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レギオン

レギオン』(Legion)2010年 アメリカ


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新宿バルト9にて鑑賞

バルト9に平日、昼過ぎ上映の回にいったのですが、見事なまでにオヤジゾーンでした。男性が95%で女性が5%。しかも三十代より上の世代が一人で観に来ている映画でした。こういう天使映画(?)って男性の好みなのかしら。それともアクション映画だと思って(アクション映画なんだけれども)鑑賞しにいらしてたのかしらね。天使萌えしてたのは、私だけだったのか!?

*ネタバレ感想部分にさしかかったら折り畳んでます


観終わった直後の感想。

天使の羽を装着したポール・ベタニーは、どんだけファンタスティックなんだ!最高じゃないか!天使の羽もこもこ!天使の羽ふぁさふぁさ!天使の羽ふぁささささささささっ♪

さて、ポール・ベタニー主演映画『レギオン』を観てきました。盛大なるネタバレありの感想なので、これから御覧になろうと思っている方、いつかDVDレンタルなどで観ようと思っている方はお気をつけください。ネタバレにさしかかりそうな発言になったら、ネタバレ注意報を出しますから。記事を折りたたみますから。それまではちょいとお付き合いください。

とにかくポール・ベタニーは素晴らしかったです。公開されている予告トレイラーやポスターからは硬質で固いイメージのポールでしたが、とっても柔らかかったの…。柔らかいの…。もちろん固い部分も(きゃっ☆)あるんですが、それがあるからこそ、柔らかい表情が際だったのかもしれない。眼福…。

天使ポール、人間ポール、どちらも美麗でした。もちろんポール・ベタニーに対しては個性のある顔だけど、ハンサムという認識で日々過ごしていましたが、今回、真剣に「ああ…顔が綺麗だなあ…」と感じましたよ。ノーブル。品良く美しかった。やはりハンサムさんだなあ…。ウットリする。声もいいし…。素敵…。今回、スティール写真だと人間の時は地味な雰囲気だったけれど、人間どもとは違う高貴な雰囲気が漂ってたよ。人間状態でも高貴だった。顔が本当に綺麗だった。これはスクリーンで動いているポール・ベタニーを見るべきですね。ポールに対する感想もこれ以上はネタバレになりそうなので、記事を折りたたんだ先で思う存分繰り広げてます。

さて、ネタバレではないが、ストーリー的にどうだったかというと…。

この映画、見始めた瞬間から「こうなるだろうな」というのが誰にでも予測できる超能力者映画です。我々全員が超能力者になる瞬間を味わえるすごい映画だったのです。『レギオン』を観れば、君もたった今から超能力者だ!わかりきった世界へ僕と旅立とう!

僕=監督or 脚本家

展開が浅すぎて逆にワナが待ち受けているのかもしれない!?

いや、どんなワナも用意されてないな…というのもわかってしまう。オチが全て目の前にすっころがっている映画なのでした。


だが、私はこの映画を愛した(LOVE)


ポール・ベタニーが出ていれば、どの映画でも愛するという不文律に心地良く自ら望んで縛られている、というのもありますが、私にとっては思ったほどガッカリしなくてめっけものだった映画なのです。変すぎて。もちろんポール・ベタニーという部分では大満足。でも不満もある。ポールは騙されていると思ってるから監督に。

映画のあらすじ(公式に用意されたもの)&予告トレイラーは読んだり、見たりしてしまっていました。それを読んだだけで「アメリカ人の大好きな黙示録映画。人類は裁かれる。選ばれし一般市民。完全に厨二病シナリオ」というのが伝わってきます。ビシッと伝わってきて心地良いほどでしたよ。気楽に愉しめるな!と…。涙を流さなくてすむじゃないか。深く感動もせずに愉しめる映画も必要です。頭をカラにしてポール・ベタニーの演技を愉しめばいいのだ!

という気楽ムービーだとは認識してました。ただ、私はアメリカのアマゾンで他の映画DVDを購入していた時に、つい『レギオン』のDVDレビューを読んでしまったのです。あらすじ的にミステリーじゃないから犯人が誰かと震える必要もないし、英語だし、気楽にチェックしてしまった。英語は完全に理解できませんからね(不完全燃焼)。

普段は、観ようとしている映画の情報を、ストーリー的に積極的には仕入れないですよ。そりゃ多少の情報はどうしても入ってきてしまいますけどね。どんな俳優さんが出るのかなー?などはチェックします。スター・ウォーズのエピワンを観る前は、情報を仕入れないようにするのは、大変でした。役者チェックくらいで留めておくのがね。ストーリー情報遮断!例え決まりきった話でもスタウオは素でその当時は見たかったので。もちろんミステリーやホラーの犯人系は絶対知りたくないですよね。ただ、原作があったりする映画で原作先に読んでる場合もありますからなあ。まあ、その辺は映画によって適当にチェックしつつですかね。逆に全く興味がなかったけど、あらすじを読んだら面白そうみたいなのもありますから、完全主義者ではないですぞ。レビューを読んで行く場合もあるしね。むしろ私はゆるゆる主義者です。臨機応変にゴー!

そう…『レギオン』からは、既にゆるゆるの雰囲気が漂っていた。そしてアメリカの愛すべき野郎どもの熱いレビューを私は見たのだ。

「とんでもねークソ映画だぜ!」

「なんつー底が浅い映画なんだ。どうしたこったい。シナリオがとにかく最悪だ」

「私は時間を無駄にした」


大変だ!時間が無駄になる!

もちろん褒めている人もいます。そういう映画が好きな人もいるわけですから。私だってB級映画は大好きですよ!しかし、B級映画マニアらしき人も納得がいかない御様子だったのです。

「こういうテイストの映画なら映画で、もっとどうにかできたはずだ!」

どうにかできなかった監督に呪いの電波を送るといった手段は呪術的なのでやめましょう。

恐ろしいことに、この監督、次の映画『Priest』もポールを主演にして映画を撮ったのです。二本続けてポール・ベタニー主演。ポール、逃げて!既にポストプロダクションのマークがついているのでもう編集段階。逃げられない。囲まれた。本来は今年公開予定だったらしいけれど、3Dにするために公開が来年に!最初から3D用に撮影してない映画なんですよ。だから無理する必要ないのです。余計な流行りは入れなくていいのに!いいんだよ二次元で!

パンフも珍しく久しぶりに購入したのですが、パンフに書いてある裏話を読んだら思わず帰宅途中電車内で、「監督、お前、ポールに詐欺行為をしてるだろう!」と叫びそうになりました。ポールは騙されたに違いありません。プレゼンは上手いが撮影は下手な監督に。このプレゼン上手め! でもこれから、この監督にも伸びる能力があるかもしれませんし。のびしろというやつですか?なので、いきなり切り捨てるのはよくありません。でも、才能がある人って最初から才能があるよね!(当たり前)

しかし私は希望を託します。来年、『Priest』を観て、エンターテインメント的に感銘を受けたら私は心から監督を讃えるよ。『レギオン』では酷い扱いをしたけど、ごめんね監督と…正直に私は謝る準備をしている。だから、『Priest』が面白い映画でありますように!吸血鬼映画なんだからがんばってほしいよ!期待するからがんばれよ監督!撮影しちゃったものは仕方がないから、編集で頑張ればいい。編集はセンスだよ!どれもこれもセンスですけどね(ギラリ)。

さてアマゾン外人どもレビューの話に戻りますが、映画の内容はクソミソに言われているけれど、俳優さんに対してはみんなナイスなコメントを。

「ポール・ベタニーは最高にいい演技をしていた」

「アクションは迫力あった」

「デニス・クエイド、ポール・ベタニーの演技で救われているが、彼らの力を持ってしても、クソシナリオを覆せなかった」

「俳優はがんばってた。シナリオが…」


俳優に対してはみんな大絶賛。映画が余りに酷いと俳優にまで余波はきますからね。逆にシナリオはいいのに「この俳優どうしたこと?」みたいな場合もあります。

でも、本当にポール関係なく、俳優はみんなよかったの…。だからこそ、悔やまれるこのシナリオ&演出。

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素敵な俳優たち。プレミア会場で記念撮影している彼ら。

予測がつくストーリーなのは全然構わないのです。ベースが完全に『ターミネーター』だというのもいいのです。それはスタッフも出演したキャストも納得しているようだ。世紀末思想なのもOK。ありきたりのシナリオはこの映画に限らず、他のどの映画でもパターン化されてるじゃないですか。肝心なのは、そのありきたりの枠を最大限に利用し、枠をとっぱらうほど面白い映画を作ればいいだけの話なのです。

水戸黄門じゃないけれど、わかっているけど面白いという味わいが出ればOK!!

もちろん、それを更にひねって…こうきたか!それは思いつかなかった!ありきたりを覆した!という場合もあるわけですからね。

なので、シナリオのベースがありきたりシナリオなのは違和感ないのですけれど。

何がいけなかったのでしょう。

どうすればよかったのでしょう。

その問題を紐解くために、違和感に感じたイロハを綴っていこうではないですか。

何度もいいますが、私はこの映画をすごく気に入りました。シナリオと演出がヘボだと理解してもです。それとこれとは別なんです。好きな映画って全てがベストってわけじゃないですよね。そういう理屈じゃないんだ!

「こんな駄目な男に…何故、あたいは惚れて尽くしちゃんだろうねぇ…」

お吟とでも呼ばれたい気分です。三味線片手に呟きます。

さあネタバレを盛大にしつつ、紐解いていきましょう。どんだけ変だったかを!

その前に、スコット・スチュワート監督に言っておくが、君は萩原一至先生の『BASTARD!! -暗黒の破壊神-』を百万回読み直してこい。厨二病天使残酷物語を描くのならば、これくらいやってくれよ!それと萩原先生は早く『BASTARD!! -暗黒の破壊神-』を終わらせてよ!いつまで買い続ければいいのか予定くらい知らせてよ!これからも続けてくれていいんだけど、もうちょっとアップテンポで単行本を出していただけると大変嬉しい。


さてここから先は100%ネタバレ突入です。細かい部分も全てネタバレしていますので注意!↓
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「予告トレイラーが全ての映画だよな…あの予告はよくできてたよ。あれは素晴らしかったね」(外人レビューから抜粋)

確かにその通り。予告トレイラーは、上手に映画をかいつまんで全てを表していた。トレイラー通りなので仰天するほどトレイラー映画でした。


まず物語は映画の定石で何の説明もなく唐突に始まります。それはOK。ターミネーターだって、普通の生活ドラマ映画だって、唐突に日常が始まるのです。

しかし普通はその唐突を上手く後のストーリーで処理していくのです。唐突じゃなくなるのです。我々観客にとっても。だが、『レギオン』は唐突が最後まで唐突という、ある意味あっぱれ(褒めてます)の展開なのであった。


ポール・ベタニー演じる大天使ミカエル。なので、地上に舞い降りた僕のエンジェルは人間になるとマイケルと名乗るのさ。フォー!(ジャクソン)

君の瞳は一万ボルト 地上に降りた最後の天使~♪

懐かしい歌が脳内に舞い降りてきます。日本人の頭の中だけに。

天使系の話が好きな人は大天使ミカエルの名前を聞いただけで、股間が熱くなるはずです。ミカエル、ガブリエル、ラファエル、ウリエル……すんなり名前が出てくるはずです。天使が好きな人ならば誰でも…。そして堕天使ルシファーも!

私はこの映画、天使がまさに空から大群になって舞い降りてくる映画かと思ったのです。最初はポール・ミカエルだけだけど、ポールは人間になっちゃうし、人間の味方をする元天使に、刺客の天使がわらわら襲いかかってくるのかと思ったのね。予告だとガブリエルが一番の天敵(くくくく…天使の敵…くくくくく)だとはわかるけど、他の天使もたっぷり出てくるかと思ってたの。

だが、神はそう甘くはなかった。天使はこの二人だけだった。

え……?

大天使ボス同士の闘いは満足のいくアクションでした。それはなかなか素晴らしかった。突っ込みどころは盛りだくさんだが。だってポールは人間になっちゃったから、人間の武器と拳(こぶし)で戦うのは仕方ないけど、ガブリエルもそれに付き合って天使の羽と(僕の羽は柔らかくないゾ♪)、拳(?)で戦うのは何故なのだぜ。武器も人間っぽい武器なの。天使の武器はヘビメタっぽい武器とシンプルなナイフや剣(つるぎ)なの。天使って超能力使えないの?内蔵から爆発させたりできないの?ポールは人間になっちゃったんだから簡単にひねり殺せないの?

それ以前に、ヒロイン&ヒロインの子(救世主の予定、つまりジョン・コナー)を殺しにきてるはずだけど、それこそ簡単に超能力(?)で殺せるのでは?あの建物ごと、ぶっつぶせばよかったのに、人間兵器(最高にへぼい。ゾンビ以下)を投入したり、ひっこめたり、何だかよくわからない作戦で煮え切らないのは何故なの?

もちろん、戦隊ものだってそうだけど、「この変身シーンで御託を並べている時に、敵はナントカレンジャーを殺せばいいのでは?」という疑問は生じても突っこまないのは御約束。ホラー映画で「そのいかにも怪しい部屋で怪しい箱を開けなければいいのでは?」と突っ込んでしまったら、話は始まらないから。

でも、それでも、何だかねじ伏せられて納得させられちゃうじゃないですか。「最初から印籠を出せよ水戸黄門様!」というのは野暮なわけです。

ヒロイン&ヒロインの子をなかなか殺戮できないのは御約束なのです。しかしターミネーターなどは緊迫してたじゃないですか。はらはらしますよね。助かるってわかっていても、すごくはらはらした。

けれど、この『レギオン』で、殺人をしにくる天使に憑依された人間(この描写もよくわからないのよ…)は、砂漠にぽつんとあるダイナーを取り囲むだけなの。ゾンビみたいに。ゾンビの方が骨があると思う。腐っていてもゾンビは気骨があるよね。天使憑依人間にはワイルドさが欠けてるんです。何がしたいのか、よくわからないんですよ。

かと思ったら急に姑息な小芝居を始めるわけよ…。それはすごく姑息なの。天使セコイよ!人間の弱さをつく作戦…だったらしいのだけど、セコイ、姑息、すれっからし。そういう作戦なのです。

ぎゃふんと私の中の誰か(つまり私)が音を立ててたよ映画館で。

予算がなくてゴージャスな天使軍団を出せなかったのは仕方ないとしても、ターミネーター1体分くらいの迫力は出せたはず。天使なんだから…。ターミネーターだって1体だけだったが、迫力あったじゃないか。

ゾンビ人間をやたらと車で呼び寄せるのはやめようよ。もっと攻撃させようよ。

この監督が考える浅はかな残酷さも腹立たしい。コンビニ野郎が!

人間は老若男女、容赦なく天使に憑依されてるのね。それはいいんだけど、小さい子供も、憑依されちゃって、ノロノロ襲ってくるわけ。で、ダイナーにたまたまいた、憑依されてない人間達はそれを殺さないといけないんだけど、子供に対しては躊躇する心理描写みたいなのが出てくるわけだ。でも何だか妙にあっさりしてるっていうか、それにしては「子供を殺さないといけなくなった人間の苦悩」を描ききれてないわけ。あと、子供を殺さないといけない…っていう描写を出しておけば、観客は震え上がるだろう!へへへへへ!俺って残酷だろ?みたいな感じなの。「このバカチンが!我々がお前を震え上がらせてやる!監督め、日本の怪談なめんなよ!ジャパニーズホラー」という気持ちになりました。

変なのは応戦しているダイナー人間達が「人間を殺せないよ!」などと言うと、ポール天使が「もうアレは人間じゃない!」と言うわけ。

え、そうなんだ。天使に憑依されたら、人間じゃなくなるんだ。ほら、悪魔憑き的なものって、それこそエクソシストすれば人間に戻れるじゃないですか。でも天使に憑依されたら駄目なんですよ。気を付けましょうね。ゾンビ以下になっちゃうの…。

切迫してると、単純な解説で人間は納得しちゃうのです。でもね、切迫してないの。だって建物を取り囲んで、たまにガラスに突っ込んできて、人間の男を一人くらい引きずり出す程度の攻撃だから。

だから誰かが「でも彼らは人間だろ?何か元に戻す方法があるんじゃないか!?」と叫んだっていいはずなのに、そうはならない。叫んでいたのかもしれないけど、私は気付かなかったよ。もう一度観れば、誰かが叫んでいたのかしらね…。

ポールは人間を救いにきている天使なんだけど、彼の目的も潔すぎるほど「救世主」だけだから。憑依された人間に対してはビシビシと弾を打ち込んだり、手を切り落としたりする、クールで熱いミカエル様なのでした。痺れる。ほら、だってもうアレは人間じゃない!からね。天使だから。そうなの?天使にも見えないよね。出来損ないのゾンビだよね!もう気になって仕方ないよ。CGで羽を描けなかったのかしら。

こういう、トンデモ映画は疑問が頭に心地良く渦巻くのも楽しいのですが、余りにもトントン拍子に突拍子もない場面が続くので、ハテナ印を画面に向かって私はずっと飛ばしてました。突拍子もない場面も驚きの場面というわけではなく、ある意味、驚いているのですが「この脚本家はバカなんだろうな…」という驚きなのでした。バカも突き抜ければ芸術になるというのに。中途半端なバカ。


トントン拍子で唐突な展開な割に、人間の描写がダルイのは何故なの。そして天使が人間になった描写が薄いのは何故なのかしら。『ベルリン天使の詩』を監督は観てないのかもしれない。、由貴香織里さんが描いた漫画『天使禁猟区』も読んでないと思う。これは私も前半で挫折した。いい漫画だけどね♪結構ヘビーな内容で仰天した記憶が。『レギオン』より『天使禁猟区』の方がヘビーですよ。ヘビメタ度は『天使禁猟区』の大勝ちです。

最初、ポールが空から降りてきて天使→人間になる場面はすごくいい場面なんですよ。背中を針で縫ったりする場面はセクシーで萌えた。だが、何故、韓国土産屋みたいな場所に急に押し入るのかはわからなかったね。天空でチェックしてから来たのかしらね。グーグルサーチ的なエンジェルサーチ。そこは裏で武器を作ってる武器商人の倉庫があったんだけど、それが本当に唐突なの。

ターミネーターや、ターミネーターを阻止するために送り込まれた人間が、人間の世界で人間から洋服を盗む描写があるじゃないですか。そういう描写もあるんだけど、ターミネーターみたいにファニーじゃないの。

ポール天使はただの強盗さんになっていたよ。まあいいんだけどね。天使ならもっとスマートにできたのではないかしら。あ、でも既に人間だから?人間になると粗暴になるって設定なのか?

私の不満は今まで天使であったポールが人間になって…「ああ、人間って不便だな」やら「人間になると、どうしていいかわからないな…」みたいな描写が全くなかったことです。マイケル・J・フォックスが、過去にデロリアンで飛ばされて、昔の風習のギャップで笑わせてくれる場面が、あったりするじゃないですか。映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』。あそこまで丁寧に描写する必要は『レギオン』では、当然ないかもしれないけれど、天使→人間 になったギャップを少しでも堪能したかったなあ。そういうファニーな部分はないんですよ。全員ド真面目なの。ファニーなコミカルさも入れればよかったのに。真剣なのはいいのだけど、真剣だからこそギャップでこっちがクスクスするような描写はない。

それにね、ガブリエルに「お前はすごく人間になりたがっていたな。ならば人間のように○○!」なんて、とある重要な場面でポール・ミカエルは言われちゃうんだけど、そんなに人間に恋い焦がれてたんだ!その設定は、すんごくきゅんきゅんするのに、そういうのを今までこれっぽっちも感じさせてくれないの…。ぎゃふぉーーーーー!萌えのツボを監督はわかってない!!

そして最大のポイントは

ポール・ベタニーは思ったより画面に登場しなかった

のでした。最初、ポールが天使→人間→武器強奪→警官二人に咎められる→一人は唐突に憑依される→殺す→さあはじまりだ→パトカーに乗って夜の街に溶け込むポール。


で、デニス・クエイドやヒロイン、ルーカス・ブラックがいる人間サイドの話になるのだけど、人間サイドの話がゆるゆる続くのです。

メインの人達の話は、重要ではあるのですが…

デニスは落ちぶれた店主。土地が発展とするだろうという不動産的な夢が破れ、この砂漠に取り残されているのを悔いている男の役。デニスの息子(ルーカス・ブラック)はアバズレ女(ヒロイン)に惚れた弱みで、自分の子供じゃないのにヒロインとその子供に(ベイビーはまだお腹の中。八ヶ月くらいって言ってたよね)責任を取ろうとしている青年。ヒロインアバズレは、どうしてアバズレになったのか全然わからないアバズレ女。

…あら、重要なのはどのポイントでしょうかね…。

ちなみに描写が本当にアバズレっぷりなので、便宜上この場所でもアバズレと言ってしまいますが、実際の女優さんはとっても素敵な方ですからね。あくまでも、役柄に対してアバズレと感じただけですぞ。

ヒロインは煙草も吸いまくるんですよ。デニス・クエイドにも注意されるわけ。「俺だって禁煙したんだ。妊婦のお前がそんなに吸うなんてどうかしてる!」と。でも結構、最後まで言うこときかないのよこの妊婦。四六時中、煙草ぷかぷか…。どんだけ、はすっぱなわかりやすいアバズレ描写。煙草の小道具に頼ってます。

それに、マリア処女伝説かと思ったら、ヒロインのお腹にいる子は他の男とのセックスでできちゃったベイビーなの。種付けした男はどっかにいっちゃって、子供は父なし子になるのは決定なのね。なので、ヒロインは育てるつもりは全くなく、養子に出すと息巻いてるの。

ルーカス・ブラック君は「やめろよ僕が…」なんて健気に彼女を説得するんだけど、ヒロインは「どうしてあんたがそこまで責任を持つわけ!?」なんて怒るわけ。ルーカス君とは正式に付き合ってるわけじゃないようなのだ。でもヒロインはルーカスが自分を愛しているのは気付いているはず。それにしてもルーカス君が何故こんなヒロインに恋しているのかはすごく謎なのです。親父にも言われるんだもの。デニス・クエイド親父に「お前が責任を持つ必要は全くないぞ!あんな女に何でお前は入れ込んでるんだ!」などと酷いわけ。でも確かにその通り。そこでルーカス君も「好きなんだから仕方ないだろ!」とは言い返せないのも草食系……。

ええええええええええええ?

煮え切らない映画の原因の一つはここかっ!

実はこのルーカス・ブラック君が主役の映画なんですよ。そうだったのね。もちろんポール・ベタニー主演なのだけれど、ポールの次に名前がクレジットされているのは、このルーカス・ブラックなのでした。最後のエンドタイトルを観て気付いたよ。「あ、この青年が主役だったんか…。人間の主役はこの人だったんだ…」と。

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ルーカス・ブラック君が成長する物語でもあったんだけど、それもこっちが解釈してあげないといけないくらい描写が薄い…。

さて、私、ルーカス・ブラックに最初気付かなかったんですよ。予告トレイラーを観ただけだと。デニス・クエイドはすぐにわかった。人間の主役はデニスかと思ったもの。そして資料でルーカス・ブラックの名前を発見して仰天した。え?どこにルーカス・ブラックが!?

ルーカス・ブラックというとリヴァー・フェニックスの再来と騒がれたのを覚えている方はいらっしゃるでしょうか。私は覚えてます。そして『アメリカン・ゴシック』も観てましたよ。

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手前の子役がルーカス・ブラック。

私はこの印象が強いのと、ルーカスの演技はこれしか知らないので、大きくなった彼の顔を知らなかったのも敗因でしょう。全然気付かなかったもの。

で、ダイナーに夫婦&娘の客(車が故障してルーカス君に直してもらってる設定)、ダイナーの料理人に黒人の片腕義手の良い感じのデップリオヤジ。そこにまた旅人のように何か訳ありな黒人の男が道に迷って、電話を借りにくる。携帯の電波が繋がらなくなっていたので。でもこの辺り一帯が電波不安定になって、不通になっちゃうのでした。テレビもラジオも雑音まじり。

客四人(ファミリー三人&陰黒人男一人)、デニス&ルーカス親子、義手料理人、妊婦ヒロイン

これらが人間側で戦う人になるのです。

このダイナーにも唐突に惨劇がやってくる。そう、予告トレイラーで一番の見せ場、ババアゾーン勃発です。

このババアゾーンは迫力あったよ。天使の闘い以外だと、このババアゾーンがメインの映画です。しかも予告トレイラーで殆ど描写しちゃってるしババアゾーンシーンを。もちろん、予告トレイラーよりも、もうちょっとババアゾーンは戦うんですけどね。でも迫力のある天使側の変態攻撃は最初で最後になるのであった。後は小さい小さい小芝居とアイスクリームマンがウギャーってなるだけなの。ウギャーもあっという間に殺されちゃうし…。

それでね。お婆さんを撃ち殺し、死体をチェックすると、歯が魚の歯みたいに小さくてギザギザしてるのね。それが憑依された特徴となるようなのだ。

その婆さんに喉を噛み千切られた客、ファミリーのお父さんを隣町の医者(隣町といっても砂漠なのですごい距離)で運ばねばならなくなるのだが、黙示録、悪魔ものではお馴染みの蝿の大群が地平線からすごい勢いで押し寄せてきて車が進めなく引き戻ってくるわけだ。

そこで、どうしよう…ってなっているシーンでやっとパトカーに乗ったポール・ベタニーの到着なのです。

デニス・クエイド親父は興奮していて、ポールに食って掛かるわけ。警察とは思えないし(ロサンジェルス警察がこんな場所まで来るはずはない!)、ババア襲撃で一気に疑心暗鬼になっているのか

「お前も歯を見せろ!」

なんて言うのよ。ババア一人が変だっただけで、来る人間全員を疑うようになるというのも少し変な感じなの唐突。

でもポール・ミカエルは素直に歯をイーッと見せるの。(可愛いのとっても♪ きゅんきゅん)

それにしても素直。天使だから?

一見なんて事ないシーンではあるが、ヘンテコな空気が流れてるシーンなのね。だって他のダイナー人間達もデニス・クエイドのヘンテコ勢いに固まっちゃってるんだもん。身内の行動に固まってる状態。

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(デニス・クエイドさん。いい役者さんです。)

ポールの歯並びが普通だったので、デニスはすぐに

「悪かった…実はさっき変なバーサンが襲ってきて、そいつの歯が…」

などと、すぐに納得するわけ。それも変だろう。バーサンだって、最初、歯は普通だったんだもの。急に豹変して人相が変わったじゃないか。

それで、結局またデニスは怒ってポールに銃を向けるのだが、あっさりかわされて「手を貸せ」なんてポールに呟かれるのね。

そして仰天の展開。

唐突に場面が切り替わり、ダイナーの内側を外からの侵入者を防ぐためにラフに補強し(すごくラフなの…)、ポールと男どもは、ダイナーの屋根にある看板前のベランダみたいな場所で銃を持って立ってる場面になるわけだ。

これは先日『キラーネット』を観て感じた違和感と似てる。唐突な場面切り替えはいいが、観客に「お前らの脳で補完しとけよ?」的な端折りっぷりなんです。

何か説明をポールがして、そういう武装に至ってると思うじゃないですか。

だってそうでもしないと、幾らババアゾーンが変だったからって、それだけのアレでどこの馬の骨ともわからない、格好いい男に(ポールは本当に格好Eのです)「襲われるからやっつけようぜ」の一言でそう素直に人間は武装するだろうか。しかも俺は天使だなんて言って、素敵な男にいきなり告白されたからってみんなは納得するんだろうか…。

でもきっとそういう説明をしたんだろうな。じゃないと変だもの。という観客にゆだねる演出方法かと。

しかし、ポールは説明をまだしてなかった…というのが後ほどわかります。

どういうことなのかしら…。

素直な人間達は、いかつい銃を構え暗くなった砂漠の地平線を見つめてます。誰も何もポールに質問しないので、納得して立ってるのかと思っていました。「どうすりゃいいんだいランボーさん?」なんつー皮肉ジョークを投げつけられるくらいなの…。目眩がするほどのステレオタイプの台詞に唖然。B級ならではのファニーっぷりさとは違う方向にばく進中。

それと、下のダイニング部分には、女の人達とルーカス・ブラック君がいます。アバズレヒロインにも銃は渡すのだけどポールは銃を渡す時に「勇敢になるな」とヒロインにアドバイス。

それは何度かポールがヒロインに言う台詞。これも監督としては「決め台詞としては最高だろ?」なんて天狗になっていい気になり、ポールに何度も発言させたのだとは思うが(疑惑)、全然、その決め台詞が活かされてないことに監督は気付かない!!

この後、敵がふにゃふにゃと攻撃してきて、どうやらヒロインが勇敢に立ち向かったらしいのだが、演出がドヘタなために、ヒロインの勇敢度が全然わからなかったよ!え?いつ勇敢だったの?

ヒロインが勇敢に苦戦していると(全然、勇敢に見えない。ただふにゃふにゃした、ゾンビ以下の人間に引っ張られているだけ…)結局はポールがズバッと助けてくれるわけだ。するとポール天使は「勇敢になるなって言っただろ?」みたいに素敵に言い放つわけ。

ポールが魅惑的に言い放つのにはウットリするんだけど(だってそれはファンなので仕方がない)、勇敢っていうのはエイリアンでのリプリー、ターミネーターでのサラ・コナー、そういうのが女性では勇敢系なんじゃないかしら。ヒロインの勇敢は確かに妊婦にしては勇敢なのかもしれないが、巻き込まれて何となく、そうなっちゃったっぽい描写だったけれども。

多分、ルーカス・ブラック君がヘタレという設定にしたかったらしいのね。だからルーカス君じゃなく、アバズレヒロインが連れ去られそうになった別家族の親父を勇気を持って助け出そうとした…っていうのを描きたいのかもしれないが、画面がこのシーン、暗すぎるのとカメラワークが変なので、意味がわからないのよ。

ルーカスヘタレというのは、ババアゾーン出現でもルーカス君はババアを撃てないわけ。撃った…と思ったら実は、道に迷った影のある黒人男性が後ろからババアを撃ってくれてたの。

その黒人が持ってる武器というのも伏線になってたようなんだけど、伏線もしょぼい人生吐露、しゃべり場で湿っぽく語られるだけの伏線だったという…しょぼすぎて泣けてくる展開なのであった…。

それにルーカス君の成長物語にしてもとっても精液が薄い展開なの。それほどヘタレっぽくもないわけ。中途半端な底の浅い人物描写にメラメラしてくるよ。

ここで映画『ドーン・オブ・ザ・デッド(原題:Dawn of the Dead)』を思い出したのだけれど、ゾンビから逃げ出す人間達の人物描写が浅いなりに、とっても魅力的に描かれていたのを思い出した。それぞれに個性があったよね。その場限りの人間関係でも恐怖に立ち向かうにつれて、それぞれの性格が浮き彫りになっていくっていうの?嫌な奴は最後までイヤだったりさ。偏屈だと思っていたら素敵なジェントルマンに変身したりさ。うるさいだけの女性だっていいわけよ。建物を隔てて生き残っている人間同士の交流も涙した。

レギオン』もそういうのを描き出そうと思えば描き出せるのに、全てが空回り。そして魅力的であるはずの、人間ダイナー側の人達の死に様も薄っぺらくて、役者が可哀想になってきちゃったもの…。すんすん…すんすん…。

脇役が活き活きとしている映画っていいよね。自然とそれは主役級の魅力を更に引き出す結果になるはずなのに!!

役者さん達、個人個人はとっても上手なの。アバズレだって設定がそうなだけで実際には美人だしスタイルいいし、性格は良さそうな人なのよ。でも顔はむくんでいたよね…それは妊婦だからわざと浮腫ませたの?どういうアレなの…。顔がすんごいむくんでいたんですが。綺麗な人なのに。それも演出なのかどうなのか、疑心暗鬼に陥ったよわたしゃ。

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ほら、本当はこんなに肉感的で美しい人なのよ?(ちなみに左の女性は別家族で客としてきていた奥さん役。この人、とても上手でしたよ♪)

ヒロインは映画だとすんごい顔がぶすーっとして、むくむのであった。ホワイ?

で、話を戻すが、

何の説明もないまま、ポール、デニス、黒人二人が屋根ベランダで銃を持ったまま待機していると、アイスクリームカーが軽妙な音楽を流しながらやってくるのね。アメリカではこのアイスクリーム売りってよく出てくるよね。今でも風習としてあるのかしら。ノスタルジーっぽいイメージ。

で、これも予告でばっちり出てくる見せ場の一つ。予告が全てです。

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(アイスクリームマンを演じたダグ・ジョーンズさん。クリチャーの中に入ったりしている有名な人。御本人もとっても素敵。私が最近観た映画だと(DVD)『パンズ・ラビリンス』でパンの役をやっていらした。『レディ・イン・ザ・ウォーター』にも出てたんだ。何の役をしたのだろうか。覚えてないな。写真は先日、ポールの刺青話でご紹介したコミコン会場でのレギオンチームパネルディスカッションに参加中のダグさんです)

アクスクリームマンは既に憑依されていて、ミニョーーーーンと顎が縦に伸びきり、脚も手も伸びきって蜘蛛人間?みたいになるわけだ。

それを屋根ベランダからひたすら撃ちまくって殺すのね。屋根の上からアイスクリームマンまで、すごく距離があるように見えるのですが、弾は届くのでしょうか。ゴージャスな銃ではあるけれど、幾ら何でも遠すぎませんかね…。距離感がつかめないカメラワーク。

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で、それを殺した途端に地平線から普通の乗用車などがライトをつけながら一本道を一列になって何台もやってくるのでした。車の中で、人間が頭をぶるるるるるるるるるっと振って天使に憑依されている描写が出てきます。

それをベランダからまた攻撃なの。さすがにロケットランチャーなどを使っていたけれど、それでも、それは一発くらいしか使わなくて、基本的には機関銃で遠くの車を倒しているわけだ。武器描写も変。それは詳しい人が観ると「いや、あの銃だったらこのくらいの車はブッ倒せるよ」かもしれないので、そんなものかもしれない…と脳内で勝手に納得しました。

でも変。

それで、さっきのヒロイン勇敢描写に移ったのですが、ポールがヒロインを襲っているひょろいゾンビ以下を華麗に切り離すと…確か、一度、ゾンビどもが去っていくんじゃなかったかな。

不明確なのは、途方もなく変すぎて記憶がぼやけてるんです。「まさか…な?」と言う展開なので、私の記憶がおかしいのかもしれない。

すーっと攻撃が終わるの。それもよくわからないのよ!!

で、上にいた連中も下に降りてきて、そこでデニス・クエイドがポール天使に一言もの申す。

「いったい何なんだ?説明してくれ!」

ええええええええええええええ?説明されてなくて、これだけの応戦(しょぼいけれども)をしていたのぉぉぉぉぉぉぉぉ?しかも、最初、ポールが陽があるうちに現れて歯をイーッと見せて、屋根ベランダに立つまで時間がすごくあったような感じなんですよ。だって夜中になってんだもん…。その何時間か説明もロクにせず、応戦体勢を整えてたって

変すぎるだろう!!

そしてやっと説明する場面になるけれど、すごいシンプルな説明なの。デニス・クエイドは混ぜっ返すが、それは正しい応戦の仕方。だって納得いかないもの…。もちろんポールは静かなる迫力があるので納得はできるのね。でもそれはポールの演技のおかげで脚本はぬるぬるゆるいのでした。で、説明の途中で

ファミリーでやってきていた娘がポールに質問。

「あなたは私たちを助けてくれるの?」

「君じゃない」


えっ…

そしてポールはアバズレヒロインに顔を向けて

「君とお腹のベイビーを助けるために…」

と告げるわけ。二人を守るために尽力すると。他の人間はどーでもいいっぷり。まるでポールがお父さん状態。

さすがにアバズレも仰天して

「私は何でもないただの人よ?車も持ってないのよ」

と、わけのわからない台詞を吐く。ただの人だと主張するのはいいのだが、車を持っていないって意味がわからない。英語ならではの比喩なの?

しかし真面目な映画なのでポール天使はこう答えます。

「それは(車を持っていないということは)関係ない」

みたいに受け答え。

ここはギャグでドッカンドッカン笑わせようとしてるのだろうか。私は思わず劇場で笑ってしまったのだが!!私の左隣にいた、ノリがいい若い青年もたまにクスクス笑っていた。私と笑いのツボが一緒だったよ。でも他の人は笑ってないの。

さあ誰の頭がオカシーのか!


監督というか脚本家の台詞が四六時中薄っぺらくて、どうしょうもないの。

その「車も私は持っていない人間なのよ?」というのは、金もない、金もない、金もない、地位もない、何にもない…というのを言い表しているわけかいな。気が利いた台詞なんでしょうか英語的に。それがシェイクスピアからの引用だったり、有名な詩人、有名な哲学者の広く知られている含蓄のある言葉だったりしたら、私が無学で本当に申し訳ない気持ちで一杯なんですが、彼女が上の台詞を言った後、現場の雰囲気もしらけてるわけよ。他の人間達も。ポールは真面目に「車を持っているか持ってないかは救世主を産む人の資質として関係はない…」みたいに返しちゃってるからね。

それか、アバズレだから、人生の資質は「いかに財産を所有しているかにかかってる」という人生哲学、金持ち人間こそが人間の資質…という金にまみれた思想に操られていて、そんな財産もない人間に価値があるわけがないわ!…というアバズレの生い立ち、学のなさを明らかにする重要な場面だったのかなと。その台詞に私はしばらく囚われてしまいましたよ。

こんな聖母いやじゃないか?

サラ・コナーのたくましさを知ってしまっていると、こんな女の子供が救世主のはずがない。しかも父親の遺伝子だってヤバイんじゃないの?女捨てて、どっかいっちゃうような父親の遺伝子と、煙草をぷかぷか吸いまくって常にやさぐれているヒロインの子供が救世主ってどーなのよ。そこに何か…何かヒロインに深みがあれば、やさぐれるきっかけが、クールなきっかけでも、あればいいけれど、今のところ何もナッシング。ほーえー。

そういう話題をしていて、他の人間の反応も妙に薄いの。一人だけとても反応する人はいた。義手の料理人は世紀末思想を信じてる人らしく、この状態を受け入れて震え上がってるのね。ファミリー奥さんは旦那を連れ去られてしまったので放心気味。

でも一応、理由はわかったので、上を見張る人、下にいる人などを決めて配置につくんだったかな。この配置についた後のダラダラした人間同士しゃべり場がわけわからなかったよ。次の天使どもの襲来を見張っている間に、サブキャラの設定に厚みを増そうとしたらしく、配置されている同士でしゃべり場になるの。まず、「ババアゾーンを殺した銃は普通の人はもってない銃だ」と、義手の人がわけありに言うわけよ。わけあり黒人はギャング闘争に巻き込まれてんだか何だかで、自分は何も悪くないのに、勝手に目をつけられてしまうタイプ…という告白を始めるのだよ。「この銃だってさっき初めて人を撃ったんだ。いつもこれは護身用だ。見せつけるだけで敵は去っていくからな…」なんてわけあり黒人は言い放つの。どうやらこの人は子供がいるらしく、妻と別れて…子供と会う権利か何かで揉めてるのよね。それは電話を借りに来た時点で少し分かるんだけど。

でもこのわけあり黒人の人はいい感じなのです。確かに悪じゃないっぽいわけ。わけありだからね。便利な言葉だね。わけあり。

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(わけありな人)

義手の人も突然身の上話。泣いてたもん。でも台詞が薄っぺらなので役者ががんばっても頭の中を通り抜けていくのね。

この配置と人物描写の兼ね合いがまた下手クソなカメラワークで、すごく人数が少ないのに混乱させられる。エイリアンでも何でも、何人かチームを組んで違う場所を探索したり見張ったりしますよね。パニック映画やホラー映画。けれど、それぞれのグループがどこにいて、何が起こっているのか…というのはわかりやすく編集されている。『レギオン』は狭いダイナーなのに位置関係がイマイチ把握できないの。

ここで、こんな事件が起こってるのに、天使のミカエルポールはどこにいるの?ポールがやけに出てこないのは何故?ポールがこれほど出ずっぱりじゃないとは思わなかったよ…。だからって誰かが出ずっぱりでもないのよねこれまた…。キャラの設定割合がわからない。どこに荷担して観ればいいのかしら…。ヒロインもそれほど動きはないの。ルーカス・ブラックもそう。

実はファミリーでやってきていた、奥さん役の人の演技がなかなか良かったです。この人は精神がぐらついちゃうわけ一番ね。旦那さんを相当好きだったみたい。いつもイライラしてたんだけど、旦那を愛してたんだ。そして娘を憎んでるの…。娘がどうやらチンピラで(しかし可愛い)、娘のせいで、他の土地に引っ越すところだったのね。旦那さんも奥さんも良い感じの中流階級で、乗ってる車もBMWだったし、良い雰囲気の一家だけど娘がチンピラらしいのよ。あっちのチンピラは可愛いね。チンピラ度がわからなかった。可愛すぎて。

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(右が奥さん。左が可愛い不良娘。どこが不良なのか外見、喋り、しゃべり場からこれっぽっちもくみ取れないほどの浅い不良です。)

一晩明けて、外から旦那の声が聞こえる。奥さんは床に娘と寝ていたのだけど、すぐに気付いて、外に出そうになるわけ。でも他の人に外に出ちゃ行けないって止められるの。でも旦那の声が!!それで、事務所っぽい部屋に飛んでいき、外に繋がるドアの前にある机をどかし、ドアを開けちゃうわけだ。すると旦那は逆さまに張り付けになっていた。皮膚がぶくぶくと醜悪に膨らんで苦しんでいる。確かに奥さんだったらそりゃ外に飛び出して助けたくなるだろう。家族だったらそうする。だから彼女を非難はできないのだけど、明らかにワナっぽいんですよ。なので、義手の黒人コックの人が奥さんを引き戻そうと、助け出そうと一緒に外に出る。で、旦那の前に到達する瞬間に旦那は膨れあがって爆発するんです。体汁がすごい量飛び散るの。

義手の人は奥さんを抱えて、事務所のドアに戻ってくる。奥さんが泣き叫んで部屋に入った瞬間。義手の人がバターンと倒れるの。死んでるの……。

背中が骨が出るほどえぐれてるの。飛び知った体汁が硫酸的なものになってたようです。エイリアン。

義手の人はすごく良い味だしてた役者さんで、キャラ設定もOKだったのに(一人しゃべり場はよくわからなかったが)、あっけなく死亡。そのあっけなさが私には物足りない。こういうキャラの人は「ああっ…彼が亡くなってしまうなんて…」ともっと思わせてほしい。あっけなさすぎなのね描写が。

デニス・クエイドは上で見張っている役だったのに、そういう事件に気付かなかった…大切な友人を亡くしてしまった。妻も俺が気付かなかったから俺から逃げてしまった…。みたいに悔いるわけです。

だから、そういう事件が起こっている間、ミカエルはどこにいたの…?ポールが全然、ダイナーの中に出てこないのよ!私が見落としてるのかしら…。別に全ての場面に出てこいとは言わないけれど、事件が起こった後に、かけつけてもいいじゃない?金田一少年だって事件は防げないけど、事件が起こった後はよく出ているよね。それがないのよ…。

で、次の場面で可哀想な奥さんは何故か椅子に縛り付けられてるの。

何故だあああああああああ?

そんなに狂った行動はしてないと思うのだけど。しかも、旦那はもう消滅しちゃったのだから、これ以上何かしようっていうのは(まあ、するんだけど)、基本的にはないのに、何故縛り上げられるのか?自殺を防ぐためなの?でもそういう説明なかったよね。そのあたりが唐突なんだよね。当たり前のように縛られて、奥さんも「何で私をこんな目にあわすのよ!」とは言わないの…。何故なのだぜ…。病んでいく感じは奥さん大変に上手でした。怖かったものこの人が一番。

で、娘もお母さんの縄を解こうとはしないんだけど、慰め合う風になるのね。そこで鬼母は言い放つ。

「あなたがチンピラだから引っ越さないといけなくなった。私はあの家を気に入っていた。あんたのせいで旦那は死んだのよ。お前さえいなければ」

となるのでした。娘はガビーン。まあ、当然そうでしょうな。このあたりの家族しゃべり場はそこそこ見応えがありました。こうこなくっちゃ!

で、また夜を迎えてそれぞれが配置に…だったかしらね。もう、わやくちゃでわからなくなってくるんだ。単純な話のはずなのに。

そこで、わけあり黒人とチンピラに見えない美少女が今夜のしゃべり場を繰り広げるの。「私はすごく悪い行いをたくさんしてきたの。だから母がああいうのも仕方ないんだ…」なんてね。するとわけあり黒人が「本気でそんな台詞を吐く母親はいないさ…」と慰めたりするのだよ。どんな悪事を働いてきたんだろう…。それが気になって仕方ない。だって引っ越しするほどって、すごくないですか?引っ越さないよ普通…。そして美少女。チンピラのかけらもない。ふー。

確かこの夜だったかな…。忘れられた主役ルーカス・ブラックと昼間何をしてたんだかわからないポール・ミカエルと二人でしゃべり場です。ルーカス君を励ます天使。ルーカスのその無償の愛こそが…人間の素晴らしさ。私はその人間にまだまだ希望を託したい…。君はあの女性が産む子供の父親じゃないのに、その役割を担おうとしている…素晴らしい。人間には可能性が!みたいな話をしだすわけ。

ここで、ポールが天使時代の話になるのです。ここは素晴らしかった…。天使時代の話とポールがガブリエルと戦ったり、お話したり(?)、ポールとガブリエルの関係は本当にギラギラと素晴らしかったです。

天使の造形はなかなかいいと思う。羽が黒いんですよ。天国にいる時も黒いのね。ものすごい、もっさりしていて、触りたいです。麦わらっぽい素材に見えたけど…。重みがあってもっさりもっさり天使の羽。ゴージャスだったよ。

ポールが「私は天国に居た時、軍のジェネラル(将軍)だった…」と人間に(確かルーカスにかな?)言い放つところは、濡れた。すんごい格好いい台詞っぷり。

で、天国の描写に戻るけど、ジェネラルらしく、クールな鎧を着て、羽が背中からふっさり…ふっさり…何て素敵なの…。そこでガブリエル君とお話してるのね。神様の言いつけを守らないのか?なんてガブリエルに言われると、すごーく哀しい顔をして胸を押さえて…憂いをおび苦しみを噛みしめる表情をポールがするんですよ。そのシーンは百億回繰り返してみたいほど。

羽が動くたびに悶えたね。この二人の関係はとっても萌えました。ぎらぎら。

もっと天国の話を描いてよ!

という私の野望。

しかし、天国は一瞬しか夢を見せてくれない。すぐに地上しゃべり場に話は戻り、わけあり黒人とチンピラ美少女に危機が迫るのであった。

ここでの天使に憑依された人間がとる、小芝居は腹立たしいですよ!

前の晩に、あっさり憑依人間はダイナーの周りからいなくなったじゃないですか。みんなも「これで終わり?」と拍子抜けした調子でポールに訊くのだけど、ポールは「油断するな。天使は人間の弱みをついてくる」と言い放っていたわけ。

でも、その弱みがどういうものかは教えてくれないのよ。例えば「騙されるな」とかね。そういうアドバイスはない。弱みをついてくる…それだけなの。英語だと本当は何かもっと言ってるのかしら…。

その弱みが子供を使った小芝居なのです。

車に乗った家族がまたやってくるわけ。何かから逃げてるっぽいのだけど。車からお父さんが降りて、ガソリンスタンドにあるガスを入れようとするのね。でも、彼方からパンキッシュな暴走族がわらやってくるのだ。それを屋根ベランダから眺めていたわけあり黒人とチンピラ美少女が「早く車に戻るんだ!早く逃げろ!」と叫ぶんだけど聞こえないの。

車の中にいるもんのすごい可愛い金髪の男の子が警告に気付いて、車の中から窓をバンバン叩いてパパに知らせるわけ。でも、パパは気付かない。

どうしても知らせたい、わけあり黒人はそのファミリーの車に向かって銃を発射するの。注意を喚起するために。さすがにパパも気付くんだけど、もう間に合わないのよ…。

で、パパはチンピラ暴走族に囲まれて、次に子供も、引きずり出されるのね。とにかくこの子役の子は異常に可愛い子だったよ…。わけあり黒人は、自分にも子供がいるので、子供がやられるのは、いてもたってもいられない。思わず、飛び出していく。

子供を囲んでいる集団に銃を撃つ。チンピラ美少女が「駄目!あの子に当たっちゃう!」などと叫ぶ。そして、わけあり黒人は輪の中に飛び込むと…

大変だ…子供が……

子供が悪魔(天使)だったーーーーーーーっ!

つまりワナだったのです。

そしてあっけなく、わけあり黒人はやられちゃうの…。え?もうこの段階で?

しかもこの映画は残酷映画ではないので、やられちゃう瞬間はそれほど見せてくれないのよ。

わけあり黒人がやられてるのを目撃して、チンピラ美少女も飛び込んでいく。もう泥沼だ!

すると、一階のダイナー部分にいたアバズレヒロインが、隣にいたポール天使に「彼女を助けないと」と言うんだけど、ポールは助けようとしないわけ。だって妊婦と妊婦のお腹の中にいるベイビーだけを助ければいいと明言しているほどですからね。クール。

するとヒロインは「ならあたしが助ける」みたいになるので、それは困るわけだ。で、ポールはチンピラ美少女を助けに行くの。ここもアクションは格好よかったよ。

しかし疑問にも思ってました。何故、下で一部始終見ていたのなら、あの子供がワナだというのに気付かず、それを上に伝えられなかったのかと…。

だが、そんな疑問を吹き飛ばすかのように(そう、疑問を吹き飛ばす勢いはB級映画に必要ですから、ここの展開はOK)、その子供が出刃包丁振り回していつの間にか妊婦に襲いかかるのであったよ。

チャッキー状態に。

で、何だかんだで、その子供は……ってなるんですが、この監督はお婆さん、子供と、普段は弱い立場の人間が悪い側になるのは残酷だろ?っていうのを表したいのかしらね。まあ、残酷だけれど、何かこうチグハグな印象。後味が悪いのも中途半端。

だが、キッズをこんな目にあわせて可哀想と泣く人はいないわけ。神はクレイジーだ!となじる人もいない。天使ミカエルも「可哀想に……私の愛する神は酷い…」とはならないのよね。天使が子どもに変身して演技をしてるのならいいけれど、子供に憑依してる状態なんでしょ?いたいけなキッズをダシに使うなんて天使って卑劣すぎる!私が彼らに代わって激怒。

ただ、子供が襲ってきたのはそれなりのダメージだったのか。妊婦はくじけて、裏でメソメソしだすわけ。このお腹のベイビーが憎い…みたいにね。絶対に自分じゃ育てない。養子養子養子みたいな…。望んだ妊娠じゃない!とぐじぐじ言い出す。それをルーカス君はさすがにビシッと戒めます。お前だけが不幸じゃないんだ。全世界の不幸を背負ったような弱音を吐くなよ!と…。本当にその通り。

で、空が不穏な感じになってきて、いよいよ天使の大軍団の気配…だったかしらね。ポールも「やってくる…」みたいに予言し始めちゃうし。

それに赤ちゃんは生まれちゃえば安心だ…という設定だったはずなんだけど、これじゃ生まれて安心じゃないだろう…というのは素人でもわかること。完全にベイビーは狙われる対象だ!

妊婦は急に産気づいて、床で産む。誰が助産婦をやるのかと思ったら…ポールは妊婦を後ろから抱えて励ます役。助産婦はチンピラ美少女でした。

美少女「私には、できないよ」

ポールミカエル「やるんだ」


無茶ぶりです。でもここも私は萌えてしまったよ。ポールは妊婦をしっかり抱きしめて、すごく励ましてあげるのね。手も握り締めてあげてたんじゃないかしら。確認のためにまた劇場に行きたいほどです。近くに劇場があればすぐにでも観に行きたい。ポールはたっぷり励ますの。

「ほらもっといきんで!もっといきむんだ」

と字幕では出ていました。英語だとストレートにプッシュ!プッシュ!と言っていたよ。鼻血ブー。

すごい頼りがいのあるお父さんポールであった…。余談ですが、実生活の奥さんジェニファー・コネリーは水中出産をしたはず。ステラン君産んだ時。当然、ポールも付き添ってたんだろうからなあ…そういうのも正直頭をよぎった。仕方ない。よぎったものは仕方がない。

無事に産まれて、美少女チンピラは喜ぶのね。ヘソの緒を切る描写がなく、あっという間に抱っこしていたのは気になるが仕方ないだろう。そして美少女チンピラは感激しながら、ヒロインの前に赤ちゃんを差し出すの。でもヒロインはすんごいブスーッとした顔で全然喜んでないわけ。ポール・ミカエルも「……」って感じで、お母さんになったヒロインがそういう状態なのを寂しく思う表情をするんだけど、チンピラ美少女に「ベイビーをあっちに連れていっておいて」なんて優しく指導。

チンピラ美少女は感激しながら、縛られたお母さんの前に赤ちゃんを持ってくる。お母さんは既に落ち着いているのにまだ縛られていた!

ヒロインは産後なのにぐったりもせず(若いから?)、ポールミカエルに食って掛かる。「あの子は手放す」的な台詞を投げつけているわけ。育児ノイローゼか?いきなりか?

そんなやりとりをしている横では、美少女がお母さんとアットホームな会話。お母さんも赤ちゃんの新鮮さに目が覚めたのか「悪かったわ。私が間違っていた」と改心したような素振り。

素振りだけあって演技でした。

ヒロインがポールと言い合いながら「赤ちゃんを手放すからどーのこーの」と美少女に赤ちゃんを寄越すようジェスチャーするのね。その途端に、縛られていた狂ったお母さんが赤ちゃんを奪い取る。

狂った母「この子さえあいつらに渡せば私たちは助かるのよ!」

ヒロイン「返してよ」

急に母性に目覚めたヒロイン。叫びます。

狂った母「だって、あなたベイビーはいらないって言ってたじゃない」

そうだよね。私もそう聞こえたよ。狂ったお母さん、あなたは間違ってないよ。

もちろんそういう意味で「いらない」と言ってたんじゃないですけどね。奴らに渡してやる!という意味では当然ありませんヒロインの場合。

狂ったお母さんはじりじりと扉に後ずさります。でもちゃんと自分のチンピラ娘にも声をかけるんだよ。一緒に行きましょうと。なので娘に対して愛情はあるのでした。娘は行かないんだけどね。で、ポールは躊躇なく銃を狂った母にあわせる。痺れるね。冷徹なのは痺れるよ。ここは緊迫してよかったね。

赤ちゃんはある衝撃でポーンと投げ出されてしまうのですが、上手にキャッチされます。

そしてガブリエル登場です。大天使ガブリエル。隆起した筋肉が戦士ぽくてとてもよかったね。この人も素晴らしかったです。役柄にとってもあっていた。

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ここからガブリエルとミカエルの闘いだ!ここは見応えあったよ。天使の羽ってすごいんだね!危ないねあの羽。ポールも羽がついてたら、ああいう攻撃をしてたわけだね。羽がないポール…。けれど、室内くらいは羽なんぞなくても、ぶんぶん空中回転できるポールなのでした。きゅんっ☆

残った人間…ヒロイン、赤ちゃん、ルーカス・ブラック、チンピラ美少女…はどうするか。ポールに「赤ちゃんを連れて逃げろ!」とルーカスは言われます。「逃げるってどこへ?」「予言者にあって予言を聞け」「どこにいるんだよ?予言って?」「いいから逃げるんだ!」

アバウト。ミカエルは多くを語らないのでした。教えてやればいいのに…。

でも外は憑依された人間がいるのね。裏口から飛び出すんだけど外にはゾンビ以下がうじゃうじゃ。でも、救世主のパワーなのか取り囲んでいた道を空けるのよ。下級天使は救世主をブッ叩けないのね。そして車の前に、多分…サイレントヒルっぽい人を配置したんだと思うのだけど、中途半端に一人だけサイレントヒルなの。造形っていうか、白い△頭巾を被った変な人。血がついてたよねあの白い頭巾に。サイレントヒルに出てきそうな人。その人が何かしてくるかと思ったらショベルかツルハシみたいなもので、車をコンコン叩いてるだけなの。

意味がわからんよ!!!!!!

サイレントヒルっぽい意味のわからなさは恐怖に繋がるけど、この映画では逆効果であった。怖くないし、横を人間が通り過ぎても何もしてこないの。

そして現場からあっさり逃げ去ります。蝿の軍団はどこにいったんだ。空を覆って道をふさいでなかったのか?というのも忘れてます。私も忘れてました。

残された人間ミカエルと天使ガブリエルの闘い!!

殴り合いです。

ポールミカエルはガブリエルを、ぶっつぶしたいわけじゃないのね。「もう充分だ…」と、何度も優しく呟くの。たまに形勢的にポールミカエルが優位になってガブリエルを押さえ付けたりするのね。そういう時に、抱きしめて「もう充分だ。やめようよ」みたいに言うの。鼻血ドッバー。

男同士の友情を越えた何かにはホモ萌えじゃなくてもドキドキします。闘いながらも相手を認め慈しむっていうのかしらね。もちろんいつでも18禁男同士愛モードは発動しようと思えばできる脳みそには、ここ二年ほどで完成しつつはあるのですが、映画では殆ど公式設定じゃなければ発動はそうそうしてはいません。今回もずーっと一緒に天国の神の元で神の為に闘い、他にも神の為、人間の為にも、いろいろと活動をしてきた一番の戦友と戦わなければならないという状況に萌えた。単純だがいい設定だ。

ガブリエルもポールミカエルをあんなにも尊敬してたし、愛してたのに(神の使徒として…)、裏切って天国から下りていったミカエルに可愛さ余って憎さ百倍なの。泣くんだもんだって…。ガブリエル泣いてたよね。DVDがあれば確かめられるが、まだ日本版はDVDになってないので早く確かめたいですなあ。

けれど二人の性格の違いは明確です。ポールは決してガブリエルをたたきのめさない。もう十二分だ…といって闘いを終わらせようとする。しかしガブリエルは神を裏切るのならば、神に命令された私は全てを破壊する!となっちゃうわけよ。お互いを思う気持ちがすれ違うのであった。

で、ポールは一度…消滅してしまうのです。すんすんすんすん。

だが、皆さん、デニス・クエイドを覚えているでしょうか。そういえばあの親父どうしてたと…。ガブリエルに実は吹っ飛ばされていたのですが、レストラン用のガスコンロの前で親父はライターをカチカチさせていました。ベタな展開ですがこのあたりは泣けます。親父の男気に拍手です。格好いい。親父カッコいいよ!素直に拍手した。

ライターにも希望って彫ってあって、こてこてのベタだけど、ベタな展開は大好きなので全然問題なし。

ガブリエル吹っ飛びます。

そしてダイナーから車で逃げ出した三人の若者&ベイビー。

ポールミカエルが消滅した途端に、ポールの全身に描かれていた、不思議な文様の刺青がルーカス・ブラックの肌の上に現れるの…。

「予言者って、あなたがそうだったのね!」

私はここ、素で仰天しました。予言者なのはいいが、その天使文字みたいなの、人間は読めるのか?

で、これからどーするみたいになっていたら、車に衝撃が。ここも、素直にびっくりしました。素直になった方が映画は楽しめます。

ガブリエルあっさり復活。さすが大天使。ガス大爆発くらいじゃ死なないのであろう…。

デニス・クエイドの奮闘は無駄だった…(泣)

ガブリエルは後ろのガラスを破って侵入し、赤ちゃんをぶっつぶそうとするの。何て悪い天使なの…。神様の命令だからって、直接潰さなくても。本当に天使は超能力みたいなのは使えないのかしらね。すんごく人間的に殺しにくるんだもの…。

ここまで、天使はミカエルとガブリエルの二人だけなの。天使不足。

そして後ろの座席に座っていた美少女チンピラの大活躍。天使に抱きつき、動きを止めようとファイト。そして、破られたガラス窓から天使と一緒に転げていきます。

当然、少女は死にます。

つまり主役以外は全員捨て駒。それもこういう映画の定番ではありますね。そういう定番はいいのです。ただせっかく自己犠牲なんだからもう少しどうにからなんかね…という感じではありますなあ。でもさすがにクライマックスに向かっての描写はよかったよ。

反動で二人の若いカップルと赤ちゃんが乗った車も反転して転がっちゃうのですが、そこは主役。それほどのダメージもなく車から這い出す。そして逃げるけれど、ガブリエルがハロー!

見事なまでに脇役は死んでいっただけだった。時間稼ぎにもなっておらんよ。

ここにきて母性に完全に目覚めたヒロインはヒロインとして正しい行動をします。ルーカス君も勇敢になりました。ヒロインとベイビーを助けたルーカス君は大ピンチ。ガブリエルに殺されそうになる。

すると…天使のように天使が舞い降りてくるのでした。

羽つきミカエル・ポールが蘇った!!羽つきガンダム!袖付きガンダム!

神様に祝福をされミカエルは蘇り、ガブリエルをはね除けルーカスを助けるのです。

当然、ガブリエルは驚愕の顔。

ガブ「何故だ。ミカエル、君は神の意志に逆らった…のに」

ミカ「自分の心に耳を傾け、自分を信じ行動をしたので、神がそれをお認めくださったのだ」

ミカ「ガブリエル、お前は神の言う通り、人間を殺せと言われたら疑問にも思わず、無慈悲に人間を滅ぼそうとした」

ガブ「…………」

ミカエルは素敵な天使の剣をガブリエルの首に突きつけますが、殺しません。

ガブ「何故やらない。俺がお前ならやっている」

ミカ「お前が無慈悲なのはわかっていた…」


鼻血がブーブーと出まくる、私にとっては素敵な会話を繰り広げる天使二人。

そして、ガブリエルはその地から飛んで去っていきます。このあたりもポールの苦悩の顔、慈愛に満ちた顔…どの表情も神々しかったよ。人間ではなかった。静かな演技なのに力強いのです。ポールの年を重ねてからの演技は常に落ち着いてわざとらしくない雰囲気がいいんだよなあ。若い時からどんどんどんどん成長しているのを感じ取れる。それって重要ですよね。脚本がヘンテコなのでポールの演じたミカエルの行動がヘンテコリンだと思う場合もダイナーシーンではあったけれど、天使になって再び地に舞い降り、天使としての役割をベストな演技で見事に演じきっていたよ。あのクソ脚本でよくぞここまで…(感涙)。

天国にいた過去の話でも、彼は佇んでいるだけで美しいもの。神々しいのだもの。そして佇んでいる間も、羽が微妙にゆっくり動いたりしてるのがまた…たまりません!!天使羽フェチになってしまったよ。ぷるるるるるっ。

羽がもこもこ。羽がふぁさふぁさ。羽がもこもこ。ミカエルの羽…もこもこ。ミカエルの羽…ふぁさふぁさ。天使すごくいいね……。ポールが黒い羽の天使…って想像してたよりも魅惑的で目がパーンッって脳みそがパーンッってなりました。とてつもなく高貴なイメージ。スティール写真より動いているのがいいよ。絶対にそう…。羽がもこもこぷるるるっ。羽がふぁさふぁさ…ぷるるるるるるるっ。羽がーっ!羽がーーーーーーーっ…。

ふう…。天使の羽充……。ふう……。

最後、ポールミカエルが断崖から、これ以上ないっていうほど格好よく天使になって飛び立っていくので、そこに心も脳みそも体も血も持って行かれ頭が最後は働かなくなってしまったのですが、冷静に振り返ると、

ルーカスは「また会えるかな?」的な会話をポール天使と交わしていたと思うのね。ポールは微笑み返しで素敵に去っていったんだけど、ルーカスはそういう質問じゃなく

「この予言の文字の読み方を教えてくれ…」と頼むべきではなかったのだろうか。

で、この終わり方だと「続く…」っぽいよね。しかし続かなくて終わりにした方がいいんじゃないかと私は思う。どうにかなってんだろあいつら。うまくいってんだろきっと。そう観客の脳内で補完させておいた方がいい。監督、無理はするな。脚本家、続けるなら違う脚本家に書かせなさい。

いろいろと長く書いてきたけれど、これだけあらすじを辿りながら感想をいいまくったのは、単純に気に入ったからですよ。好きじゃなきゃこんなに感想に時間を割かない!本当にクソ映画だったら三行くらいで切り捨てる。私が人生において「本当につまらなくて死んだ」と思った映画って一本か二本くらいですぞ。

突っ込みどころ満載の映画ですが、とっても愉しめました。どうにかしろよ!というのも楽しみながらなのです。本当に酷い映画だと「どうにかしろ…」を言う気力なんてないと思うよ。

しかし、冷静にみてもポールの出番は本当に思ったより少なかったなあ。

映画でいうと…そうだな例えば『ダイハード』は基本的にずーっと、ブルース・ウィルスが画面に出ずっぱりじゃないですか。違和感ないよね。たまに敵側の情報に切り替わるけれど、それでもすぐにブルース・ウィルスが出てくるよ。『レギオン』もそういう具合でポールが出っぱなしなのかと思ってた。『エイリアン』だってリプリーが出っぱなしのイメージあるよね。それぞれの役者も当然活躍してるけど、リプリーはよく画面に出てきていた。『マトリックス』もキアヌは常に画面にいたイメージだ。

しかし『レギオン』はそうじゃないと思う。私がポール・ベタニーを好きだから、そう感じてしまうのだとは思うが、ブルースみたいに良い意味で出しゃばった感じじゃないわけ。ブルースは巻き込まれて、出しゃばってナンボでしょ?同じテイストを求めてはいないが、ポール・ベタニーは人間に力を貸しつつもリーダー的存在なのだろうなと思って楽しみに映画に望んだので、突き放したようにも見える演出に仰天したのでした。

かといって、人間に焦点がばっちり当たっていてルーカス君が大活躍という印象でもないんだよなー。人生の夢に破れた親父がたくましくまた復活するデニス・クエイド万歳映画でもないの。もちろんデニスの最後の行動は素晴らしいが、そこにいくまでの行動はそれほど焦点が当たってない。

逆に、ガブリエルさんは最後と途中の天国シーンでしか出てこないけれどインパクトがある。彼は上手に使われていたね。雰囲気もガブリエルにとてもあっていた。

ポールはもっと上手に演出に組み込めたはずなのに。何かが少しずつ、もったいないのであった。

でもインタビューを見ると、ポールはああいう大袈裟な銃を撃ちまくったり、ワイヤーアクション初体験だったらしく、ワイアーアクションに大喜びだったようだ。アクションシーンはかなり真剣に取り組んだみたいだしね。その甲斐もあってバッチリ決まってた。銃を撃つ役は何度も経験済みだけど、大袈裟な銃アクションは確かに初めてかもしれないね。子供のようにはしゃいでるのだもの。インタビューを読むと。

ポールが楽しかったのならばいい。

だってワイアーアクション気に入っちゃって、同じ監督の映画に二本続けて出るほどなのだもの。本人が楽しんでいるのならばいいのだ。少し心配だが仕方あるまい。というのも、パンフレットの裏話を読んだからなのね。

ベタニーの経歴は既に輝かしいので、果たしてミカエルの役を引き受けてくれるのだろうかと、プロデューサーと監督は危惧していた。それで監督のスチュワートは細心の注意を払ってプレゼンテーションを行った。その結果ベタニーはミカエル役を引き受け、「今までの誰よりも、自身の映画を売り込むのが上手かった」と監督を称えた。

今までの誰よりも売り込みが上手。営業手腕≠監督の手腕。

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(言葉巧みにポールに自分を売り込み中の監督)

ゲイリー・オールドマンなども趣旨は違うかもしれないけれど、娯楽大ヒット系映画に出ると、昔はよく「金のために出ただけさ」なんて言ってたりしてたよね。それはそれこれはこれでスターは意外と割り切ってるのかもしれない。もちろんポールは金のためとは言っていないが。ゲイリーはそういう悪っぽい口調が元々似合う人だからね。

共演者もポールをべた褒めしてた。あっちの役者さんはお互いを褒め合うのはデフォルトだけど、それでも自分の好きな俳優さんが他の共演者やスタッフ、監督に絶賛されてると嬉しいもの。

わけあり黒人役の人もこう言っているのだもの。

Paul Bettany has been a real joy. His presence on camera is really strong. I want to do another one with Paul for sure.

ポール・ベタニーは本当に多くの喜びを与えてくれるよ。カメラ前で彼の存在感の強さといったらない。俺はまた他の映画でポールと仕事を一緒にしたい。

タイリース・ギブソンさんという人のインタビューより抜粋。『トランスフォーマー』に出てたのか。覚えてないな…。

それにしてもポールがどんだけ筋肉ムキムキになっているかと危惧したが、スレンダーな綺麗な筋肉だったよ。むしろ、腰から脚にかけてはより細さが際だって、スマートビューティーだった。元から細いけれど、筋肉をしめて、より一層、スッと形良く細くなっていた。涼しい綺麗な筋肉だった。だもんだから、天使になって天使の鎧を着て、天使の羽がふぁさーふぁさーってなると、溜息をつくほど美しかったよ…。

映画観ている間も、観終わった後も幸せな気分で一杯でした。ストーリー的には突っ込みながら観ていたけれど、全体的には私は大満足。ヘンテコリンな映画ほど印象に残るもの。終わったあと、劇場近くに住んでいる友人と地下のカフェで合流してお茶したのだけど、イギリス産のシードルをがっつり飲んだもの。軽いアルコールで乾杯。イギリス産なのだもの!!だから頼んだのだもの♪ほほほほっほほほほほっ。

劇場が渋谷にあればなあ、もう一度観に行くのだけれど。新宿はちょっとのところで面倒。しかしバルト9は音響もなかなかよかったし、綺麗なシネコンでした。

東京だと新宿バルト9と大泉ってところでしか『レギオン』かかってないの。何、その少ない上映館っぷりは。少なすぎるよ。せめて渋谷と銀座に一つずつかけてほしいよ!!

というわけで、観る人も少ない映画だとは思うのですが、DVDになったら是非観てほしいなー。何じゃこりゃ…といいながらでもいい。天使の羽がむくむくっ…天使の羽がぴこぴこ…。ゆったり動いている天使の羽を数十秒間観るだけでも私は眼福でした…。

もこもこもこもこ。

天使の羽いいなあ。

もこもこもこもこ。すごい筋肉を感じさせる羽だったけどファサファサしてるの。もこもこもこしてるの。いいなーとっても。

あ、それと一人気になる役者さんが。最初、ポールが武器倉庫から武器を盗んで、警官にとがめられるシーン。一人の警官は天使に憑依されてしまうのだが、もう一人は人間のままなのね。人間のままの警官の人はたまに見かける俳優さんだ。CSI:マイアミでも犯人役で出てきたし、映画『ダイハード4.0』ではブルースとジャスティン・ロングをFBIの車で目的地まで運んでくれるFBI捜査官をやった人。調べた…

13_20100531120112.jpg

(違う作品からのスティールです)

Yancey Arias さんだ。そうそうこの人です。いい顔してるんですよとっても。前から気になっていたので、今回の『レギオン』もチョイ役だけどすぐに気付いた~。エキゾチックな顔立ちですよね。ニューヨーク産まれのニューヨーク育ちみたいですよ。ヤンシー・エリアスさんっていうのかなー。エイリアスかなあ。


DVDが出て、チェックしたら、映画に対してまた違う感想を持つかもしれませんので、その時は改めて感想をアップしますね。いろいろな特典がついているといいなー♪もちろんポールの素敵写真もキャプチャーしたいですしね♪

では長い感想でしたが、ここまで読んで下さってありがとうございます。キスキス♪

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Comments

あまりに素晴らしいレビューで爆笑しながら読ませていただきました。この作品でポール・ベタニーファンになった新参者です。羽フェチ、聖職者好きということで、この監督とは残念なことに趣味が合います。『Priest』が楽しみでたまりません。
これからもこちらのブログをちょいちょい読ませていただきたいと思います。文章がとっても面白いですね。
Posted at 2010.12.10 (12:50) by AN (URL) | [編集]
レギオンもこもこ!
> AN さん、こんにちは

初めましてこんにちは♪ 長い『レギオン』の感想を読んでくださってありがとうございます。感謝感激!!嬉しいです。しかも素敵なお言葉までくださって。感涙感涙。うおおおおおっと嬉しいです。『レギオン』のポールは超絶神がかってましたものね。神々しかったですもの…。惚れて当然ですね。映画の題材はいい題材でしたよねー。だからこそ惜しい。監督の次回作に期待しましょう。吸血鬼と対決するポール楽しみです。ポールが吸血鬼になっても楽しそうなので、そういうのもいつか出てほしいなーと期待!

私もポール好き好きといいつつ、彼の作品は全部見てないのでこれから一緒に愉しんでいきましょうね。コメント本当にありがとう!キスキスです☆

Posted at 2010.12.11 (21:43) by ヨー (URL) | [編集]
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18禁的な感想もあり。その場合は記事ごとに注意をつけていきます。

映画、海外ドラマの感想、俳優に対するパッショネイトが中心の映画ブログ。

ブログのタイトル Movie Star No.1 は ポール・ベタニー出演映画『ギャングスター・ナンバー1 (Gangster No.1)』から。Gangster の綴りはよく見ると star ではなく ster なのですが、映画スターといえばやはり☆ということでミックスしました。

ポール・ベタニー(英)とアウグスト・ディール(独)、ダニエル・ブリュール(独)、バーナビー・メッチュラート(独)、セバスチャン・ブロムベルグ(独)、ビロル・ユーネル(独)に惚れ込み中ですが、女優・男優 問わず、素敵な俳優さんをご紹介していきたいと思ってます。

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