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イグジステンズ

イグジステンズ ExistenZ 

監督:デビッド・クローネンバーグ
主演:ジュード・ロウ、ジェニファー・ジェイソン・リー、
ウィレム・デフォー

カナダ・イギリス映画

2001 1/12 ビデオで鑑賞

20.jpg

結末にも触れているネタバレ感想なのでお気をつけて…。


わたしの愛するクロネンの映画。気楽。極楽。孫悟空。こんなに気さくなクロネンムービーはないね。この映画はすごい気さくさんだったよ。書くことがないくらい気さく。この気さくさはいったい…。もちろんクロネン監督の映画は大好きですからね。ですので別に気さくなのは全然いいのです。意外と思っているよりラフに見ることができるのが、クロネンムービーのいいところですから。粘液系じゃないっすからね。粘液系っぽいかと思うと割と砂漠系です。あっさりと場面をガンガン切り替えてきます。

今回もいいっすねー。男優の選びどころにおいてはクロネン最高です。自分の趣味全開してますねたぶん。どんどん全開して欲しい。ズボンのチャックが開いていても堂々としていて欲しい。イチモツが見えてしまっていても関係ないだろう。むしろそうして欲しい。余りにも堂々とやられるとかえってセクシーじゃないところがクロネンのいいところです。

ジュード・ロウが動いている映画は初めてみました。スチール写真などで顔は知っていたけど。ジェームズ・スペイダー好きの間でもうわさになってました。スペイダーっぽい感じの美麗さだと。スペイダーよりもっとアポロっぽい。アポロン?ローマっぽいっつーの。ギリシャ?とにかく神話美男子ですのう。この映画ではオタクっぽい髪型が大変においしかった。演技も砂糖みたいにサラサラ溶けていく感じで、覚えてないほどです。といっても味わいがなかったのではなく、映画全体がさらさらしてたのです。二度続けて見ようかな…。

とにかく全体的にすごいアッサリ。わかりやすかったし。今が現実なのか夢なのかも全然惑わされない。や、あの現実の部分も夢なんだよ!(実際は夢だけど。本当の最後のドンデン返しの部分じゃなくて、最初映画が始まった時点で現実である世界のこと)と言われれば、そうかもしれないが。それにしてもすごくわかりやすかったよ!TV映画っぽかったねすごく。全然、金かけてないところがいいね。かかってるのかもしれないけど、最後の戦場っぽいところなど、荒唐無稽っぽさを出そうとしてないところが、チープでいい。ウソっぽいところがいい。予算がないところがいい。そこも逆手にとってんのかもしれないがそこがいい。リアリティーが全くないチープっぽさでよかったよ。ゲームの世界がね。

随所にクロネン監督映画『クラッシュ』っぽさ、『ビデオドローム』っぽさは出ているが、基本、ライト感覚に満ちあふれていた。相当、気楽に作ったんだろうこれは。

例えばゲームの世界で相手が自分の答えを待っているところなど、まるで変な演技学校初歩のチープくささが漂っていておもしろかったよ。ガーッガガガというノイズが走るわけでもなく、小賢しい感じのSFX効果もなくて。リハーサルみたいな感じだったよね全体的に。本番じゃない演技みたいな。

ジェニファーの抑えた感じのキレっぷりがよかった。もうちょっとバカギレしてもいいかなーって感じもあるけが。このあたりがリンチと違って女優にむやみな色気を出させないのがクロネン流。紫色をしたモニャモニャオーラみたいなセクシーバリヤーをハギとってしまうのがうますぎるほどです。セクシーさを消す監督だ。女性からセクシーを剥ぎ取る天才。男子に色気を醸し出させます。

それと女性からのセクスアプローチを必ずさせるのもクロネン流だよね。男性は及び腰なんだよね常に。まあジェニファー・ジェイソン・リーはもともとそんな色っぽいオナゴではないですが、その女優さんを選ぶところからしていつも通りのクロネンですなあ。

緊張感も全然ないし逆に物足りない人もいたのかもしれんね。お洋服の趣味が『クラッシュ』の時と似ていたが、同じ衣装担当の人だったのかな。音楽も似てたね。音楽は『クラッシュ』の方が印象的だった。

メタルフレームっぽい質感の映画。鈍いシルバー色。クラッシュの時もそういう感触だった。『この性嗜好は非常に私好み!」と大いに思ったのは『クラッシュ』でしたが、今回の脊髄プラグもいいなあ。私はゲーム好きなので、ゲームの危険性といったものは、全く気にならないんだけど、説教クサイ感じもしなくてイイ映画だったよ。説教してたのかもしれないけど。

現実と夢の区別がつかない!わけわからん!という部分はなくって、自分が普段からゲームに親しんでいるせいなのか刺激的な感じはなかったねえ。これは夢。これは現実。現実も夢だった。だけどこれも夢。すごくわかりやすいですよみなさん!リンチ監督の『ロスト・ハイウェイ』はなどは惑う映画だからね。

そ・れ・と!ウィレム・デフォーは最高だよね。ガイコツみたいだもんね。ガイコツにものすごい演技力をつけた人。それがウィレム・デフォーだよ!いやあ好きな顔だ。最後に「僕はそれほど出番がなかったかな。ヘラヘラヘラ」というときのシャイな顔が狂っていてたまらないね。しかも本当は狂っている設定じゃないわけだからさ。ジュード・ロウよりセックスしたかったですその場で。あのキタナイ格好のデフォーと。ガスですね。役名ガス。ガス・ステーションのガス!イエイ!ゲームっぽいぜ!

どれも予定通りの行動をみんなしてくれるので大変に見やすかったです。ジュード・ロウが影のスパイだったゲーム上での結末。最初からそう思っていたら本当にそうだったというわかりやすさ。最後の場面で「ゲームに影響を与える思想で危ない人がいたからメンツを選ぶのは慎重にしよう」となり、その危ない思想の人達がジュードとジェニファーだったという結末も、必ずそうだろうという期待を見事に裏切らない展開だったし。でも「ケッ、そこがミエミエなんだよ。パンチラ!」とかではないんだよねー。そこがクロネンのいいところー。本当はもっと何か「あの表情は!」など深く読み込めるものがあったのかもしれないけどね。

しかしこのアッサリ感は実は後をヒクタイプのものなのかも。たまにそゆ映画あるよね。予定より簡単に映画に溶け込めてしまうのが、逆にひっかかるわけ。え?これでいいの?というのが本当にサッパリでそれ以上見る必要がない場合と。大変におもしろすぎて何もかもが素通りしていってしまった場合。違和感なさすぎのおもしろさで。

女性がだいたいS属性だよね。クロネン映画。セックスの話題は常に口走っているような感じなんだけど、実際性欲はそれほどないみたいな。ドライな性感帯。

『クラッシュ』でも車の事故による性衝動がおこるのです(素敵設定)。それを処理するのにはもちろん相手がいれば、よりよいわけだが、女性側が積極的で独り善がりっぽかったではないですか<クラーッシュ 特にホリー・ハンター様がみんなと事故ビデヲを見ているときにダレの目も見ないで画面にくぎ付けになりながら、スペイダーの手を自分のエッチ部分に導くじゃない?あれなんか1人エッチだよな。そういうところを描くのは本当にクロネンは上手。

今回だって誰かを助けだすために、ジュードに「親切な人」のキーワドを振りかざしながらプラグをつけさせたが、あれも単純にあのオナゴがセクシー(脊髄にプラグなんざーどう考えてもエッチ穴に棒だろう)タイムを過ごしたかっただけだったしな…。助けるかどうかは関係なくなってたよね?すっとばして見てたのかなワシ。夢みたいなもんですなあ。辻褄があわないんだけど見ているときはあってるんだよね夢ってさ。

でもあのゲームの世界のお約束ごとみたいなパロを、もっと描いてくれたら、より一層爆笑だったんだけどなー。ついつい人の家に行くと色々なところをチェックしてしまうドラクエみたいなノリをね。でもそのゲームの世界(変な中国レストランの世界)を堪能してる現実の世界(ジェニファーが天才的ゲームデザイナーという世界)もゲームだったわけだからよくできたゲームであったのだろう。今回あまりにもアッサリしてたのはゲームを意識してたからなのかな。ゲームってアッサリしてんもんね。妙なアッサリ感があるよねRPGやアドベンチャーをやってると。自分がゲームに何時間ものめり込んでも飽きないのは、基本設定がアッサリしてるからであろう。

現実主義者など、政治っぽいテイストもゲーム世界のテロリストみたいな感じで、実感なくってよかったよー。全然実感なくっていい。ゲームだねゲーム。そういう意味じゃすごく上手だったのかもねー。上手すぎて誤解されそうな映画だね。ジェニファーが匿ってもらった老人(スパイの設定だったわけだが)を殺すと急にジュードが「現実の世界だったら本当に殺しているんだぞ!」などと言いますがジュードもその前に粘液ホネホネ銃でブチ殺したりしてんだけどね。しかも意味もなく。「殺したくなっちゃったよこの銃もつと!」などといいながら。そんなことも全然気になりませんね。むしろイイですね。

ex1.jpg


↑以前やっていた映画サイトでの感想(2001年)↑


↓久しぶりに顧みて…2010↓

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今、見ると、すごくやらしいシーンですね。いいですねいいですね♪

面白かった記憶はたっぷり残っているのですが、本当にあっさりしてたんですよ。クロネンだと多少は身構えるじゃないですか。デヴィッド・リンチ監督映画ほどではなくてもね(不条理系)。でも『イグジステンズ』は理論整然としていたと思います。久しぶりにまた観たくなっちゃっいました。


予告トレイラー



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全てのカテゴリでネタバレあり。

18禁的な感想もあり。その場合は記事ごとに注意をつけていきます。

映画、海外ドラマの感想、俳優に対するパッショネイトが中心の映画ブログ。

ブログのタイトル Movie Star No.1 は ポール・ベタニー出演映画『ギャングスター・ナンバー1 (Gangster No.1)』から。Gangster の綴りはよく見ると star ではなく ster なのですが、映画スターといえばやはり☆ということでミックスしました。

ポール・ベタニー(英)とアウグスト・ディール(独)、ダニエル・ブリュール(独)、バーナビー・メッチュラート(独)、セバスチャン・ブロムベルグ(独)、ビロル・ユーネル(独)に惚れ込み中ですが、女優・男優 問わず、素敵な俳優さんをご紹介していきたいと思ってます。

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