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ほこり指(Dustfinger)がとてつもなく主役だった映画『インクハート』(ほこり指は当然ポール・ベタニー!)

インクハート/魔法の声』Inkheart 2008年 独・英・米映画

原作:魔法の声 作者:コルネーリア フンケ


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トレイラー




昨日、DVDで鑑賞したのですが、ポール・ベタニー演じるほこり指(Dustfinger)が、素晴らしい演技力でありました。

映画そのものは…大変に惜しい仕上がりに。原作は人気のある児童文学なので、お話は破綻してないし、良い題材だと思うのだけど、脚色力と演出力が弱かったのかもしれません。

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主演は我らがヒーロー、ブレンダン・フレイザー。魅力的な布陣だったのに、残念な仕上がりでした。でも緩くは楽しめましたよ。俳優さんは全員魅力的でした。ポール・ベタニーの奥様、ジェニファー・コネリーもスパイス的にちょっと出ていたりして、美しいお姿も拝見できたし、主役の女の子は地味だけど悪くはなかった。ブレンダンの奥さん、つまり女の子のお母さん役の人が大変に美しい人で、目の保養でした。シエンナ・ギロリーさん。あ、この人…『キス★キス★バン★バン Kiss Kiss (Bang Bang) 』でポールと共演してるのね。『バイオハザードII アポカリプス』のジル・バレンタイン役も!覚えてないな。とにかく美しい人です。イギリス人。

あ、この娘さんか!確かにジルだった。黒髪だったけど、御本人は金髪が本髪の模様。

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『バイオハザード2』から。そうですねジルです。


インクハート』での衣裳は素晴らしかったですよ彼女。髪の毛をまとめている大きいリボン型のほっかむり(?)も素敵だった。


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ほら。可愛いですよね。

ほこり指とも良い関係(男女関係ではない。それぞれに夫、妻がいる設定ですからね)なのです。でもほこり指は自分の保身のために、プチ裏切りをするの。きゅんっ…。だが、憎めない設定のほこり指ほこり指はとにかく、設定そのものからして役得なのです。ポールの演技は感嘆するほど素晴らしかったなあ。こういうソフトな演技、上手なんだなポール。完全にポールの映画でしたよ。主役の女の子が可哀想なほど、ポール・ベタニーの独壇場。すごく控えめでソフトふにふに演技なのに、ポールが全てをかっさらうのです。

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だって、最後まで「ほこり指…どうするんだろう…きゅんっ…」っていう映画なのだもの。ラストまでそうなのだもの。

ブレンダンは少し、元気がない演技だったかもしれないです。もちろん『ハムナプトラ』ほど、はっちゃける役柄ではない設定かもしれないけど、ブレンダンにはそういう演技をついつい期待しちゃいますよね。これはブレンダンの演技力のせいではなく、脚本が弱かったのだと感じます。かといって、主人公の女の子が異常な活躍をする、少女成長物語でもないんですよ。

きっと原作は素晴らしい仕上がりなのでしょう。映画ではその素晴らしさを表現しきれていなかったのが残念。

とにかく美味しい役柄なのはほこり指なの。家族に会うために本の中に、自分の物語に帰りたい。小心者すぎる設定。基本は優しい性格だから、悪い行いはしないのですが、自分が帰りたいために、小さい裏切りを重ねちゃう。けれど、憎まれない。他の本から出てきた若い少年に、やたらと懐かれたりするんです。ほこり指がその少年を偉そうに邪険に扱うのも、また小心者の証。この二人の関係は最後まで素晴らしいのですよ。

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↑ この写真はクリックすると大きくなります

その若い少年とはアリババと40人の盗賊から飛び出してきた、主役の男の子アリババ。映画での名前はファリド君だったかな。彼はとてもいいポジションにいて、ポール・ベタニー演じるほこり指との掛け合いが最高なのです。少年は主役の女の子を好きになるんだけど、ポールについていくの!きゅんきゅんしますよこのあたり。最初は「うざったい~」とポールに邪険にされ続けるんだけど、最後まで本当にいい関係でした。素晴らしい。こういう旅の仲間的な要素はファンタジーには大切ですよね。憎い演出でしたここばかりは。


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可愛いんですよこの少年♪ええっと芸名は…Rafi Gavron という名前です。ラフィ・ガブロンになるのかな…。テレビドラマに出演しているようですよ。エキゾチックな役柄でしたが、御本人はイギリス人みたいですね。

敵役のカプリコンも個性的な俳優さんで、見応えはあったのですが、敵の攻撃というか目的が緩くてそれも、全体を緩慢にしてしまった原因かもしれません。

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アンディ・サーキスさん。目がぎょろぎょろっとしていて、印象的です。『ロード・オブ・ザ・リング』『キング・コング』と、ピーター・ジャクソン監督作品の常連組。

主人公女の子の大伯母様役を演じたのは名優ヘレン・ミレン。イギリスの名女優。アカデミー主演女優賞なども獲得している女優さんです。あ、…この人『コックと泥棒、その妻と愛人』に出ていた人かあああああ。わああ、今、データを見て気付きました。

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インクハート』でもさすがの存在感とコミカルな演技でとても上手だったのですが、主人公チームの家族愛が不思議と何だか薄い映画なのです。それが肝になる物語ではないのかな。もちろん家族のために奮闘する物語ではあるのだが。大伯母様は少し変わり者で、家族愛よりも自分の素晴らしい蔵書(アンティークブック)が大事…という偏屈伯母さんなのね。それはそういう設定だから違和感ないのですが、何だかブレンダンと娘、娘と伯母さん、伯母さんとブレンダン、ブレンダンと妻、母と娘…母と伯母さんのコミニケーションが薄いような気がしたのは何故なのかわかりません。ブレンダンを軸にしたいのか、少女を軸にしたいのか、ポイントが、あやふやなのもよくなかった。

なので、余計にほこり指の家族を思う気持ちがより強く感じられるんですよね。実際にはほこり指が家族を思うシーンは瞬間的にしか出てこないのに、本当に家族に会いたいんだなあ…というのが、すごくよくわかる設定なのです。それは実際に原作でもそうなのでしょうから、ここは大変よく表していたと思います。ポールの演技力!!

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これは私がポール・ベタニーのファンですから、余計にポールの演技を素晴らしいと思う…というのはありますが、他の素敵な映画感想を書いている日記やサイト、ブログさんなどを拝見すると、映画そのものは、たるーん…だけれども、ポール・ベタニーの演じたほこり指は素晴らしい!と、ポールの演技はどこでも大絶賛されてるのでした。すごく嬉しいですよね。本当に上手なんですよ!!

もし、ポールに興味があるのなら是非、御覧になってもらいたいです。彼のソフトで柔らかい演技…シルクのような演技だった。ユーモアにも満ちあふれていたし、少年との交流もいい味だしていた、どの共演者とも調和がとれていたのです。そして、…これはラストにつながるから、余り言及できませんが、彼の本に帰りたい気持ち、家族を愛する気持ちが表情だけでわかるのです。絶妙な演技だった。

原作は素晴らしいのに映画になると、たるーん…としてしまうのは、基本的には監督の責任なんでしょうね。もちろん『レギオン』ほど酷くはないですよ。お子さんも気楽に楽しめると思う。実際、普通に楽しめたから。

でも、ブレンダンが主役ならば『ハムナプトラ』ファニーレベルは求めてしまうのです。B級ならではの一級品を求めますよね。

ファンタジー映画って意外と難しいんだなあ。こうなると『ハリー・ポッター』はよくできているのわかりますね。私は『ハリー・ポッター』原作してない人なのです。映画で追っかけているので、原作との差異はわからないし、原作ファンが抱くであろうささやかな不満も理解できなくて申し訳ないのですが、単純に映画としてみても『ハリー・ポッター』は楽しいし、面白いし、引き込まれるし、我が家でもDVDで何度も繰り返し見ている作品の一つです。シリーズとして続きがすごく気になるもの。

インクハート』も原作では、また続きがあるようなのですが、映画も当初、シリーズ化するはずだったみたいですね。1作目がヒットしなかったので基本これで終わりでしょうなあ。続きが気になる終わり方でもなかったしね。物語は完結してますから。それでも、登場人物にまた会いたい!と思わせる作り方をしていたら、2作目はありですよ。『インディ・ジョーンズ』『ハムナプトラ』どれもこれも、一作完結だけど、また魅力的な彼らに会いたいと思うじゃないですか。その醍醐味がこの『インクハート』からは感じられない。もちろんほこり指にはまた会いたいし、アリババ少年にも会いたい気持ちはあるんですが、中心となる家族に再会したいという気持ちが薄い。ヒロインが地味だからだろうか…。

でも、同じ地味っぽい少女ヒロインでも『パンズ・ラビリンス』は絶品でした。こちらは続きを求める作品ではないので、一作完結でいい映画なのですが、ファンタジーとしては(特にダークファンタジーの分野としても)、傑作中の傑作でしょう。子供は意外と騙されませんからね。きっちり、しっかり大人向けに作ってちょうどいいのだと思います。『トイストーリー』だって大人も子供も楽しめますから。

私もそれ程ファンタジー映画ばかりセレクトして観るタイプではなかったので、ファンタジー映画のイロハは理解してませんが、どこか毒を潜ませているのがファンタジーの醍醐味なんじゃないかなーと思います。毒気は甘い夢の世界を彩りますから。実際、グリム童話だって、原作はシビアな展開だったりしますものね。

インクハートもシビアな展開はあるのだけれど、演出家のスキルが甘かったのか、緩いんですよね。悪役をもっとビシッとさせれば、よかったんだろうなあ。間抜けな悪役という設定ではあるんですけれど。間抜けな相手でもビシッとさせるスキルを持つべきですよね。

ビジュアル的にロケーションの街並みはおとぎの国にある世界みたいで(イタリアでロケしたらしい)、物語とよく溶け合っていたので、見応えはありますよ。決して悪い作品じゃありません。お子さんにはお勧めです。

魔法の舌を持った人間が本を朗読すると、本の世界の住人がこちらの世界に飛び出してきてしまう…という魅惑的な設定。映画化したくなるのは、うなずけますもの。

しかしその設定も、途中から何だかデスノートじゃないけれど、ルールが分かりづらいんですよねー。原作者(映画の中での原作者。問題となる本を書いた作家)のスタンスも少々中途半端だったと思う。ほこり指との、やりとりはとても良かったです。ほこり指が絡んでいるシーンはどれもこれも秀逸。

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『インクハート』という本の謎もよくわからなかったな。この本だけが力を持っているわけじゃないのだけれども。本の謎というよりは、魔法の舌を持つ人の条件みたいなのはないのですかね。中途半端な力しか持ってない人も出てくるのですよ。その人に読まれちゃうと、不完全な状態で本から飛び出てきちゃう。顔に文字が書き込まれたままだったり、造形が変形しちゃったりね。

でもこんがらがるような話じゃありません。基本的にはわかりやすい話であります。

少女にも力があった…というのはファンタジーの王道でいい設定だと思ったのですが、演じている彼女がとにかく地味なの。地味な普通の子がこんな力を!というある意味ファンタジーの王道設定を地でいってたけれど、映画なのだからもう少しカワイコちゃん(この映画の少女もとっても可愛いのですよ!可愛いのですけれど!)、ずばり美少女タイプでも、よかったんじゃないのかしら。でもそれだと等身大の普通の女の子じゃなくなるから?

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少し前にも書きましたが、最近の映画ヒロインは「絶世の美麗」を持ってこない規則があるのか、もちろん演じている女優さんはどの映画でも美人なのだけれども、昔の絶世の美女設定は流行りじゃないのか、ファニーな人を主役にする…傾向にありますなあ。

奥さん役の人は美しいし、ジェニファー・コネリーも美しいけれど、彼らは脇役で基本余り動かないから余計にね。その分、ポール・ベタニーが美しく動いていたからいいのですが。ポールのこれほどの長髪は初めてなので、それも新鮮。長髪だと、より美形度が増しますね。もちろんクールカットのポールは十八番ですから、それは常にクールビューティ!でも、長髪だとソフトなイメージのハンサムボーイになります。

本当にこの映画のポールは美形でイケメンだったもの。ファンをしておきながら、変なんですけど、ポールはもちろんハンサムだと思って挑んでますが、絶世の美形よりは、少しファニーでクセのあるカワイコちゃん美形、そしてクール!と思っていたのね。でもほこり指のポールは、サッカー選手の美形のように、美形だった。サッカー選手と苦し紛れにこの単語を入れ込んだのは、今年はワールドカップだから。それと美形がいっぱいいたから。感化されて文章にねじこんでみました。

ほら、サッカー選手って長髪で男前のイケメンボーイが多いじゃないですか。それだ。

ブレンダンが主役でも、ポール・ベタニーも名前がもう既に売れている状態でも、子供が喜びそうなファンタジー映画でも、日本で公開されない映画もあるのでした。これだから俳優ファンやってると「うぎぎぎぎぎぎ」となるのです。DVDで発売されたから良い方だと思わないといけません。これ、日本で発売されてなかったら輸入に頼るしかないですからね…。

ポールの映画も完全安定日本公開配給じゃないからなあ。そのやきもき感が、いいのでしょうけどね。でも、基本的には短くてもいいので、一度はスクリーンにかかってほしいです。それは切実な願いですよね。『インクハート』はかかりそうだったのに。意外な感じだ。『レギオン』より、数億倍よくできていると思うし、それなりにお子様観客は時期を間違えなければ呼び寄せられたはずです。もちろん『レギオン』もポールは最高ですからね。よく公開されました。本当に不思議。ポールは最高。これは本当です。


今日はツタヤディスカスから到着した、『クラバート 闇の魔法学校』をこれから鑑賞しようと思ってます。ファンタジー続き♪ こちらはドイツ原作、そしてドイツ制作のドイツ映画。ドイツ映画で描かれるファンタジー映画はどんな仕上がりなのでしょうか。骨太な仕上がりだといいなー♪ また感想はお知らせしますね。

ではよい映画日和を!

あ、それと、『インクハート』は別途ポールに集中させた記事をちょこちょこアップしていく予定です。しかし、ポールの演技がある意味完璧だったために、突っ込みどころは意外とありません!ひたすら「素敵だ…上手だ…」としか言葉が出てこない。それほど、ほこり指の演技は素晴らしかったのです。

それでも突っ込みしたいですよねー。美しいというだけでも突っ込みたいもの♪

るんるん!
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全てのカテゴリでネタバレあり。

18禁的な感想もあり。その場合は記事ごとに注意をつけていきます。

映画、海外ドラマの感想、俳優に対するパッショネイトが中心の映画ブログ。

ブログのタイトル Movie Star No.1 は ポール・ベタニー出演映画『ギャングスター・ナンバー1 (Gangster No.1)』から。Gangster の綴りはよく見ると star ではなく ster なのですが、映画スターといえばやはり☆ということでミックスしました。

ポール・ベタニー(英)とアウグスト・ディール(独)、ダニエル・ブリュール(独)、バーナビー・メッチュラート(独)、セバスチャン・ブロムベルグ(独)、ビロル・ユーネル(独)に惚れ込み中ですが、女優・男優 問わず、素敵な俳優さんをご紹介していきたいと思ってます。

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