黙なパワーに最後はおされて一人納得したようだわよ……。

と、こっちが納得してあげないといけない演出です。

この実際は親子だったという伏線は、終息に向けてこれっぽっちも役に立たない、ただの事実となって過ぎ去っていくのです。仰天です。


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保安官役のキャム・ギガンデットさんは、お好きな方も結構いらっしゃるのかしら? 私の脳にある股間にはこれっぽっちも反応しないタイプの男性なんですが、いつも申し上げているように役者としては誰に対しても私は「わあ、素敵」という賛辞を送ってます。キャムさんに関してもこの役柄はピッタリだったと思うのよ。彼が出た作品では、『パンドラム』という作品を私は鑑賞した。主演の一人を演じていました。ノーマン・リーダスも出演してる作品ね。作品としては記事として独立させてないが、以前、ちらっとこの作品については書きましたね(こちらの記事)。

物語に戻ります。三人は旅を続けるんですが、荒涼とした土地をひたすらバイクで行くだけなの。でも、荒涼とした雰囲気はすごく良かったですよね。この景色っぷりはかなり好きな景色でした。途中、人間がいる街に寄ります。そこは既に吸血鬼軍団によって荒らされちゃってるの。シティ(守られた城塞都市)に住めない人たちが、それなりに郊外で街を作っているという世界観らしいのよね。それもこっちがある程度理解してあげないと、「この人間どもは何故ここに住んでおるのか?」というのが少しわかりづらいかしらね。ま、このあたりはそれほど疑問には思わない部分かもしれないです。

そして、大陸横断鉄道のような鉄道は今でもあるみたいなの。それがエンドシーンに向けてのこれまた薄い伏線なんですが、ここでも変な疑問がわき上がった。

その荒らされた街にもその鉄道は通ってたのね。荒らされてなければ、郊外型としては大きい街のようだから。街を探索した後、その駅に三人は行ってみるの。

どうやら、吸血鬼どもは列車を利用して移動してるらしいぞ? って気付くポール。

そして側にいる保安官に問い質す。

「この線路はどこに繋がっている線路なんだ?」

「シティさ」

「この駅の次はどこだ?」

「……シティ」

といった会話をするの。こっちの頭がおかしくなりそうでしょ?(≠沸騰しちゃうYO!)

大体、プリーストであるポールは土地のあれやこれやを知り尽くしている設定なんですよ。地図をパッと見ただけで「ここは吸血鬼どもの巣窟だ」といった場所も理解している。下手な地理学者より理解して行動してたんじゃないの? っていう優れた戦士なわけ。それが、この大陸鉄道を知らなかった、なんてことはあるのかしら。プリーストとしての地位を剥奪されて、城塞都市で肉体労働的なことをやらされていた間に設置された鉄道なのかもしれませんけれどもね。今までのバイク旅をしていても、「この鉄道はシティから出ているなー」なんてわかるんじゃなくって? っていうかシティに住んでいたなら、シティに繋がる路線は、わかってるんじゃないのか?

しかも西に数万キロ続いていて……終点はシティさ……。などなら、まだ理解してあげられるが、「次の駅はシティだよーん」……って、隣の駅じゃないのさ。しかも複雑な路線じゃないだろう日本のように。まさに一本道なのだから。

めまいがしてくる瞬間です。

吸血鬼軍団列車は吸血鬼の繭をいっぱい貨車の内部にぶら下げて、シティに殴り込むっていう計画を立ててるんですよー。

そこでまた大いなる疑問。

何故、姪は掠われたのか、観ている間、疑問じゃなかったですか? もちろん人間ヴァンパイアが元々はプリーストで、ポールと同僚だった……というのがわかれば、多少は「ポールとこの人間ヴァンパイア(元プリースト)は、何かしらの確執があったのかもね」と思いを巡らせられますが、結果的に確執というより、

ポールプリーストや、他のプリースト達をシティから引きはがしておく為、ポールの姪を掠って、ポールをおびき出す作戦。

だったらしいのね。それは確かポールが「こういう計画なのだろう」と推測するんだけど。

基本的にポールが一番プリーストとして最強設定なの。伝説のプリースト。教会によって過去の遺物に、させられちゃってるけどね。で、幾らプリーストとして何年も活動してないからって、その強いプリーストに出張ってもらっちゃ困るっていう発想なわけ。人間ヴァンパイアは元同僚だから(ポールの部下だったのかしら?)、ポールの実力をよく知ってるのよ。

吸血鬼軍団が列車でシティに殴り込み殺戮作戦を遂行する時に、ポールがシティにいたら作戦もうまくゆかぬ…… と、考えて、「よし、シティからポールをおびき出そう……あいつには姪(娘)がいたはずだ。よしそいつを誘拐だ!」と奮い立ち姪を掠ったらしいのよ。

だが、その姪を誘拐されてそれを知らせたのは保安官なの。保安官が知らせなければ、しばらくポールは気付かなかったんじゃないの? お兄さんとも連絡全然取ってなかったようだしさ……。吸血鬼軍団の使者が「お前の姪を掠ったぞ。ヒーッヒッヒッヒッヒ!」という描写はなかったと思うわよ!?

他力本願の告知で誘拐を企てるなんて、緩いったらないわよ。

そしてこの作戦の最大の欠点。

特にポールの姪を誘拐せず、誰にも知らせず、吸血鬼繭をたっぷり積んだ列車をシレーッとシティに到着させればよかっただけのストーリーなのでは? 外だろうが中だろうが、結局はポールと闘う覚悟だったわけでしょ? だったら、シティで不意を食らわした方が、シティそのものは殲滅できたと思うのよね。ポールだって急に襲撃されたら、用意だってできなかっただろうし、ポール以外のプリーストはマギー姐さん以外、弱いんだもの。

下手に外におびき出した為に、計画はバレるは、阻止はされると、散々じゃないのさ。

と、そこをつっこんだら物語にならない――ってことかもしれませんが、ポールを外に誘き出さないとヤバイ!となる理由がもっと欲しかったわ。

穴があるストーリーなのは構わないのでありますよ。例えばスタウオでも、デススターは一度破壊されたのにも関わらず、二回目に作ったデススターも同じ弱点にしていたのは、幾ら何でもバカじゃなくって? 帝国ってすんごくバカな集団の集まりなんじゃないのかしら? と思うのが普通よね。しかし、目の前で繰り広げられているスペースオペラに目が奪われて弱点が気にならないのだよ。観ている最中に気がつかなければ、それでいいの。観客を一瞬でも、だませればいいわけだわさ。

しかし『プリースト』は観ている時から「姪を拉致るなんて手間かけずに、直接電話でも何でもして呼び出せばいいじゃないのさ」と、現実的提言(例え、非現実的だとしてもだ)をしたくなっちゃう演出力なのであった。

姪を拉致る意味は途中まで観客にも一応わからないような雰囲気には作ってあるから、私も人間ヴァンパイアボスが、姪を気に入ってしまって「永遠の花嫁にしてやるぞ。ふふふふ」っていう吸血鬼王道ストーリーを踏襲してるんだとばっかり期待して見てしまいました。

でも、姪はプリーストなポールをおびき出す為だけの餌にすぎなかった。

しかも、ポールは姪(実は娘)と再開しても、それほど感動の場面を与えてもらえないの。何とか姪(娘)を助け出し、荒野で目を閉じて横たわっている姪を抱きしめているだけなのよ。姪も「叔父さん……いえ、お父さん……?」と、困惑しながらも唯一残された肉親との再開を大げさに喜んだりしないの。何故なら目を覚ました途端、若手保安官が駆けつけちゃうのね。で、すぐに姪ってば、保安官に抱きつきにいっちゃうんだもの。

これは逆だろう。まずは命があって感染してなかったことを保安官と喜んでいるところに、一度、娘を助け出し、再びボスとの再戦に出向いていた父が帰還する。叔父、いや実の父親ポールが現れる。そして、困惑しながらも目をきらきらさせるヒロイン(姪)。そこで男になった(まだ姪の処女は奪ってなくてもだ)保安官は、男らしく、姪の背中をそっと押し、父と娘の抱擁を、がっしりうながすっていうのが、王道の映像道というものでは、ないのかしら!

この王道の映像道をものすごく破った、意味のわからない演出は、最後にまだ待ち受けていたのだ。

列車を破壊する役目を担ったのが、マギー姐さんだったの。で、ポールより先回りして、列車を追い越し、線路に爆弾を仕掛けるの。

ポールは列車の中にいる姪(娘)を助ける役目。保安官は繭ゾンビの中を通る役目(彼の役目は何だったんだいったい?一応、姪を助ける役目だったのか?)。と、役割分担を決めて行動。

マギー姐さんは先回りはできるし、線路に爆弾も設置するんですが、列車から飛び出してきた、半端な人間吸血鬼(多分、パンキッシュハゲ系のマッドマックス武装な方々)が、マギー姐さんに襲いかかる。で、戦って、その雑魚どもを美しく姐さんはぶっ殺すんです。


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美しいマギー姐さん。マギー姐さんは素晴らしかった。ポールに対する恋心も控えめな雰囲気で醸し出していて、とってもグーでありましたよ。そう、ポールはマギー姐さんの愛情を感じ取るんだけど「君を愛せない……」と振るの。でも仕方ないの。お互いプリーストだし、基本的には生涯独身を貫かないといけないみたい。ジェダイのようだわね。でも、ポールは、今では兄さんの嫁さんになってしまっている愛しい彼女を忘れられないわけ(結局兄も嫁も死んでしまうが)。その彼女との子供が姪なわけよ。さすがに、子供ができちゃったのは、ポールが僧侶になる前だと思うのよねー。マギーも「私は小さい頃から教会育ち(といったニュアンスの台詞)」と保安官にいいながら、ポールはもっと後、二十歳前後で……みたいな台詞を言ってたよね。年齢のあたりはあやふやで覚えてないが、マギー姐さんは根っからの教会っ子で、ポールは途中から宗教の道に……設定なのでした。そして、ポールのお兄さんは全てを承知で結婚し、女の子を自分の子供として育てきたのだ。

ポールと兄嫁の若かりし頃の幸せそうな雰囲気&子供が生まれて苦悩しているポール……などを思い出っぽく映像化してくれればいいのになーと思いました。

しかし、棺桶を下ろしてる途中で去ってしまうような関係になってしまっているしな……ってそれは演出のせいなんですけどね。

話に戻りますが、マギー姐さんが雑魚どもを蹴散らすと、そのアクションのせいで、起爆装置がぶっ壊れちゃう。さあ、どうしよう。マギー姐さんは自分が乗ってきたバイクに視線をギラリと飛ばす……。

この辺りの流れはさすがにいい感じでした。それと、ポールとマギー姐さんが列車作戦を阻止する為、それぞれの持ち場に向かう時に、

ポール「いいか時間になったら爆発させるんだ」

マギー「でもその時、あなたが姪を助けて外に出てこなかったら?」

ポール「…………」(皆まで言うな……当然爆発だ(ギラリ))

といった、クールで熱いやりとりがあるのよね。そのポールのクールな決意は、結果的にポール自身によって台無しに。

流れ的にいうと、マギー姐さんが設置関係をやっている時、ポールは人間ヴァンパイアボスと闘うの。列車の屋根の上で。そこで、「お前は生きてたのか!」といった芝居もやったりするんだけどね。

ここでマギー姐さんが大事に持っていてポールに渡した、十字架短剣なども活躍するの。でも、この短剣も刺さるべきは首筋ではなく、人間ヴァンパイアの額にぐっさり刺さった方が効果的なのよ。プリーストの象徴である、額の十字架を裏切ってるわけじゃない?<人間ヴァンパイア お前にその刺青をいれる資格はなし! といった意味合いもこめて、あの額にぐっさり刺されば良かったのになあと思いました。

そしてここからが仰天だ。首筋に刺さったくらいじゃ、血はどくどく出ていても、すぐには死なないボス。そこは仰天ポイントじゃありません。ボスならば当然でしょう。かすり傷くらいの扱いでも構いません。頸動脈がぶち切れていたとしても。

でも、弱っているのは確か。そのボスにとどめを刺すのは当然、ポールだと思うでしょ?

ところがどっこい、ボスに死を与えるのはマギー姐さんの捨て身の爆破攻撃なのだ。

マギー姐さんは爆発装置が壊れた為、自分の乗っていたバイクに爆弾を括り付け、列車に特攻してくるんですよ。「私に勇気をお与えください……」なんて台詞も言うから「ああっ…自己犠牲。自爆破壊……マギー姐さぁあああああああああん」ってなるわけ。こりゃもうマギーは死ぬなと……。マギィィイィィ!

と、既にうるうる瞳スタンバイのこちら。

列車にぶらさがっている姪とポール。ポールだけならば多分スッと飛び降りられるんだろうけど、姪は一般市民。ぶら下がって敵の攻撃(列車につかまっているポールの手をゲシゲシする攻撃)を何とか凌ぐしかない。そんな攻防をしている時に、線路の先にマギー姐さん特攻一人部隊がやってきた。

ポールは叫ぶ

「やめろおおおおおおおおおお」


え?

やめる?

何を?

私の聞き間違えでなければ、作戦を遂行する前に、とにかく時間がきたら列車を爆発させろ。っぽいことを言っていたはずだ。俺のことは構うなといった勢いだったよね。

ところが、目の前に爆発物がきた途端――

やめろおおおおおおお 

と叫ぶポール。耳を疑った。

「よし、そのまま突っ込めぇえええええええ」

と、叫んでもよかったわよね。姪がぶら下がっているからといっても。

これが、『ダイハード』だったらブルースが「おいおい、冗談だろぉぉぉぉ? こんちくしょぉぉぉ。くるなら、きてみやがれっつーんだ。うおおおおおおおい?」と、今は亡き名優野沢那智声で叫ぶ場面だわよ。

私が鑑賞したDVDだけ誤訳をしてたのかしらね。「やめろおおおおお」なんて情けない叫び声を叫ぶはずないもんね。間違えだよね♪

あ、もしかして、マギー姐さんの命の心配をして叫んだってことかしら? それならわかるけど。そういうことだったの!? しかしあの場面だと、「おいおい、俺たちここにぶら下がってるんだ。やめろおおおおお」といった叫びに見えてしまうわよ。マギー姐さんがポールの愛すべき憬れのマドンナだったならば、「やめろおおお」と言うのはバイクで突っ込んでくる人の命を思って叫んでいると取れるけど。マギー姐さんはあくまでも同僚。仕事仲間。そういう割り切りをしていたポールだったよね。

スコットは、やたらとポールに割り切るクールな役を振るけど……レギオンでも目的の為には、張り切るが、他の雑魚はとりあえず視界の端っこにも入らない!といった割り切り天使だったよね。途中、あばずれヒロインに諭されて、他の人の命も救ってたけど。ちなみにスコット(呼び捨て)の前作品『レギオン』で、救世主を産む予定のヒロインをあばずれヒロインと私は呼んでしまってますが、それは本当に設定がそうだからなの。演じた女優さんを蔑んでいるのではありませぬぞ。何故彼女が救世主を!?というような生活をしていた女子なのよ。そのあたりの詳しい邪な事情は私のレギオンの感想を読むのがベストよ!

だが、マギー姐さんには声は届かない。マギー姐さんは突っ込んでいく。マギー姐さんの自己犠牲が光り輝く……ん? マギー姐さんはバイクのシートの上に突然立ち上がった。まるで、伝説の波を待つかのようなサーフガールが登場だ。何故立ち上がるの……?

もしかして、直前でバイクから飛び降り!?

そうそう、簡単に命を落としてられないわよね。爆弾を自分の身体に括り付けているわけじゃないのだから。バイクだけが突っ込んでいけばいいはず。しかも、オートモードなんていう画面も表れた。バイクの走行システムでオートというのがあるようです。近未来だからね……。

だが、爆発の瞬間はさすがに、誰がどうなったのかは、わからないの。例えばスコット(呼び捨て)が、親切に、爆発中に「ポールはここ→」「敵のボスはここ→」「マギー姐さんはこちら→」「もしかして、誰も心配してないかもしれないけど、若い保安官はここ→」というような、印を映像にはのっけてこないのよ。さすがにスコット(呼び捨て)もそれはやめたみたい。でも、若手保安官のことは誰も気にしなくなるような演出だったよね。

「ああああああ、若手保安官がぁあああああああ」

といった特撮シークエンスもなかったと思うわよ。でもソレは若手保安官が私の好みじゃないから、視界に入ってこなかっただけで、私以外のプリースト鑑賞者全員は「ああ、若手保安官……彼がどうなったのかが一番気になって仕方ないよ!」という演出が、なされてたのかもしれませんね。灯台もと暗し。東大デモクラシー。私、小さい頃は、本当に灯台もと暗しの灯台は東大のことだと勘違いしてたもの。「東大に入ったはいいが……心もとない。俺は暗い。どうしたらいい。東大に入ったけれど……」といった東大生の悲哀を表していることわざかと思ったほどよ。「さすが東大、ことわざになるほどな学校なわけだ」と感心してたもの。

灯台といえば、ジョン・カーペンター監督の『ザ・フォッグ』よね。灯台が出てくる映画として印象深いんだけど、私の勘違いかしら。1980年の作品よ。お勧めよ。

そして、列車は見事に爆発して、人間ヴァンパイアボスもあっけなくジ・エンド。

そういえば、人間ヴァンパイアボス(カール・アーバンさん)は、ポールを勧誘してたよね。「お前も女王様から血を頂いて、私とともに、栄光の国を作ろう!」といったような雰囲気の台詞をぶっぱなしていた。やだ、ポールと国を作りたかったのなら、それこそ姪を誘拐したりしないで、電話して呼び出せばいいじゃない。

「俺、実は生き延びてたんだ」

そう一本電話すりゃすむ話なのでは、ホームダイレクト!アフラック!

お前と俺で義兄弟。お前と俺で闇の帝国を支配しよう。

バカっぽいけど、悪役としてはふさわしいバカっぽさね。こいつもデススターを一度壊されても、二度目も同じ弱点の建築物を作ってしまうタイプだわ。ある意味、悪役として王道でありましょう。

すごいのはこの人もやっぱり「女なんか、どーだっていいんだよ!」というスタンスだったってことね。悪役がね。姪とかどーでもいいんだもの。そりゃ、元僧侶だから、そういった性欲とは、おさらばしてたのかもしれないけど、それよりもポールと闇の帝国を築きたかったのねえ…。権力欲ってそんなにエクスタシーなのかしら(興味津々)。

「権力さえ手に入れば、こんな陰茎は切り取ってもいいんだ!」

くらいの勢いです。ふう、ファンタスティック。

だが、彼はポールの手によってではなく、マギー姐さんの華麗なるサーフ爆発により死亡。

そして荒れ果てた土地に列車の残骸。気を失った娘をぎこちなく抱くポール。駆けつける保安官。お父さんとはそれほど抱き合わず、保安官の元にさっさと駆け寄る娘。

空からは人間ヴァンパイアボスが被っていた帽子が落ちてくる。

爆発により、もうもうと煙が立っている。その煙に人影が……。

ポールがしょぼしょぼと目を凝らすと――そこには……。

マギー姐さんが登場。


演出、大幅に間違ってます。煙から姪を抱えてポールが登場しなきゃいけないとこでしょここ。順番としては、まず、若手保安官が、助かってた第一弾。第二弾として、「あ、マギー姐さんが生き残ってた!よかった!」でしょ? そしてマギー姐さんはポールを。若手保安官は恋人を案じて不安な顔立ち。

煙がもくもくと……。人影が。

そこには気を失った姪を抱きかかえたポール。駆け寄るマギーと保安官。保安官が「死んだのか!?」と絶望の顔。ポールは泣いている。涙が姪の頬に……すると姪が目を覚まし、まず叔父(父)の顔を見、そして側にいる保安官に手をのばし、起きて恋人同士は抱き合う。

マギーとポールも信頼の目配せ。

そして、先ほど私が提案した、保安官の支えで、父と娘が最後熱い抱擁。

これが王道ってものでしょう?


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マギー姐さんが、最後にバーンと生きてましたと、登場してどーすんのよ。もちろん嬉しいですよ。私はマギー姐さん大好きですから、そういう演出もいいんですが、ポールに対してその演出をすべきですよ。主役なんだから。華々しいフィナーレというのは、そういうものなのよ。

脇役でもんのすごい味のあるキャラが、アクション途中、行方不明になっていて…メインキャストの大団円後に……コミカルに実は生き残っていたという演出はアリですよ。でも、マギー姐さんの位置づけは、脇役のコミカルキャラではない。

王道をきっちり撮れた人が、次の段階に進めるのよ。王道を外してそれが「うっほおお?」となるような技は基礎ができる人がやることなのよ。スコットはまだ王道を極めてないはずよ!

で、映画に戻りますが、数時間後の後日譚っぽく、ポールはシティの教会に出向き、司教(クリストファー・プラマー様)に言ってやる課を発動させるの。

そして、司教は「こいつは嘘つきだああああ」みたいになって、ヴォルデモート卿の復活を信じない魔法省状態になるのよ。ハリポタ風味。

結論からいうと、吸血鬼の女王は死んでないの。だから吸血鬼軍団はまだまだ生産可能。けれど、教会は信じてくれない。ならば、残されたモノ達で闘うしかない!

となったんだと思うのね。ポールはまたヘンテコバイクでシティから脱出し、脱出したところにはマギー姐さん。

「仲間をナンタラ地点に集合させておいたわ」

「…………」無言だが感謝の気持ちを目配せで知らせるポール。

そしてマギー姐さんを置いて、ポールは颯爽と行ってしまう。


エンドクレジットの始まり。つまり、ジ・エンド。


待て、姪と保安官はどーしたのだ。

女王とは闘わないのか?

仲間って誰なのよ。

教会が本当は吸血鬼軍団と手を組んでるっていう裏事情があるんじゃないの? そうじゃないとつまらない設定よこれ?

これじゃ少年漫画の連載前の読み切り状態よ。それか打ち切られた漫画よ。どっちかよ。

せめて、若手の保安官が、マギー姐さんとポールを待ち受けていて、ポールと一緒に仲間とやらの集合所に行くシーンがあってもいいんじゃなくって?

それで女王を倒しにいく……でも映画は終わってる。

続編ありきだったのぉぉぉぉ?

もちろん原作の漫画は続きをきっちり描いているんでしょうけど、映画は映画として、続編を作らないのならば、一作である程度までの決着を、つけてほしいところだわよね。

そういう意味じゃ『レギオン』の方が、とりあえずの敵はぶっつぶして終わってたよね。とりあえずの敵って天使一人だったんだけどね。彼もある意味とばっちりだったわね。神様の言うとおりに、しただけなのにね。神の問いかけにも疑問を持て――慈悲とは何ぞや……思慮深くなれ…。ってことなんでしょうけどさ。彼は不器用だったのよ…。ガブリエルだったかしらね。敵の天使。

重箱の隅をつつくような姑っぽい感想文になってしまったけれど、ポールさえ主演じゃなければ、今まで書いた重箱問題は全て目をつぶって見過ごせる程度のものなの。ラストも「これからが俺たちの戦いだ」で終わってはいるけど、そういった少年漫画の打ち切りに慣れた我々にとってはそうダメージじゃないわけ。

その事実にスコットは、甘えてるんじゃないかと疑惑が生じるわ。どうせ、ライトなオタクなんでしょうから。日本の漫画事情は知っているはず。「これからが俺たちの戦いだ!」で地平線を映し、ヒーローを彼方に飛ばせば、日本のコア層(?)は納得してくれるんだと勘違いしてるのよ。確かに納得はするんだけど。っていうか「仕方ないか。こんなもんだろう」という、あきらめの境地に達した納得よね。

こっちが納得してやってんのを忘れてほしくないものだな!(シャア風)

『レギオン』と『プリースト』。ポールを関係ないとすれば、単純に『プリースト』がすんなり面白いと思います。ポールが関係したとすると……意外と『レギオン』に一票かなあ。かなり、ヘンテコだったから。それと天使の羽が素晴らしかったから。『レギオン』の方が「ええええええ?」といった、ヘンテコ驚きに満ちあふれていたような気はするね。しかし、普通に勧めるとしたら『プリースト』を勧めるかもなあ。

だが、待ってほしい。普通に映画を勧めるとしたら、他の作品からまず勧めます。

上の二本しかこの世に出回ってないとしたらといった、世紀末的状況での問答での回答よ。

「まあ、プリースト?」

といったアンニュイなお勧め。

映画の興行もそれほどよろしくなかった……と思うのですが、興行的には成功せずとも、秀逸な一品というのは☆の数ほどありますよね。B級としてもドッカンドッカンというのも、たくさんあるこの世界。そこそこの出だしの俳優さんか、逆に全てやり尽くして、B級に徹している俳優さんが主演をするなら、そうヘンテコ風味が際立たないと思うんだけど、一応、ポール・ベタニーはそれなりの俳優さんだと思うのよねー。だから何だか違和感を感じてしまうのよ。現代刑事アクション系に進むなら、それはそれでよくあるパターンだけど、何となく納得……いくかなーとは想像しますが、こういったSF特殊撮影系(しかもB級以下)に進んで出演するっていうのはどうしたことだったのかしら。子供向けってわけでもないし。

最近鑑賞した映画だとDVDなんですが、『X-MEN: ファースト・ジェネレーション』がダントツでやっぱり面白いわけ。原作が漫画というのもある意味同じでしょ。そりゃX-MENは既にアニメも漫画も人気ある作品だから同列に並べては、いけないのかもしれないが。それでも同じハリウッド、予算も確かに違うのかもしれない。しれないが、この面白さの差は何だろうか。B級ならB級魂を爆発させて、ウルトラS級には出せない味わいを見せてほしいのよね。

音楽からして違うもの。これもX-MENは大作だからビッグ音楽を使うのは当然でしょ? と思われるかもしれないが、日本だと単館上映で一週間しか流されないようなフィルムだって、いい音楽は使ってたりするのよね。

だからやっぱりセンスの差なんだと思うのでありました。

だってジョーズを思い出してよ。スピルバーグのジョーズなんて、あんなにシンプルなのに、あんなに面白いじゃないですか。今でも面白い。今でも最高。同じスピルバーグの「激突」だって完全にB級よ? だってあれテレビ映画だったのよ? それがどんな映画よりも緊張感。駄目男が主役。けれど面白い。

それよ。

スピルバーグの作品が全て最高かというと、そうではないかもしれませんが、きらめき(シャイニング)を感じさせてくれるわよね。それが大事なのよ。B級でございで甘えてるんじゃないってことを言いたいの。

ファニーなヘンテコでもいいのよね。

ただ、スコットは、誰かさんと違って(唾棄すべき作品を作った邦画監督)、小賢しくないの。そこが素直で好感がもてるんです。だから、題材によっては、よくなるんじゃないのかしらねえ。ポールとはもう組まないでもらいたいけど、二作も続けて出たってことは、相性的にはポールは気に入ったんでしょうなあ。

あ、それと最後にスコット監督は(最後だから監督とつけるわよ♪)、コメディのセンスはないと思う。ポールと若手保安官に、一度掛け合いをさせるんだけど、全然、すべってるの。

ヒヨッコ若手保安官が、それなりに列車内で活躍するのね。

保安官「俺もなかなかやるだろ?」

ポール「プリーストになれるかもな」

保安官「だろ?」

ポール「図にのるな!(本気でマジギレ)」

っていうような、やりとりがあるんです。台詞は既に覚えてないから適当ですみません。でも、アメリカンライクなライト漫才ではなく、ポールが真面目すぎて(という役柄)、洒落になってないの。本気で保安官が図にのったって激怒してるんですよ。そういうニュアンスでしか私は取れなかったわ。あそこ、ドッカンドッカンこっちが笑うべきところだったの? アメリカの劇場で、今世紀最大に爆笑が本気でわき起こったなら、私が謝ります。

『レギオン』でも書いたけど、あばずれヒロインが「私は車も持ってないのよ?」というのが、ジョークなんだか、どうなんだか謎というのと同じレベルの不可思議さです。学校の七不思議ならぬ、スコット監督作品の七不思議の一つであった。

というわけで、長々とした感想(というか愚痴か!)にお付き合い下さってありがとう。

これだけ感想を書いたってことは、結果的に楽しんだということなのでありますよ。今度は吹き替え版も観てみます。主役のポールの声は加瀬康之さん。彼はポールの担当になりつつありますね。私はあってると思うよ。違和感ない。敵の人間ボス、カール・アーバンさんの声をあてたのは、東地宏樹さん! きゃあ、私、東地宏樹さんの声大好き。嬉しいなあ。海外ドラマファンならば、『プリズン・ブレイク』の主役マイケル・スコフィールドの声をやっていたのが彼。いい声だったでしょー。たまに確かにハンサム悪役の声もやっています。そして若手保安官の声は浪川大輔さんだ!わっほおおおおい。最近、めきめき活躍。新ルパンでは石川五ェ門 の声も担当するようになりましたよね。すごい。

また吹き替え版で楽しむとしましょう♪

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Comments

こんにちは^^
以前ノーマン・リーダスさんのミニ特集の記事にコメントさせていただいた者です。

私はこの作品、結構楽しんで観る事が出来ましたが、巷の評価が散々なのは当然のことだと納得もしています(笑)
それにしても『プリースト』についてこれほど熱く語ってらっしゃるブログは、おそらく日本中探してもこちら位ではないでしょうか。素晴らしいです!
突っ込みも一々ご尤もで、爆笑させていただきました。
ちなみに私も、ポールの「やめろおおおおおおお」には「あんたがやれって言ったんじゃ???」と(映画館で)突っ込みましたが、そうか~誤訳だったのですね~納得(笑)

『レギオン』も初めはポール目当てだったのですが、何度も観ているうちに(笑)ガブリエルが不憫で不憫で・・・今やすっかりガブリエルファンになってしまいました。本当にすみません^^;
>彼は不器用だったのよ
そう言っていただけて、少し気が楽になりました(笑)

私は『プリースト』も『レギオン』も吹替え版は未見なので、今度観てみようと思います^^
Posted at 2012.01.30 (10:19) by ami (URL) | [編集]
わお!コメント嬉しいでーす♪
> ami さんへ

ノーマンの時には情報でお世話になりました。ありがとうございます♪ 御陰様で薄い記事に厚みがでましたわ!ありがとうありがとう!

amiさんは映画館に『プリースト』しにいったのですね。素晴らしい。突っ込み場所も私と同じで安心しました。あの場面の「やめろおおお」は取りようによって、かなりニュアンスかわっちゃいますよねえ? 英語のニュアンスだと違うのかしらね……。

『レギオン』のガブリエル様のファンがここに! おお、amiさんは、渋い男前がお好きの模様~♪ 素敵です☆ そうそう、確かにガブリエルさんは融通がきかない性格だったのかもしれませんが、天使にそれを求めるのは酷というものですよね。神様の試練って天使に対しても容赦なくってさすがゴッド!とかおもっちゃいました(私は無宗教。いや、宇宙教です(ぎらーん))。

吹き替え版は吹き替え版で良くできてますよね。日本の吹き替え技術は世界一らしいですよ。誇れる技術です!技術であり芸術ですよね。へたすると吹き替え版の方が味わい深くなっている海外ドラマや映画などもありますものなあ。もちろんオリジナルも当然素晴らしいのでしょうけれども♪

また、気楽にいらしてくださいねー☆
Posted at 2012.01.30 (11:47) by ヨー (URL) | [編集]
長文お疲れ様でした!
さすがのレビューでございますw
スコットと呼び捨てなところがウケますw

それにしても、この映画の最大の欠点は、伝説のプリーストと言われるほどにポールが強く見えないってことなんですよね。
ご指摘のようにヴァンパイア人間のボスはめちゃめちゃ強いし、わざわざポールをおびき出さなくても、これならシティに直接殴り込みかけても大丈夫ってレベル。
『レギオン』ではもうちっとポールに華をもたせていたと思うんだけど、こっちも、ご指摘のようにマギー姐さんにもってかれた感ありですよね。
しかも保安官列車から落ちても怪我ひとつない不死身っぷり。これじゃあ、人間とプリーストの差もよくわからない感じ。

なんていうか、この監督溜めがないというか、あの雑魚3人プリーストだってもっと活躍するシーンを見せてから殺さないと敵の圧倒的強さが引き立たないし、痛ましさも募らない訳で…。
(そのあたりの演出はカンフーハッスルなんか上手よね~)
どうせ内容薄いんだから、もっとアクション!圧倒的なアクションですっきりさせて欲しいものです。

なんていうかそういう見せ方に関しては実に実に実に歯がゆい監督です。
あー題材はいいのにもったいないね、って言う。

続編作る気満々だけど、そろそろポールはこの監督と手を切って欲しいというのは同感ですよ。
Posted at 2012.01.30 (14:09) by AN (URL) | [編集]
ライトアクション!
> AN さんへ

長ったらしい感を読んで下さって誠にありがとうございます。そしてコメントまでも! 嬉しいです!

ANさんがツイッターでおっしゃって下さった通り、映画としては普通に割と面白かったのですよ。何も考えなければ。考えてはいけなかったのですね。考えたもの負けでした。

そうそう、強さのゲージが不安定な設定でしたよねー。ANさんも言及なさってるけど、ポールを追っかけてきた人間プリーストとポールをとりあえず一度は闘わせるべきですよね。マギー姐さんは最初っからポールの味方なのはいいんですが、それでも一度は拳を交えるっていうのはアリでしたよのう。

アクションはあっさり風味でしたよねー。レギオンもあっさりだったし。『カンフーハッスル』は最高ムービーですよね! 私も大好きです。『少林サッカー』も大好きです。チャウ・シンチー!

続編はポールの姪と保安官を主役にして、そっちでどうにかしてほしいところです。

Posted at 2012.01.30 (20:59) by ヨー (URL) | [編集]
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18禁的な感想もあり。その場合は記事ごとに注意をつけていきます。

映画、海外ドラマの感想、俳優に対するパッショネイトが中心の映画ブログ。

ブログのタイトル Movie Star No.1 は ポール・ベタニー出演映画『ギャングスター・ナンバー1 (Gangster No.1)』から。Gangster の綴りはよく見ると star ではなく ster なのですが、映画スターといえばやはり☆ということでミックスしました。

ポール・ベタニー(英)とアウグスト・ディール(独)、ダニエル・ブリュール(独)、バーナビー・メッチュラート(独)、セバスチャン・ブロムベルグ(独)、ビロル・ユーネル(独)に惚れ込み中ですが、女優・男優 問わず、素敵な俳優さんをご紹介していきたいと思ってます。

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