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X-MEN: ファースト・ジェネレーション

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X-MEN: ファースト・ジェネレーション 原題:X-Men: First Class
2011  アメリカ作品


監督:マシュー・ヴォーン


久しぶりにすぐに感想を書いてます。一昨日、DVDにてやっと鑑賞しました。久しぶりに「あああっ面白い!」と鑑賞しながらワクワクした作品です。本当に面白かったよ。何もひっかかることなく、流れを楽しめました。

すらっと鑑賞できて面白い作品の場合、すらっと脳味噌から消えていく場合もあるんですが、こちらは「続けて吹き替え版で観てもいいなあ。今からすぐに」と思えたほどの痛快活劇。しかし、だからといって我が愛する映画『イングロリアス・バスターズ』のように、「このシーンを三億回は観ることになるだろう――歴史が動く!」というような作品とも違うのでした。もちろんどちらが優れているといった比較問題じゃありません。愛する作品になっても繰り返し観るタイプと、何度も観ないけど、心の中にはぐっと貯蓄されて大切に記憶に残す作品もあります。

X-MEN: ファースト・ジェネレーション』は、感動で涙が滝のように流れる、緊張で汗が滝のように流れる、怖すぎて尿が滝のように流れても、私は立ち尽くしたままだった……。というような衝撃作品ではありません。しかし、脳味噌が非常に喜んだ作品なんです。幸福度が増す。脳の。

もちろん作品そのものも、私のリズムにあっていたのだとは思いますが(編集やアクションの流れ、キャラ設定などなど)、ここがどこだか皆さんはもうおわかりですよね。そう、このブログは作品も愛でるけれど、俳優をより愛でるブログ。俳優ラブリーゾーンなのです。

「私の好みの俳優さんが、こんなにも勢揃いしていたなんて! そして、それがどんなに脳に幸福をもたらすかという現実と結果そしてユートピア!」

と、私は和室で叫んでいた。和室とダイニングが融合したその地点で。フュージョン!和洋折衷!

あ、そういえば最近の傾向でアジア系アメリカ人を一人は配置する――といった図式は、今回のX-MENでは見受けられなかったわね? いたかもしれないが私の目は素通りしてたかもしれない。いい男がたくさん出演していて追いつけなかった。

まず、俳優さんの話題にうつる前に、X-MENに関してなんですが、映画のX-MENシリーズ本編は全て鑑賞済です。好きなシリーズの一つ。最初の方はちゃんと映画館で鑑賞していたよ。スピンオフっぽい(主要メインキャラのウルヴァリンが主役の)『ウルヴァリン: X-MEN ZERO』は未見。これも今度チェックせねば。

原作のアメリカンコミック(雑誌)は未見です。でも以前、1994年から1995年にテレビ東京で放映していた『X-MEN』のアニメは全編ではないですが結構観ていました。でも、全然、内容は忘れている。本国アメリカで放映されていたのを日本でも放映した作品です。その後、トゥーン・ディズニーでも放映していたようだが、それは未見。テレビ東京版をチェックすると、日本声優さん、ゴージャスだったんだなあ。サイクロップスは山寺さんだったのかあ。

当時のオープニング




北斗の拳っぽい歌。こういうの流行ってたんでしょうなあ。ナレーターの声は確かに山寺さんだ。

アニメは多少、コミック(原作)に忠実だったのかしら。コミック原作主義の人は映画版で憤死したのか? でも当時それほど「俺、憤死する!」っていう人は周りにいなかったよね。たまたまか? 本当は憤死して死屍累々だったのかもしれない。

アニメも結構面白くて、こう大ざっぱな雰囲気が「ああ、アメリカっぽいわー」と当時もエンジョイしながら鑑賞してたんだけど、映画になって「わあ、ウルヴァリンってこんなにいい男だったかしらー。ちょっと忠実じゃないわねー」とも思わずに、素直に「いい男は目の保養」と受け止めてました。ハートキャッチウルヴァリン♪

ヒュー・ジャックマンは最高にイカした素敵ガイなんですが、男子の好みとしては私のど真ん中ではなかったようで、「目の保養」でとどまっています。そしてX-MENに関していうと、私の好きなのはストーム様なのでした。映画だとハル・ベリー様が演じてましたよね。X-MENは女子ミュータントに惚れがち。映画でもファムケ・ヤンセン様が演じたジーン・グレイにも目がハートだった。ただ、アンナ・パキンが演じたローグに関しては、アンナ・パキンが、それほど私の股間をぬらさない女優さん(演技などは素晴らしいと思ってます!容姿的にってことね)だったくらいかしらね。アンナ・パキンは現在、割と大胆路線に進んでいる女優さんだ。実際の私生活で彼女の夫になった人は私の好みだわよ。ポール・ベタニーと『プリースト』で共演してる男優さんスティーブン・モイヤーさんが、アンナ・パキンの私生活でのパートナー。

映画『X-メン』、『X-MEN2』、『X-MEN:ファイナル ディシジョン』と、どれもそれなりに面白かったが、一作目が一番好きかなあ。原作設定は殆ど知りませんけど、最後の『X-MEN:ファイナル ディシジョン』あたりは「えっ!?そういう展開かよ!」と、例え原作に忠実だったとしても展開的にもの申したかったりした記憶もあったような気が……。しかし、三作目ともなると、それほど思い入れがなくなっていたせいか、ガスガス怒ったりはしていませんでしたよ。ストーム様が活躍すれば割と満足。私の股間脳はサイクロップスさんにはずーっと反応しなかったんです。だが、さすがに三作目(だったよな?)のあのシーンにて、「えっ!?サイクロップスに対してそういう始末!?」と動揺したのは思い出した。思わずウィキで原作におけるサイクロップスの項をチェックしてしまったぜ。

コミックス版の世界観とは違う次元を歩んでいるキャラも多いのだな。でも、いちいちチェックするのは面倒。コミックス版はかなり世界観が進んでいるから、私は映画版だけで脳内を完結することにした。

今回鑑賞した『X-MEN: ファースト・ジェネレーション』は、これまで映画化された本編三作品の完全に前の段階ってことでOKなのかしら? また違う時間軸(というか、違う設定)の新たなX-MENなのかどうかは、わからないんですが、カメオ出演でウルヴァリンなヒュー様が出演なさっていたし、基本的には今まで観てきたX-MENの前日譚ってことでOKなのだろうな。

そして最新作の主演は手下(?)どものミュータントではなく、今までのX-MEシリーズで、それぞれボスの立場だったプロフェッサーXとマグニートーが主役なのでした。若き頃の二人。

これまでの二人――加齢したプロフェッサーXを演じたパトリック・スチュワートさんもマグニートーを演じたイアン・マッケランも、どちらも御老人だけどもちろん素敵な顔立ちでした。どちらも好きな顔よ。特にイアン・マッケランは好みのタイプ。

しかし、彼らの若い頃はより好みだった!!


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若い頃のプロフェッサーX――本名チャールズ・エグゼビアを演じたのはジェームズ・マカヴォイだもの。私も俳優カテゴリーで特集した人だもの。『ウィンブルドン』でポール・ベタニーの茶目っ気のある弟役を演じた彼だもの。殆どの俳優さんはそうなんだけど、彼もこういった固定写真より動いた彼を見たほうが、数倍魅力がアップするタイプです。是非、活動写真の彼を目撃して!

一年半くらい前に、ちゃんと私は「ジェームズ・マカヴォイがプロフェッサーを演じるってよ!」と記事にしていた(こちらの記事)。過去の俺に乾杯。過去と現在と未来が繋がっている感じがしますよね。こういう時に「ああっサイトやブログをやっていてよかった」と自己満足を帯びまくった感動をするのでした。「俺、注目してたじゃん」って自分に酔いしれる。途中、忘れていたとしてもだ(防衛戦)。

そして、マグニートー ――本名エリック・レーンシャーを演じたのは……


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これだもの。マイケル・ファスベンダー様だもの。私もちゃんとカテゴリーで御紹介している素敵筆頭俳優様だもの。ちなみに、素敵ブログの鱗さんに教えていただいたのですが、ファスベンダーさんは御自身のことをマイケル・ファスベンダーとしっかり発音なさってるそうです。『イングロリアス・バスターズ』で彼を検索していた頃はミヒャエル・ファスベンダーという表記が主流だったのよね。そう、彼はドイツの血も流れていたからね。けれど、育ちは完全にアイルランドなお方。現在はロンドン在住。ということで、マイケルと呼ぶのが正しいようです。愛の力で昨日、私のブログで記していた表記を全て変更しておきました。それを人はラブと呼ぶ。ちまちまと置換。きゃっお尻なでなで。それは痴漢。

この二人が主演だもの。それがどんな幸福を私の脳味噌に呼び起こしたか!! 気に入っている俳優さんがツートップできてるって凄いパワーです。ぱうわ(エアーマスター風)が漲ってきたああああああ。

意外と、ありそうでないんですよね。ツートップでドンピシャ好みの俳優さんが並ぶって。ありそでない。例えば、最近だと映画『シャーロック・ホームズ』でロバートさんとジュードさんがツートップでした。私も彼らはとっても好きなんですが、以前ほど注目はしてない状態だったんです。もちろん実際に鑑賞したらすごく目の保養だったんですが、私の主要路線で現在走ってない車両なんですよ。いずれまた本線に入ってくるかもしれないんですけどね。

マイケル・ファスベンダーさんとジェームズ・マカヴォイさんは割と本線に近い路線で走っているわけです。完全メイン路線通勤路じゃないんだけど。それでも気にはとめていた。そういう二人が主演って最高に贅沢ですよねー。

例えばポール・ベタニーとバーナビー・メッチュラートがツートップで来たら私は死ぬ。銀河鉄道999状態で。「機械の身体を手に入れねーと。俺、かーさんと約束したんだ!」とメーテルに向かって叫ぶ。動揺して宇宙に行ってしまうと思うんですよー。機械の身体を手に入れないと精神が持たなそうです。興奮しすぎて。

蜃気楼のような幻の路線図。それが私にとっての銀河鉄道999。しゅっしゅぽっぽしゅっしゅっぽっぽ。そして車掌さんがアウグスト・ディールさんだったら、機械の身体を手に入れる前に、銀河鉄道に入り浸ると思うのよ。二次元と三次元の融合。それだ。


映画の内容に触れますが、マカヴォイさん演じるチャールズは大金持ち設定。スレてないボンボン。素直なだけに女心もわからず、ある意味常識的なのが仇になっている部分もある。でも、基本的には当然いい人。対して、ファスベンダーさん演じるエリックは、辛い記憶で覆われた少年時代を過ごしてきた大人。それだけにリアリティーある現実を受け止め、常識に囚われない自由っぽい発言で、女子どもの気を自然と惹くのであった。 そう、エリックはそれほどプレイボーイ気質じゃないと思うんですが、女性の心をわしづかみにするタイプだったわね。心に陰があるヒーローに女子は弱いもの。最後のシーンあたりで、女性陣が殆どマグニートーについていっちゃうのを私はしっかり目撃した。「あちゃー、マカヴォイさん演じるチャールズは女子に、人気ないなあ」といらぬ心配をした。

が、心配しないでほしい。私が映画設定で映画の中の女子でいたとしたら、迷うことなくマカヴォイさんについていくから安心してください。私はお金持ちで品がいい人が好き。そして保守的だから。二人とも顔は好きだし、そういう場合は性格的に好みな方向に行きます。もちろん映画の内容でのキャラ設定ですよ。

あ、ちなみにファスベンダーさんは下品なチンピラ設定じゃありません。マカヴォイさんより、確かにチョイワルっぽい雰囲気の服装を装着していたけど、すごく素敵だったわ。ファスベンダーさんが登場したとき「おひょぉぉぉおおおおおお」と変な奇声をあげそうになったもん。素敵すぎて。

マカヴォイさんは、最近「老けたかしら――」と心配してたんですが、映像を観て私の邪念が、ただの邪念だったことに気付きました。すごく素敵。チャールズの役柄にぴったりだった!! でも、小悪魔系女子はみんなファスベンダーさん演じるマグニートーにいっちゃうんだろうなーというのは理解できますよ。ちょい悪に弱い女子は多いもの。

しかし、唯一女子で、マカヴォイさんなチャールズ側にいる人がいます。彼女はミュータントではなく、CIAの人間だから当然といえば当然なんですが、チャールズと最後、惹かれあってるって感じだったよね。コミックス設定でも、どうやらそうみたいだ。このあたりは原作に準じているのかもしれません。モイラ・マクタガートというCIAエージェントを演じたのがローズ・バーンさん。この人の顔――どこかで観たことがある……。


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こちらの写真だと、表情は、わかりにくいかもしれませんね。好きな顔の女優さんでした。ちょっといつも困った風な表情の人なの。知的系。地味といえば地味なんだけど、私は好きな顔だったなあ。どこかで観た人だなあと、後でチェックしたら『ノウイング』でヒロインやってた人だった。「あの人か!」 先日、ニコラス・ケイジ主演でテレビ放映していた映画なのよ『ノウイング』。とんでもSF系なんだけど、私はしっかり感動して涙目になって観てました。私は好きよ『ノウイング』。ツッコミどころは沢山ある作品ではあるが。そのヒロインだった人かあ。系列的には『レイダース 失われたアーク』でヒロインやったカレン・アレンさん系だよね。海外ドラマ『ダメージ』で人気がある人のようですよ。映画『28週後…』にも御出演かあ。今後、注目していこう。


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ほら、素敵な装いでしょ? 地味ながらもいい感じ。最初、アジトみたいなのを探る役割の時は大胆に下着姿になってたし! でも色っぽくないの。そこがまたよかった。ダサセクシーのセクシーがない雰囲気。え?ダサイだけ!? でもそこがいいのよ。そこがまた素朴で可愛いのだった。可愛いとも違うんだけどね。不思議な味の女優さんです。

この後、他の女性陣も御紹介しますけど、その前に疑問噴出なわけ。最後の決戦っぽいところで、全員が戦闘服っぽいのを着るのはいいのね。


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ほら、この黄色いの。時代は一昔前なんだけど、それにしては最先端防御スーツなの。これはそんなにおかしくないのだ。

私が納得いかないのは、悪の雰囲気に染まっていく側のボスが、何故ヘンテコ仕様のコスプレになっていくかなのよ。


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こういったシンプルダンディな人が


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こうなるのよね。衝撃的だから後ろ姿で御登場。


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ヘルメット――は、まだ理由があるからいいとしよう。これはこれで、どうにかならんかといったヘルメットなんですが、マグニートーといえばコレなので仕方ありません。しかもこのヘルメットは最初はマグニートーのものじゃないからね。

後ろ姿で紹介した司令官みたいな格好になるのが変なわけよ。何故にマントなのよ。このあたりで、少年時代からのセンスの磨かれ方の差が出るんじゃないかしらね。悪役に転じる人って基本的にヘンテコセンスとヘンテコ路線で人生を磨いてきてるわけじゃない? あり得ないコスチュームで「ウハハハハハハハ」ってなる悪役の人多いですよね。特にマグニートーであるエリックはミスティークさんのリアルな姿こそ完璧で美しいという心の持ち主。その、心っぷりは賞賛に値するんだけど、小学生くらいの男子が低学年あたりまで「わああ、ナンタラ仮面かっこいいい!」と、実際にあの格好で生活できたらなあと夢想する、その状態を大人になっても引きずっていたって感じだわよね。実際には二十歳になったって、三十路になったって「ナンタラ仮面の造形最高!スーツ着たい!」って思う男子は素敵なのよ。

でも、リアル生活で「よし、俺、今日からこれでサラリーマンやるから」ってやる人はいないじゃないですかー。マント羽織って司令官(宇宙戦艦ヤマトのデスラー総統のコスプレをイメージしませう)状態で、「○○食品の山田ですが、今後とも我が社をよろしくお願いします!」っていうのはセーフじゃないだろう。

「君、イメージキャラクターになったの? 営業じゃなくて宣伝部になった?」

って言われるならまだセーフかもしれないが! 彼の部署は総務課なんですよ。

それでも女子がわんさかついていくマグニートーの魅力。磁石だから? とベタな感想をついつい。普通、格好いいと思ってついていった男子が、急にデスラー総統の格好で毎日を過ごすって知ったらショックだもの。「え?」って思うもん。そりゃ悪ミュータントの朝礼や正式な冠婚葬祭なんかで軍服っぽく着るのは仕方ないと、あきらめるかもしれないが、今までお洒落だったダンディ男子が、突然、コスプレイヤーになるのは仰天です。

そういえば、知り合いのハンサム妖精さん(実弟の後輩)は、マントをよく実生活でもひらひらさせてたわね。それなの? でも美女達は「何かしらねあれ……」とヒソヒソしてたわよね。


話的には疑問点はそれほどありませんが、ミスティークさんがチャールズの家に忍び込んでいたあたりのエピソードは、チャールズ家側からのも見たかったね。お母さんは結局どこにいたの? あの後、ミスティークさんは養女か何かになったんでしょうけど。それと、チャールズが地下の防空壕みたいな場所を訓練所にしようと話していたエピソードで「僕の義父が――」と喋っていたけど、チャールズは養子なのか――それとも実子なんだけど、どちらかの親が再婚したのか……ってことなのかしらねー。チャールズの親族は結局一人も実際には出てこなかったのでわかりませんでしたね。

で、ミスティークちゃん。


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これが素のミスティークちゃん。大人になるとミスティーク様と呼び方を変更したくなります。カメオ出演で、今までミスティークを演じていた方も一瞬、あの場面で御登場。あそこCGじゃなくて御本人だったんですね。ブラボー。顔がごつくなっていたような気がするが!気のせいか!


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今回、ヤングミスティークを演じたのはジェニファー・ローレンスさん。こちらはミスティークさんが"普通"っぽく見せるために変身した状態なわけだ。この状態でマカヴォイさん演じるチャールズと暮らしています。実際の青い肌である自分に悩んでいるけれど、それ以外はキュートなティーンエイジャーって雰囲気だったよね。超絶美人系じゃないけど、ファニーキュート。ムッチリしているのが、また若さっぽくっていい感じ。実際のジェニファーさんも現時点で21歳。


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このミスティークさん、素敵ですよね。1960年代のモダンニットワンピとペンダントが超絶キュート。むっちりなのがまた若々しいセクシーで最高。ミスティークさんは、元々は性格が良い子だったんだなー(映画設定だと。原作だと、どうなのかしらね)。彼女はいろいろな男性に惹かれちゃうんだけど、小悪魔っぽい雰囲気はそれほどないの。迷っているからこそ、男子選びにも迷いが生じちゃうんだよね。多分、チャールズがミスティークさんをガールとしてラブってあげれば、チャールズのこれからの未来に賛同してくれたんだろうなあ。そして、途中、好きになるハンク・マッコイ君も、ファスベンダーさんのエリックがミスティークさんにノータッチだったら、ハンク君と恋人同士になったって気はするよね。でも、一番、あの時点で大人の対応したのはエリックだった。チャールズ(マカヴォイ)も、女性関係以外では、大人の心意気をたっぷり持った青年なんだけど(実際に、エリック(ファスベンダー)さんに力の出し方を冷静にアドバイスし、援助したのはチャールズだもんね♪)、女子にはまだ対応しきれてない、おぼこなチャールズなのであった。おぼこっていっても恥ずかしがり系ではなく、女子よりもミュータントと人間との共存が!と一辺倒気味なのがオタクといえばオタク。エリック(ファスベンダー)さんは、いろいろと人生のイロハを過ごしてきた余裕が多少はあったのかもしれない。しかし、そんなエリックさんも、宿敵のことになると我を忘れてしまうわけだが。男子ってば!


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ミスティークさんと、一時期、良い感じになる青年。ハンク・マッコイ君。演じたのはニコラス・ホルトさん。すごく可愛かったよね。好きになった女性も多いのでは? 理数系だし!白衣だもの。萌えるもの。ハンク君は、ミュータントとしては、途中まで確かに中途半端なの。多分、最初からミュータントとして完璧な才能があったら、ぐじゅぐじゅしなかったと思うんだけどね。でも、ミュータント関係なく、只の"普通"の人間だとしても、彼はすごく優秀なのよ。そんじょそこらのミュータントよりも、超絶優秀なのでは!? 知的科学者なんですよ。研究も成果をあげてるし、そんな恥じることないんだけどねー。でも彼があのミュータントだったとは! 今まで製作された映画本編には出てこなかったんだけど、有名なミュータントの一人なんですよ。彼が最初の映画本編に出てこなかった理由も、いずれやるのかしらね。

そう、『X-MEN: ファースト・ジェネレーション』の続きが早くみたいんです。基本的には一応映画的には「なるほど、これでプロフェッサーとマグニートーが誕生したのか」と、わかって終わるんですが、「でもヒュー様が出演なさった作品にはいないミュータントが今ここにいる……。それこそハンク・マッコイ君がなっちゃったミュータントなどは、この後、どーなったんだ!?」というのが気になるよね。

ちなみにストーム様の小さい頃はちらっと出てました。だからいずれ仲間にという伏線は既にあるのです。いずれ仲間にっていう人はわかるからいいんだけど、今回の作品で出てきたミュータント――でも、ヒュー様が出始めた作品には出てこない設定のミュータント達――の行く末を知りたいでありますよ。

続編はあるのでしょうか。期待。


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この色っぽいセクシーアンドロイドみたいな女性。彼女もミュータントなんですが、映画的にはウルヴァリンが出るようになってからは出なくなってる設定のミュータント。ミュータントの名前はホワイト・クイーン。女王様。演じた人はジャニュアリー・ジョーンズ。彼女の能力は意外とすごかったよね。テレパシーと、ダイヤモンド?化するボディ。


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この男の子もすごい能力だったよね。アレックス・サマーズという名前でミュータント名はハヴォック。演じたのはルーカス・ティルさん。お好きな方も多い顔立ちなのでは? 白衣の男子にやたらとちょっかいを出していたヤンチャ男子だけど、悪者ぽくはなかったよね。わたしゃ映画に対してはそれほどボーイズ愛を発動させないんですが、「そんなに白衣の男子に、ちょっかいをださなくてもいいんじゃないの? ちょっかい出し過ぎ。別にガールフレンドを取り合ってる風でもないし――はっ!もしかして!?」とは少し感じましたよ。それほど、ちょっかいだしてるんだもの。しつこいくらい。

今回は写真を用意しなかったけど、超音波で飛ぶ男の子も雰囲気あって良かったよ。ケイレブ・ランドリー・ジョーンズさんという人が演じたショーン・キャシディ / バンシー(ミュータント名)君。ケイレブさんは俳優以外にミュージシャンでもあるようです。


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最初はチャールズ側にいたんだけど、真っ先に悪の手下になってしまうエンジェル・サルバドーレ。演じたのはゾーイ・クラヴィッツさん。この写真は結構可愛く写っているんですが、実際に動いている彼女はちょっとクセがある顔だったなあ……って。クラヴィッツってレニー・クラヴィッツの娘さんか! お母さんはリサ・ボネット。お母さんは女優さん。『エンゼル・ハート』に出ていたあの女優さんかああ。うーん、どっちに似たのかなあ。お母さんよりもレニーに似たかもなあ。お母さんはもうちょっとクセがなくて柔らかい顔立ちだったよ。

他にも魅惑的な人はいたんですが、これくらいが私の一度に把握できる素敵俳優レーダーの限界です。

そしてこれらは全て前振り。マカヴォイ君やファスベンダーさんでさえも前振りです。

本題に入る前に、私の大好き俳優さんがこれまた一人、出演なさっておりました。


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マイケル・アイアンサイドさん♪ 合衆国海軍司令官を演じていたわ。この方も出ていたなんて感涙です。彼はカナダ人。現在61歳。一番有名なのは、若い頃に出演した『スキャナーズ』ですかしらね。SF映画にかなり出演するタイプの役者さん。ジャック・ニコルソンに似ていますよね。実際にそう言われているようです。私、かなりファンで、情報は追っかけたりはしてなかったんだけど、映画に彼が出てくるとそこに目が集中しちゃうっていうくらいには、好きなんですよ。『トータルリコール』や『スターシップ・トゥルーパーズ』の作品でも脇役ながら、とってもグーなキャラを演じておりますわ。男子にもファンが多いのではないかしらねこの役者さん。


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ほら、割と若い頃のアイアンサイド様。素敵でしょ。そしてジャック・ニコルソンからクセを抜いた雰囲気っていうのもわかりますわよね。ジャックはもっと曲者だもの!

マイケル・アイアンサイド様の御出演も思わぬ宝物って感じ。出てきた途端に「ふっほおおおおお」となってました。

だが、この作品で私が一番叫び声を上げたのは彼に対してだった。


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今回の悪役。セバスチャン・ショウを演じたケヴィン・ベーコン。彼が出ているというのも知らなかった。なるべく映画情報や予告編はチェックしないようにして時を過ごしてきたの。楽しみにしてたからね。映画館には行けなかったけど、絶対に観たい映画なのは確実だったから。

↑この状態のケヴィンも当然素敵で目の保養なのよ。


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ほら、こんな感じのアメリカ、当時の成金っぽい格好のケヴィン。ここのシーン、御覧になった方、覚えている? 最初の方、社交場(カジノっぽいところ)にある、ケヴィンの隠れ応接間みたいな部屋。この部屋が出た瞬間にポール・ベタニーファンは叫んだと私は確信してるんだけど。

「この応接間――『ギャングスター・ナンバー1』で、デヴィッド・シューリス演じる「暗黒街の貴公子」の異名を持つマフィア:フレディ・メイズが所持していた応接間と設計が同じだわ!」

と、叫んだはずです。もちろん細かい部分や全体的な装飾は全然違うのよ。けれど、あのゴージャスな年代(?)の富の象徴っていう感じの間取りなのよねー。部屋の真ん中が凹んでるのよ。その凹みの部分は丸くソファーになってるわけ。ぐるりと円を描いている。もちろん角が四角いバージョンもあるわよ。でもぐわーっと部屋の真ん中がくりぬかれたインテリアなの。

そして、周りにカクテルバーなどが設置されてるわけ。これぞ成り上がりの夢。そんなインテリアがここにも登場していた。そういうところが映画って面白いよね。スタイルとして金持ちになったらこんなインテリアをしちゃうっていうのが、あるんでしょうね。

対照的に、元からお金持ちで余裕がある場合は、成金っぽくないわけよ。


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これは、チャールズ(マカヴォイ)君の生家であるお屋敷。落ち着いたインテリア。後ろにある本も、飾りじゃなくきっと実際に価値のある知識が詰め込まれた本だったりするわけ。

二人の靴先も違ったりしてそういうので対比させてたりするんだろうなあ。お洒落として、ファスベンダーさんの靴先はとんがり気味のを履いてたんですよ。この写真だとそれほどわからないが、他の角度で(違う靴かもしれない)見えた靴先はかなりとんがってた。きっとその時代で最先端の靴なんじゃないかしらね。で、マカヴォイ君の靴は丸みがあって、性格ともあってる靴。ある意味、野暮ったい。でもきっと品質はいい。老舗の靴だったりするんじゃないのかしらね。

話は戻る。ケヴィン・ベーコン演じるセバスチャン・ショウは、上の成金っぽい雰囲気だと、それほど年上に見えないでしょ? 主演の二人より少し年上くらいの設定風よね。だが、それは若返りの術(?)を駆使して、若返っている状態なの。悪役は若返りや永遠の命が好きだわよねえ。それほど大した野望を持ってなかった映画『クラバート』の親方だって、やることといったら、回春魔法だったもの(映画『クラバート』の感想はこちら)。

もちろんセバスチャン・ショウの目的はミュータント帝国をぶち上げることで、回春魔法は間に合ってたわけだ。自らのミュータント能力が、どうやらエネルギーを自分の体内で錬成して若さを保つってことのようだから。もちろん、能力はそれだけじゃなくて、エネルギーを操れるという能力もあって、それなりに強いボスだったはず。

だが、私はもみあげを生やした成金アメリカンより、彼の本来の姿、ドイツ人ナチ時代のシュミットさんの方が断然好みなんですけど!! 若返らなくてもいいのに。っていうかシュミットさんのビジュアルで若さを保ってよ! 何故、成金アメリカンみたいな格好が好きになっちゃうのよ。悪役の人たちが安定した趣味の悪さを発露させるのには辟易してます(もちろん、映画やストーリー的に、そういったステレオタイプの格好をするのは当然だと、ちゃんとわかってますよ♪ 単純に男子の好みとして怒っているだけです!)。


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ほら、ナチの科学文化部(?)にいた頃のシュミットさん。このケヴィン・ベーコン最高! こういう感じで老けていってほしいです。彼も体型が変わらなくて優秀タイプ。ケヴィンって基本的に若い頃から全然変わってないよね。悪役も若い頃から板についてたし、最高です。


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これは子供時代のエリック(ファスベンダーの小さい頃)をじわじわとなぶっている状態のシュミットさん。チョコをわざともぐもぐ食べて「欲しいだろ? 欲しかったら能力を出してみなさい」なんて言うの。でもエリックは「僕、お母さんに会いたいよ!」って健気なわけよ。そしたらシュミットさんってば、ススッとチョコを下げちゃうのよ。チョコもあげればいいのに。すごく意地悪なの。――こういう年上と小さい子の関係に身もだえしがちな私です。このあたり、チョコを食べなくても私は鼻血を噴射させていた。


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この後、結局、シュミットさんはすごく非道いことをするのね。で、エリックが能力を爆発させて、部屋を破壊し始めるんだけど、シュミットさんは困るどころか、もんのすごい大喜びしてるの。喜びすぎっていうくらい。このシュミットさんの髪型がすごく素敵だった。以前、アウグストさんが、坊ちゃん役でやっていた髪型と似ているよ(ちなみにこの記事で御紹介したわ)。二人とも可愛いよ。特に、シュミットさんったら、喜んで頭をぷるぷるふるわせるたびに、後ろ髪がふぁさふぁさ動いて可愛いったらないの。非道い人なんだけどね。シュミットさんのやったことに対しては抗議状態な私ですよ! でも可愛いくて仰天。いつもこのバージョンでケヴィン・ベーコンは生活していてほしいです。


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とてつもなく喜びすぎなシュミットさん。ああ、素敵。このビジュアル最高。このシーンは映画の冒頭シーンなんですよ。チャールズとエリックの幼少時代をそれぞれ冒頭にやるんだけど、このドイツナチス時代は、可哀相なエリックの少年時代なわけだ。

このシーンでは、ちゃんとケヴィン・ベーコンさんはドイツ語を喋っていました。御本人が実際にドイツ語を喋ったのかしら! ときめく! 唇の動きと喋りはピッタリだったから、御本人だとは思うんですけどね。字幕がなけりゃ当然、何を言っているのかは全然わからないけれど、ドイツ語の響きにはここのところ慣れていたせいか、すごく萌えました。「ああっ……軍人とドイツ語っていうのがまたピッタンコなわけだわね」と震えたよ。そういうイメージはドイツな人たちには有り難くないイメージかもしれませんが、ビシッとしまるのよね雰囲気が。特にシュミットさんがもんのすごい非道いことをする時、ドイツ語で数を数えるの。ゾクゾクしますよ!アイン・ツヴァイ・ドライ!

ケヴィンさん、ロシア語も披露してた。マイケル・ファスベンダーさんはフランス語を披露してたよね。あ、あの陽気風な酒場に訪れたマイケルさんはドイツ語だったかしら?

このあたりの語学っぷりを堪能するのなら、やはり字幕バージョンですね。しかし、吹き替え版もチェックしたいです。マイケル・ファスベンダーさんの声をミキシンがやってるみたいなんですもの。それはそれで鼻血が出そう。三木眞一郎さんね♪

ジェームズ・マカヴォイ君の声をあててるのは、内田夕夜さんか! 映画の吹き替えが多い方ですよね。アニメはそれほどやってない。しかし、アニメ『ソウルイーター』の職員陣で一番私が気に入っているフランケン・シュタイン博士の声は内田さんがやってたの。井上和彦さん系のハンサムボイスですごく良い声なんですよー。ああ、これは楽しみだー。後日、吹き替え版でも堪能してみます☆

またケヴィンさんから話がズレてしまった。アメリカ成金風になったセバスチャン・ショウの写真は結構ネットでもいっぱいあったんだが、シュミットさん時代のは殆どなかった。上の四枚は私がキャプチャーした写真だもの。欲望は自分で具現化するしかない!

しかし、一枚だけ公式っぽい写真を見つけました。


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これだもの。素敵だもの。『バットマン ビギンズ』でジェームズ・ゴードン役をやったゲイリー・オールドマンに似ていますね。ちなみにこの写真のシーン、映画本編では出現しないシーンでした。拷問器具(手術器具)がある部屋の隣に書斎があるんですよねー。その器具をチェックしているマッドサイエンティストっぽいシュミットさん。もしかしたら削除されたシーンにあるのかもしれませんね。

一つ疑問が。あのシュミット時代にはまだ彼自身はミュータント能力に目覚めてなかったのかしら。それとも目覚めていたのを内緒にしてた? でも目覚めていたら、あの時点でそれなりの権力をもっと持っていたっていいはずだよねー。研究して自分にミュータント力を施したのかしら。

セバスチャン・ショウのアメコミ原作プロフィールを読めば、もっとわかるのかもしれませんのう。ちなみにアメコミでセバスチャン・ショウはこんな雰囲気のキャラです。


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ケヴィン・ベーコンさんと比較されてる写真がありました♪ ベースのビジュアルは全然似てませんね。そして漫画の方をよく見ると、貴族っぽい格好してますなあ。実際はナチ時代よりもっと前から生きている人なのかしら――ほら、エネルギーを若さに転換できちゃうわけだからねえ?

ケヴィン・ベーコンは結構、好きなんですよ。それほどここでは言わなかったけど。作品を観る都度、いいよねーケヴィン♪ と目の保養はさせてもらってます。何故、それほど叫ばないかというと、身内にケヴィン・ベーコンにちょいと似ているジャパニーズ(純日本人)がいるせいで、余り言い過ぎるとまるで身内アゲみたいになるような気がするんですよ(自意識過剰)。本人はこれっぽっちも外人くさくないんですが、『インビジブル』作品でのケヴィンが特に似ていた気がしますね……ってインビジブルでもケヴィンは悪者! でもシュミットさんぽく加齢してくのならそれは身内としては嬉しいですなあ。その身内はケヴィン・ベーコンとマーク・ハミルに似ていると言われたことがあるようです。若い頃のマーク・ハミルね。ほらスタウオのルークですよ! でも、多分、外で会っても誰にも「わあ、ケヴィン・ベーコンが日本に!」と騒がれたりはしてないんです。しかし、確認してもらうと「確かに似てるかもね」と、納得してくれる人はいるくらいの似ている度です。バタ臭い顔をしてないのに不思議ですよね。皮膚感が似てるのか? 謎だ。身内のことなので、どーでもいいといえばどうでもいいんですが、ケヴィン・ベーコンラブラブぅぅぅぅぅぅ!に踏み切れないのはそういった内部事情もあるとお察しください。

しかし、シュミットさんは素晴らしいビジュアルだった。性格設定も良かった。

いい悪役に育ったなあケヴィン。マイケル・ファスベンダーさんも、ハンサムだからこその、悪役度を高めていってほしいなあ。ハンサムで悪役ってはっきりいって無敵ですからね。最近、鑑賞した映画だと『007 カジノ・ロワイヤル(2006年作品)』で、マッツ・ミケルセンさんが演じたル・シッフルを思い浮かべるわ。色気のある超絶ハンサムが悪役ってはっきりいって淑女は全員ぶっ倒れるものだもの。腰が見ただけで、ふにゃふにゃとくだけるに違いないよ。腰砕け。

鑑賞するポイントとしては、この作品を最初に鑑賞しても平気ですが、せっかくだったら今までの『X-メン』シリーズを見てからの方が、当然盛り上がります。「ああ、マグニートーってこういう生い立ちだったのかー」といった見方ができますからねー。でも、我慢できずにこの作品から『X-メン』シリーズに突入するのもアリにきまってます。だって、世代的に今から映画を見る若い人なんかもターゲットに当然してるハリウッド。「最初の方を見てからじゃないと劇場に入れないように作ってあるからね」なんてした日には、金銭的に稼げません。どっから見ても気楽に突入できるようにするのも、ハリウッドのお家芸のはずだ。マニアックに見るもよし、大ざっぱに見るもよし、気楽にいきましょう。娯楽ですからね。楽しまないとソンソンです☆


日本版予告トレイラー




そうそう、音楽も素晴らしかったですよね。音楽は映画においてかなり重要なファクターですからなあ。いい音楽であった。


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インセプション

*この記事はカテゴリーのためのナビゲート記事です

インセプション』の簡単な感想はアーサー役をやったジョゼフ・ゴードン=レヴィットの項にあります。

こちらです。

これからチェックしようと思っているドイツのサスペンス映画『アンチボディ』何故かノーマン・リーダスさんも出演

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ANTIBODIES-アンチボディ- (死への駆け引き) 
(原題:Antikörper) 2005 ドイツ映画


あらすじ(Amazon から引用)

ベルリン近郊で逮捕された、連続殺人鬼。 彼は被害者の血で絵を描くようなサイコキラーで、今までに少なくとも12人の少年を虐待し殺害していた。このショッキングなニュースはドイツ中に広まっていく・・・。 ベルリン近くの小さな村で、農業も営む実直な警官ミハエルは特別な思いでこのニュースを聞いた。彼は以前よりある事件を追っていた。この村で少女が殺されたのだ。少女は彼の息子の友達だった。 もしや少女はこの殺人鬼の被害者の1人ではないか、そんな思いで街へやってくる。 彼は、何としてもこの事件に片を付けたかった。なぜなら少女殺害事件以来、妻や子供、そして農場もおざなりにしていたのだ。 殺人鬼は警察を見下し、取調べには口を開かなかったが、ミハエルが面会を申し出ると協力的な態度を示した。それだけではなく、自分は少女を殺した犯人を知っていて、その目撃者だともいう。連邦捜査局ではミハエルを利用して、この殺人鬼から情報を聞き出そうとしていくが、この出会いは殺人鬼の仕掛けた狂気という名の心理ゲームの始まりだった・・・



一昨日、友人とツイッターで会話していて「あ、そういやこれ借りよう」と気づいた一本なのです。今年中に借りるかは未定ですがTSUTAYAディスカスの予約リストには入れた。

パッケージ写真のインパクト巨大。実はドイツDVDを買うようになって、Amazonなどをうろうろしてると、これがすごく目に付いたの。ドイツじゃなくてアメリカでもそうだった。チョイスするのが『アナトミー』や『タトゥー』などのサスペンスものが多かった時期は特に。Amazonで検索してると似たようなものをお薦めされますよね?それでよく目にしたのだと思うが…。

面白そうだなあと感じてはいましたけれど、ドイツ版しか出てないと思い込んでいたので見逃していました。基本、猟奇的サスペンス映画は大好き。これで好きな俳優さんが出ていればドイツ版しかなくても購入しちゃってたと思うのだけれど、その時は誰も知らない人ばかりで買うのはさすがの私も!そこまで!

だが、主役の一人をヴォータン・ヴィルケ・メーリング(Wotan Wilke Möhring)さんが演じていたのに気づいて俄然興味が。ヴォーダンさんは近いうちに俳優カテゴリーで御紹介します。今までも何度か記事の中では名前を出してきたのですけれどね。何故なら『アナトミー2』でバーナビー・メッチュラートと共演していたり、ファティ・アキン監督作品『ソウル・キッチン』に出演してたりとドイツ映画界でも中堅どころの役者さんであるのです。先日、お伝えしたセバスチャン・ブロムベルグとも今年の夏公開された作品で共演していて、ヴォータンさんも主要な役の一人を演じていらっしゃいました。

しかし『アンチボディ』のパッケージインパクトな役者さんはヴォータンさんじゃないのですよー。アンドレ・ヘンニック(André Hennicke)さん。ドイツ人。現在52歳。


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手前はヴォータンさん、後ろがアンドレさん。


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こちらはアンドレさん。『アンチボディ』からのスチールではありません。でも、なかなか素敵でしょ。特にこの写真ではジェレミー・アイアンズのニュアンスさえ感じる。とはいえ傾向的にはアメリカ俳優ランス・ヘンリクセンさん系列でしょうかな。ランスさんといえば『エイリアン2』でビショップ役をやったあの素敵な人ですよ。テレビドラマですと『ミレニアム』で主役をやってらっしゃいましたよね。ランスさんって今、調べてわかったけれどノルウェー系のアメリカ人なんですって。そうだったの。北欧系な方だったのね。ふんふんっ(知識の増殖)♪

アンドレさんの他の出演作をチェックしたら日本で結構観られる映画に出演なさってました。(公開&DVD発売されているという意味で)

『ヒトラー ~最期の12日間~』『白バラの祈り ゾフィー・ショル、最期の日々』『コッポラの胡蝶の夢』などなど。アメリカ映画にも結構出演なさってる模様。日本で今年公開された『パンドラム』にも出演。この映画、DVDになったら観ようと思ってたのですよ。B級SFテイストで面白そうなの。主演はデニス・クエイド。そしてヴォータン・ヴィルケ・メーリングさんも出演しているようなのだ。ツイッターでこの映画を御覧になった方がいらして、割と面白かったらしいので期待大。ドイツ、アメリカ合作。

↓『パンドラム』 日本公開予告トレイラー





面白そうでげしょ?げしょげしょ♪

パンドラム』にはアメリカ俳優でキャム・ギガンデッドさんという方も出演なさってるようですが、彼は確かポール・ベタニー来年新作 "Priest" に出演してますよね。多分、ポールが助ける姪のボーイフレンドなのだと思うのです。ふんふんっ♪

で、アンドレさんの話に戻りますが、他の作品をチェックすると「え?これに出演なさってたの?」という映画に出てました。

まずアウグスト・ディールが出ている映画に結構出ていた。以前、御紹介した『ブッデンブローク家の人々』に御出演。→ こちらの記事


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『ブッデンブローク家の人々』でのプレミア。ドイツのエッセンで2008年に行われたプレミアでのPhotocall. ちなみにこのプレミア会場にはアウグスト・ディールは出席してなかったようです。一緒にいる女性はガールフレンドのDenise Gebhardtという方で女優さん。調べたけれど日本では殆ど知られてないのとIMDbでもそれほど情報が載ってなかったです。キュートで美人な方ですよね♪

そしてアンドレさんは湖畔シリーズで一度お届けした "Kalt ist der Abendhauch" にも出演なさってるみたいだ。→ こちらの記事

これらはDVD(ドイツ版)を所持してるが未見なので観た時にチェックしますね。

そしてダニエル・ブリュール、セバスチャン・ブロムベルグが出ていた "The Countess" に出演していた!これは観たのにわからなかったなー。ドイツ俳優さんたっぷり出てたのですけどね。でも主演、監督、音楽…もろもろ全てはフランス女優ジュリー・デルピーの手にかかった映画なのでした。面白かったよ!英語だったけれども。英語わからないけれども。日本でも公開されればいいのになー。→ こちらの記事で一度御紹介

アンドレさんは日本でも公開されて人気だった『ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア』ではプロデューサーも務めていたのでした。

そして奇妙な符号が!

アンチボディ』と『パンドラム』にはノーマン・リーダスも出演してるのですよ。『パンドラム』はアメリカも関わってるので理解できるが、『アンチボディ』はドイツ映画なのです。ノーマンは意外と謎のチョイスをしてますよね。ハンサムだけれども。不思議な作品をチョイスして出てるのよねー。こだわりがあってそうしてるんだか、こだわりがないからこそ適当にホイホイ出演しているのだかわからないの。でもそこがいい。ハンサムだもの。このブログでもノーマンさんについては何度か記事にしたのですが、有り難いことにノーマン検索でいらしてくださる方が!特に今年は『処刑人2』が日本でも公開されたからかもしれませんね。そういえば『ダーク・ハーバー』は結局アメリカDVDを手に入れて鑑賞したのでこれも感想を書かねばな…。→ 『ダーク・ハーバー』を鑑賞する前のネタバレ記事

さて、今回話題にした『アンチボディ』の予告トレイラーをチェックしてみましょう↓





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トレイラーをキャプチャー。確かにノーマンさんですね。警備員の役?ちょい役で出演なさったのかしらね……。完全にやられてる役ですよのう…。すーん。

そしてどうやら殺人犯らしき人が全裸でぶらぶらしてます。ちんぷるがあるのかどうかは謎ですが、日本版だとちんぷるあってもぼかされてるかもなー。すーーん。

というわけで、近いうちに『アンチボディ』は観る予定。そして『パンドラム』もレンタル開始されたらチェックします。楽しみだ-。

近況的には昨日ついにファティ・アキン監督の『太陽に恋して』を鑑賞しました。とーーーーってもよかった。このコメディ感覚は確かに『ソウル・キッチン』にもつながってますね。重いテーマもラブコメも撮れるなんて最高ですなファティ・アキン!『太陽に恋して』は魅力的な女優さんがたっぷり出ていて目の保養。そしてビロル・ユーネルも!更に、モーリッツ・ブライプトロイが珍しく真面目な性格の役をやっていた。可愛かったよモーリッツ。初めてモーリッツを可愛いと思ったのであった。ぷるぷる♪ ぷるぷる♪

愛より強く

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愛より強く (原題:Gegen die Wand 英題:Head-On)
2004年 ドイツ・トルコ合作



監督:ファティ・アキン
主演:ビロル・ユーネル
主演:シベル・ケキリ







ネタバレ気味の感想なのでこの映画をこれから観ようとしている方はお気をつけください。


最初、ヒロイン役シベル(役名もシベル)のイっちゃってる感じを観た瞬間は『ベティ・ブルー』でヒロインを演じたベティ(ベアトリス・ダル)を思い浮かべたが、映画鑑賞後にレンタル版についていた日本版予告トレイラーをチェックしたら、「ベティ・ブルー」の激情!といった煽り文句がキャッチコピーになっていたぜ。

でもベティと違って『愛より強く』のシベルは、一人の男を愛しすぎて愛しすぎて純粋に愛しすぎて…うおおおおおお…っていうベクトルじゃなかったよね。一時的にそうなるシーンもあったけど、割と流され系だ。そして最後は理性で締めくくられていた。

といってもベティと比べて比較しているつもりはない。映画としてもどちらも秀作。

愛より強く』は物語としてもよくできていて、最後まで「どうするのだろうか…」と二人の行く末が気になりましたし、舞台設定もとても魅力的。それでも自分の身の回りにこういったカップルがいたら、友人として突っ込みを入れてしまいそうになる場面が多々ありましたよ。脚本に突っ込むのじゃなくて、二人の関係に。

私は濃い恋愛映画はそれほど得意ではない。得意ではない…というのは嫌いという意味ではござらぬよ。 濃厚なぶつかりあい、男女の思惑ズズーン、恋愛の痛み…激しい愛…などに若い時から恋い焦がれてないせいか、「え?こんな相手を何故選ぶのかしら…」という理性が出てしまうのであった。消耗する愛や絶対に建設的じゃないような関係に対して「うおっ…そのエネルギー、私のオタク作業にわけてほしい…」と感じてしまう。しらけた気持ちにはなりませんよ。うらやましい…というのは正直ないのです。割と普通の平凡な恋愛サラリーマン(?)ストーリーに身もだえするタイプ。

愛に苦しんで生活も営めないほどやさぐれるエネルギーを渦巻かせる人たちに憧れる人は、更にこの映画を堪能できるであろう。そうじゃなくても堪能できたのであるからして。こういった恋愛模様には憧れきゅーん☆にはならないが、作品としては大変に満足したのであります。サティスファクショォォォォン!


この映画は最初から愛し合っている二人を描いていはいません。ヒロイン、シベルは家庭の厳しい規律から逃れたいために結婚したい。契約結婚でいいのです。そしてビロル・ユーネル演じるジャイトにいきなり病院でプロポーズをするのでした。精神的に問題があって怪我や事故を起こした人が入院している病院…なのですよ。シベルが病院に入ってた理由も、家から逃れたかったので自殺をはかったのです。しかしそういった騒動を起こして逆に家族からますます「おまえはダメな人間だ。家族に迷惑かけてどういう了見だ!」といった扱いをされちゃうの。「苦しんでたんだね…理解してあげなくてごめんよ…」と労ってもらえないのです。お母さんはそれでも彼女の味方だったようだけれど、基本的には父、兄のパワーが強いのです。逃れられられない血縁から逃れるには結婚するしかないとシベルは思いつくの。

シベルも結婚する相手が誰でもいいわけじゃなく、トルコ人を探すのね。シベルはドイツに住むトルコ人で家族も当然トルコ人。家族に了解してもらうには、結婚相手も同胞であるトルコ人でなければ納得してもらえないだろう…とトルコ人であるジャイトを相手に選ぶのです。シベルは病院でジャイトを見かけてすぐに気に入ってたっぽいよね。そう、シベルにとってジャイトは最初から好みのタイプだったのだと思う。トルコ人だから誰でもよかったわけじゃないのだろう。基本的に惹かれる要素はあったんでしょうね。歳はものすごく離れているのだけれども。

シベルに目をつけられた主役のジャイト(ビロル・ユーネル)も問題あり。ダメダメ中年親父炸裂中(でも色っぽい)。

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ほら、やさぐれていてもこれだもの。たまらないもの。

最初は「ふざけんなクソアマ」といった感じで邪険にシベルを追い払うのですが、シベルのイッっちゃってる行為を目の当たりにし、何度か病院で会話を交わすうちに何となく魔が差したのか…結婚するのを承諾しちゃうのでした。

結婚してジャイトの部屋でフラットメイトのように暮らす二人。ジャイトにはセックスフレンドがいるし、シベルはシベルで家族の呪縛から解き放たれたように好きな洋服を着て、刺青を入れ、へそピアスもし、奔放に行きずりの男性と一夜を共にする日々を過ごします。ジャイトに紹介してもらって美容師の仕事もちゃんとするの。お互いそれぞれの生活には干渉しません。それでもシベルは汚かったジャイトの部屋を綺麗にリフォームし、掃除もし、料理だってたまに作ってくれるのです。結婚式の費用も、リフォーム費用も全部彼女のお金なの…。もちろん彼女が頼み込んで結婚してもらっているわけですから、彼女がお金をかけるのは仕方ないか…とは思えるのですよね。最初はね。


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ジャイト一人暮らし時代…。汚いといってもこれくらいならどう?私はもっと汚い男性一人部屋を目撃した経験があるので、これくらいじゃ驚かないわ。この部屋は何度も写るのですが、玄関の内側ドアにSiouxsie & The Banshees (スージー・アンド・ザ・バンシーズ)のポスターが貼ってあったよ!懐かしい!目が釘付け。スージー・スーは現在何をしちょるんだろうかのう。イギリスニューウェーブパンクゥゥゥ!

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そして綺麗になったお部屋♪ 女の子らしい飾り付け。他にベッドルームとバスルームがあってそこも美しく改造されてるのです。部屋は模様替えしても玄関のポスターはそのまま♪


一見、うまくいきそうな生活なのですが、元々、不安定な精神状態な二人。歪みが生じてくるのは仕方ありません。特に、ジャイトはシベルに恋をし始めちゃうの。シベルがジャイトと一緒に出かけている先で、シベルが他の男と寝るためにどこかへ行ってしまうのね。シベルとジャイトはお互いの性生活に干渉してこなかったので、どこ吹く風で気にしなければいいのに、じわじわ気になる気持ちが芽生えていたせいか、ジャイトは一人部屋に帰って荒くれるの。自分でも何故こんなに気持ちがささくれるのかわからない…って感じだったよね。

他にも、シベルが「お母さんに子供はまだなの?」って言われたわ…とジャイトに世間話のように気楽に告げた時も、ジャイトは「じゃあ俺と子供でもつくってみる?」なんて言い始めるの。でもシベルに「大丈夫よ。旦那は不妊だったみたいって言っておくから」と切り替えされた途端にプーーーーーン!と怒ってさーっと出かけちゃったりするの。もう好きになっちゃってるんじゃないの…シベルのこと…。

前半、ジャイトの恋心が芽生えるあたりはきゅんっと観てました。そして、次第にシベルも…。

となっていって暗雲が立ちこめるのであった。

ジャイトが落ちぶれていた原因は実は奥さんに死なれたせいなのね…。きゅーん☆ 奥様が存命の時はきっと普通に奥さんと暮らしていたのでしょう。奥さんが亡くなったことで立ち直れなくてズタズタボロボロになっていたのです。だって最初の頃はシベルに「あなた、奥さんがいたんだ?どんな人だったの?」って世間話風に質問されただけで大激怒。逆ギレしまくってたんだもの。だめな男なの…。奥さんを愛しすぎなの…。立ち直れないのだもの…。そういう愛情表現には、ずっきゅーんときますが、こんなに落ちぶれなくても…というくらいダメっぷりを発揮。

アルコールとヤクに依存してる描写なのですが、アルコールといっても度数が強い酒ではなく、基本ビール。ビールすぎ。手元の瓶にまだビールは半分くらい残っていても「じゃあビールくれ」とビールをオーダー。ビールをオーダーしたばかりなのに、「後、二本追加」とビール中毒。口をたこみたいにチューッとして瓶を上に持ち上げる感じで飲むジャイトは可愛かったが、ビールすぎるだろう。アルコール中毒描写って映画だと強い酒をあおっているイメージがあるのですが、これほどビール中毒の人は初めて目撃したかもしれない。ビールってそんなに酔わないイメージだよねアルコール強い人にとっては。

そんなやさぐれジャイトも若々しくて屈託のないシベルと毎日一緒に暮らしていたら、次第に心が柔らかくなっていったのね。彼女のおかげで自分は立ち直れた…という認識は後半ちゃんとするんです。後半はまたヘビーな展開。

割と後半は予想ガイだったわ。

前半に戻りますが、次第にシベルもジャイトのウェイトが大きくなっていく。二人は寝ていない。一緒に暮らしていても、セックスは一度もしてなかったの。で、あるきっかけでメイクラブをしそうになるが…「これをしたら本当に夫婦になってしまう…」とシベルは躊躇して…セックスはしないのです。で、ジャイトは「ああ、俺、本当に彼女に恋してるんだーーーー!」となるのでした。

ふう…濃厚愛。だってジャイトが友人に「俺、彼女に恋してるんだから!」と告げる時、バーカウンターにある二つのグラスを両手で上からたたき割って、血をだらだらと流しながら絶叫。そしてダンスフロアーで踊るのだもの。大げさ濃厚愛なのでした。ビロル・ユーネルはバカボンパパっぽいと思っているのでバカボンパパが愛に苦しんでいる図に見えてしまい、違う意味で顎がガクガクしてました。

ジャイトの男子友人はとってもいいキャスティングでしたよね。彼は本当にいい役柄だった。グヴェン・キラックさんが演じたセレフはホッとするポイント。友情愛がワイルドな雰囲気を和ませていたよ。


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左の人がそう。いい味出てたよー。上手でしたとっても。

で、シベルもジャイトを愛し始めてる矢先…に事件が勃発しちゃうの…。

その事件に関係していたニコというバーテンダー(?)はいい顔してたよ。シュテファン・ガーベルホッフ(Stefan Gebelhoff)という役者さん。テレビで活躍している俳優さんのようです。


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いい顔立ちだけれど、ちょいとクセがありますかな。とにかく出てくる人全員顔にクセがあるのであったよ。


一度、落ちぶれたジャイトはシベルを愛したことによって、自分を取り戻していくのね。とある事件があって年数が経つのですが、落ちぶれずにジベルとの愛を信じて立ち直るの。

逆にシベルはその日限りの愛じゃない…本当の愛と出会ったために苦しむわけ。逆にダメになっていくのだ。そのダメになりっぷりは迫力演技でした。濃厚愛再び…。

ある事件のせいで、二人は別々の場所でしばらく過ごさないといけないの。シベルが一人だけを愛する…というのを理解した時点で別々にされてしまうの。だもんで精神のバランスが崩れちゃう。逆に、ジャイトは愛を再び見つけたおかげで精神は安定するのでした。ジャイトは一度、奥様との幸せな生活を経験している為に、愛する二人…という状況が如何に素晴らしい状態なのかを理解してるのでしょうね。年を重ねているだけあって経験による学習をしているのであろう。逆に、シベルは戒律が厳しい家庭から逃げ出したかっただけ。愛とは何ぞやを理解してなかった。人生経験は未熟だったのでしょう。恋愛だってままならないほど厳しかったようなのですよ。トルコの戒律ってそんなに厳しいの?厳しい戒律の中でも特に厳しい家庭だったのかしら。

シベルはある事情でドイツから従姉妹の住むイスタンブールで仕事をしながら暮らすのですが、従姉妹に対して酷い振る舞いをしちゃったり、無気力になっちゃったり、とことん堕ちていくのです。そしてまた…事件…。

そしてジャイトはイスタンブールを訪れる…。

結末はどっちに転んでも納得はいったかもしれない。

シベルはイスタンブールで暮らしていた最初の頃、まだまだ精神的に未熟だった。ジャイトをずーっと待ち続けると約束はしても、不安たっぷりで、精神がやられちゃっていった。そこでまた事件があって…助けてくれた人がいたら頼るのは仕方ない。若いのだもの。待つ愛に慣れてなかったのでしょう。助けてくれた人(タクシー運転手)は正当な理由で彼女を介抱してたので、そこから普通の家庭を築くのはシンプルだったんじゃないかな。それはいいとして、その前までシベルはイスタンブールでヤクを手に入れるために、酒場のマスターと同棲するんですよ。しかも酒場でヤクと酒をやりすぎて半分失神した状態で何時間も酒場の床に倒れ込んで…そこをまた…マスターに…。と、酷い状況を自ら作っていってたのよね。ジャイトを永遠に待つと約束しても、乙女っぽく待つのではなく退廃的に待つのであった。肉体的に操をたてるわけじゃないのだ。彼女の弱い部分だったよね。

基本的に何かが壊れている女性なのだとは感じましたが…終着点では理性を得たって感じ?最初はヒロインのシベルはイカレ気味とはいえ常識的な雰囲気を持ち合わせていて、男性のジャイトが常識の欠落したダメ男のように見えたが、前半折り返したところで雰囲気が逆転しますよね。でも、結果的に二人とも立ち直ったのだと感じます。無駄な出会いではなかった。遠回りをしたけれど、個人個人それぞれの生きる指針みたいなのは持てたんじゃないのかなあ。ジャイトも来ない彼女に痺れを切らし、バスを無理矢理降りて…みたいな振る舞いはしなかったので半分くらいは予測してたんでしょう。もちろんすごく期待はしてたと思うけれども。二人とも愛している気持ちは前とは違うかたちかもしれませんが、持続してたのだろうから…。

でもシベルのチョイスであの結末だったのは、彼女の心が強くなった証かもしれません。それでも土壇場まで彼女の激情は垣間見えていた。二日間ほどとはいえ…ジャイトと過ごしたのは、本格的な精神の強さをまだ手に入れてないのかもしれない。でも女性のしたたかな精神を表したともとれますね。とりあえず、まぐわってみないとわからないじゃない?…っていう感じ?ほら、二人は一度もセックスをしてなくて別れ別れになっていたのだから…身体で確認し合いたかった…というのはあるでしょう。

で、これから二人…ともう一人で俺の生まれ故郷に…とジェイトに誘われ、シベルの気持ちは99%それを選ぼうとしてましたよね。スーツケースに洋服をばんばん当たり前のように詰め込んでたし。だが、リビングから聞こえてくる、ある二人の声で決意をする。以前のシベルだったら、行かないというチョイスをした後に泣いて精神もまた不安定になっていったかもしれないが、あの結末を選んだ彼女にそういう機会は滅多に訪れなくなっていると感じられますね。

ラブラブで終わるハッピーエンドではないけれど、失うばかりの終わりではなかった。苦みが残るが嫌なハッピーエンドではなかったですよね。その苦みもいつか忘れてしまうと。時が経てば薄れていく。

基本的にはシンプルなラブストーリーでありましょう。くっつくのか離れるのかどうなのか…というのをやきもきしつつ…そういうチョイスをしたのね二人の人生…と、単純な展開なのだが、役者さんの濃厚なオーラと、ドイツの中のトルコ、トルコにとってのドイツ、そんなものが上手に絡み合って作品に厚みを与えていたのですかなあ。ドイツに住んでいるとよくわかる描写などがふんだんに入ってたんでしょうね。トルコ移民が多いのですよねドイツ。ファティ・アキン監督がまずそうだし、主演を演じた二人もそうなのよ。風習などもトルコならではの風習がたっぷり盛り込まれていたのだと感じます。でもそれが何であるか知らない状態でも楽しめるように上手に作ってあったよね。

チョコレートを贈る風習(アルコール抜きというのがポイント?)、水を注ぐと濁る酒、お茶からして違ったものね。ピーマンの肉詰め料理…あれもトルコ料理なのであろう。トルコは料理がとっても美味しいらしいので、一度食べてみたいものだ。それとトルコの人名には素敵な意味が込められているのですって。そういうドイツの中のエスニック要素がわかりやすく語られていた。もちろんわかりやすくステレオタイプ的に表現した部分もあるでしょう。


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肉詰めピーマン。ぎっちり。美味しそう。


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トルコのお酒?水を注ぐと白くなる酒。御存じの方は御一報。

しかしドイツって夜のクラブシーンは常に活気がありますなあ。ドイツの現代映画を観ているとナイトクラブの出現率が高い。様々なタイプのナイトクラブがあるようで楽しそうだ。音楽もパンキッシュだったよね。パンキッシュな部分もあり、トルコ民族音楽も上手に流していたよ。ドイツっていうとクラシックミュージックかハードメタル、ノイズ…なイメージだもの。抑圧された激しさみたいな音楽が多いよね。ポップで明るい曲もあるのかもしれないが、ヘビーでズドーン系が今でも主流なのかしら。

ファティ・アキン監督作品『クロッシング・ザ・ブリッジ』は、まさに音楽のための作品ですよね。コメントでも教えて下さった方がいらっしゃいました♪ まだ未見なのですが調べてみたら、ノイバウテンのベーシスト、アレキサンダー・ハッケがトルコ音楽を探索する…とあったので仰天。ノイバウテンって懐かしいよ!私の学生時代、イギリス音楽、アメリカ音楽が流行っていたのですが、メタルに流れた人たちはドイツの音楽よく聴いてたんですよ。私もつきあいで聴いてました。全然、ときめかなかったけど!!何故か友人に(女子も男子も)メタル好きな人が多かったのです。ノイバウテンはメタルというよりノイズ…ですかね。前衛的系ですよね。ジャーマンメタルといえばやっぱりスコーピオンズ?ルドルフ・シェンカーだよね。やだ、名前を覚えてるじゃない。アクセプトというバンドもあった。そしてハロウィンというバンドもいたよね。やだ、記憶。ハロウィンを調べたらハンブルグですって。ハンブルグは『愛より強く』の舞台にもなってます。ファティ・アキン監督自身がハンブルグな人なので、ハンブルグ描写が映画にも多いのでしょう。ってことはメタルのメッカなんですかねハロウィン…。

あの頃は、メタルに全然ときめかなかった。聴いてたし、バーンという雑誌も読んでいたけれど。今でもときめきはないが、歴史がつながった気がするね(安直)。

パンクも学生時代すごく流行ったのですが、『愛より強く』でも「パンクは死なないずら!」みたいな台詞をぶっぱなしてたよねジャイト(ビロル・ユーネル)がね。ドイツ中年親父が中二病。全世界共通中二病でいい感じ(ロケット団風…)。パンクとメタルは相性悪いんだかいいんだか一般市民には区別つかないよね。私の人類的区別はこう…パンク=骸骨体型 メタル=メタボ さあ、どーする!そりゃイギリス人やドイツ人のパンクは骨太でごつい人もたくさんいるし、パンクやってたってメタボ化する人はたっぷりいたとは思うが、ひょろい日本の土壌で高校生あたりがやってるパンクやメタルは上の人類学が当てはまったのですよ。別に政治的活動もしてなかったもの…(パンクティーンエイジャーインジャパン)。彼女とちゅっちゅするにはどーしようかなーみたいな全世界共通パンク&メタル&歌謡曲 なのでした。

私はパンクもメタルも音楽的に心に響かなかったので、『愛より強く』で上手に使われていたパンキッシュ音楽は作品には効果的でしたが、どちらかというとエスニック民俗楽曲に心を惹かれたよ。メタルの人たちがよくやってた長髪ラーメンみたいな髪型をした男子は友人としてはグーだけど、彼氏として憧れ対象には絶対に当時はならなかったもの!今もならないもの!パンキッシュやメタリックな音楽が好きな人は、この作品を更にホットに楽しめるのだと思います。

他のファティ作品『Solino』や『Soul Kitchen』、『そして、私たちは愛に帰る』などは私好みの曲で彩られているようだ。むふふ。これらに関してはサントラを購入済&注文中です。ファティ監督は音楽センスがあると思うので、選曲によってはノリノリになれますぞ。

ちんぷる話題♪

それにしてもドイツ俳優さんはちんぷる率高い。ヌードに対する概念が西洋人でも住む国によって違うのであろう。もちろんその国の規制度もあるでしょうが、ドイツは女性も男性も割とばんばん脱ぎますね。そして前も言いましたが、ドイツのテレビ枠って日本のそれとは全然違って、夜の10時くらいから急に大人ムード満載になるのは本当のようだね。ケーブル関係がそうなのか国営(?)放送がそうなるのかは、わからないけれど、そのくらいの時間は基本的に子供はテレビを観ていないというのが前提なのであろう。それにしてもちんぷる全開にしちゃうってすごいよね。普通のドラマでちんぷるですぜ?日本も昔に比べたら緩くなったのでしょうけれど、夜の十時に成年男子の性器がぶらぶらブラウン管(液晶テレビもあり)を駆け巡らないであろう。だから、少し前の記事で私が舞い上がって書いた…バーナビー・メッチュラートのちんぷる…。そのドラマは本当に普通のドラマなんですよ。NHKでやるような骨太ドラマなのね。だけどちんぷる全開。ぷるぷるぷるぷるぷるぷる…。がーん。

性表現の違いって楽しいね。そういう締めくくり。

さてちんぷるやら役者さんやらの一言メモ


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ドイツ俳優さん恒例行事。ちんぷるぷるぷる。ビロル・ユーネルのちんぷる♪ 日本版で観たせいかボカシが入ってました。彼の顔は大きく見えるけれど、身体はぷに華奢。脚がすごく細かった…。男子の二の腕細っ子推進会に所属してますが、脚が細い人も好き…。筋肉なさそうなぷにぷに痩せ系…たまりません。ぷにぷに。ぷにぷに。


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すっきりした状態のジャイト(ビロル)。ビロル・ユーネルは当然御本人オリジナル個性役者さんなのですが、フランス俳優マチュー・アマルリック、イギリス俳優ゲイリー・オールドマン、それにバカボンのパパのニュアンスを感じさせる素敵なお方…。他の作品もチェックしたいですわん。


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ヒロイン役のシベルを演じたシベル・ケキリさんは、とっても可愛いがクセのあるお顔立ち。この映画では髪型七変化でそれによっても印象がかなり違う。それとメイクによって顔つきが全然変わるタイプでもありますのう。現在30歳でこの映画は2004年公開…撮影時期が2003年だったとして当時23歳くらいかな。年相応に見えるタイプかもね。鼻が個性的。


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物語的に一番人生を謳歌していたシーンのあたり。とっても輝いて美しかった。彼女、映画作品としてはこれがデビュー作品らしいけれど、堂々とした演技っぷり。ウィキペディアを見ると映画出演以前にはポルノに出演していた…とありますな。彼女のシーンで激しいセックスシーンはそれほどないのだが、堂々全裸になります。そして全裸を見た感じだと…パイパン派だとお見受けした!ぼかし入ってたかなあ?女性のヘアーくらいだと最近はぼかさないものね。ってことはパイパン系の人なのね。ふむふむ!ふんふんっ(興奮)♪


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これは落ち着いた状態になっているシベル。ショートカットがこれまた個性的顔立ちをより個性的に。イスタンブールに来た時点でショートカットになっているのです。イスタンブールにきて割とすぐにやさぐれモードに突入するシベル。やさぐれたら何故かパンキッシュな格好&ゴス風なメイクになってたね。ドイツで過ごしていた時分はキュートカジュアルパンクエレガンス(?)って感じだったのに、何故か『ミレニアム ドラゴンタトゥーの女』の主役リスベットのようになってしまうのよ。イスタンブールやさぐれ時期。


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彼女はロングヘアーかセミロングが似合う。顔の長さ的なバランスがショートだと不思議な錯覚を感じさせてしまうのかもしれない。それと彼女を見ていて「誰かに似てるよな…誰だっけほら…あの…」と気になって仕方なかったのね鑑賞中。そう、ミュージシャンでもあり、女優でもあるシェールに似ている。顔長い系で鼻と目の印象がシェール。


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シベルの従姉妹役ゼルマを演じたメルテム・クンブルさん。妖艶で魅力的な女性でした。色っぽかったよ。色っぽいという設定ではなかったのですが、愛嬌のある笑顔でむっちりして可愛かったな。トルコ出身。英語を流暢に喋れるとトリビアにありました。アメリカの映画にも出演なさってる模様。


ジャイトのセックスフレンドで美容師役のカトリン・シュトリーベックという女優さんは秀逸でした。迫力系!最初の登場シーンはメイクのせいか「女装系の男子?ゲイな役柄なのかしら」と思ったら、おっぱいぷるんぷるんの迫力ボディでございました。顔にクセがあるよ。『Soul Kitchen』にも出ていたようだが、もしかしてあの人かしら。だとしたらさすが役者さん、全然違うもの。『Soul Kitchen』でも大胆なシーンを演じていたが。多分、同じ人だろうなあ。でもメイクから服装から演技から全然違うのでわからない。


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ほら、女装している人に見えるよね。男子かと思ったもの…。


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おっぱいぷるるんぷるるん。ダイナマイトボディでした。脚も長くて格好Eのだ。そしてジャイト(ビロル・ユーネル)とのセックスシーンは激しかったです。ぐいぐい。ぐいぐい。


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こちらは『Soul Kitchen』での彼女。ああ…そうだね顔立ちが同じ。最初は査察官のような堅物設定なのですが、後半…仰天展開に。『Soul Kitchen』では物語の中心にはいないのだけっれど、割とおおっとしたシーンを魅せてくれます。彼女も体当たり系。脱ぎっぷりとセックスシーンに物怖じしないタイプの女優さん。素晴らしい。

そうだ!『Soul Kitchen』で主役をやっていたアダム・ブースドゥーコスさんは、さすがファティ監督作品常連組らしく『愛より強く』に出ていたよ。ワンシーンなんだけど、顔が濃いのですぐに理解。


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ほら…。バーの店員役。

脇役も全て濃い人でかためてます。

そして後から気づいたのですが、ヒロイン、シベルの厳格な父親役をやった人は『Soul Kitchen』で、ソウルキッチンに住み着いているフローティングっぽいおじいさんを演じていた人でした!うおおおお。

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この写真は『Soul Kitchen』から。


映画原題は『Gegen die Wand 』というドイツ語で、「壁に向かって…」という感じですかね?確かにそのまま日本語に訳してそれを邦題にしちゃうと難しいかもしれませんなあ。ドイツ語で感じ取れる雰囲気と違うでしょうし、地味なイメージですよね。日本的にはね。でも英語題名でも「真っ向から…、正面から…」という意味になってるようですな。『Head-on』。向かい合う…正面からぶつかりあう…といったニュアンスを込めたと感じられます。

これを邦題にして客を引き寄せるような題名にするのは確かに難しい。愛という言葉を挿入したくなる気持ちはわかりますな。ラストの二人の状態が愛より強く…って感じかしらね。愛を乗り越えて…そして…といったニュアンスがこもってるのであろうか。邦題をつける仕事は大変そうだけど、はまった題をつけてそれがヒットしたら嬉しいでしょうね。原題のままがいい場合もあるけど「わお、いいセンスしてる邦題!」って時もあるからね。原題のままだと日本人には通じない場合もあるもの。なので邦題の味わいを楽しむのはアリですね。担当者の苦労をかみしめながら味わいましょう。

話は濃厚ぶつかり本だしシンプル愛ですが、役者さんの個性と監督の個性でひと味もふた味も違う作風に仕上がっていた面白い作品でした。感動……というより濃厚な顔が頭に渦巻いてます。この濃厚な雰囲気は濃厚な顔立ちの監督にしか撮れない作品でありましょう。濃厚祭です(≠農耕祭)。でも現代の作品らしいライト感覚も持ち合わせていたんじゃないかな。割とあっさりした印象も受けるのは私が加齢を重ねているせいかもしれない。「現実はもっと濃いシーンもあるよね」という経験を経てしまっているから観るタイミングによって印象は変化しますよね。この映画に限らずどの映画でも。若い時にこういう映画をたっぷり観ておくべきですね。加齢するとどうしても自分自身が人生経験を重ねてしまっているので、「ああ、こういう人、現実にもいるよねー」と軽く受け止めてしまえるから。ですので若い人の方がこういう濃厚練乳愛映画にずーんとくるんじゃないかと思うのでありました。もふもふ練乳。練乳ぬるぬる。美味しいよ♪

逆に若い時は何とも思わなかった映画にずーんときたりね。観るタイミングによって映画って印象が変わるので面白いですよね。それがまた映画の醍醐味でもあります。

映画って素晴らしい!

悪霊喰

悪霊喰 (英題:The Order、独題:The Sin Eater) 
2003年 ドイツ/アメリカ合作


予告トレイラー





昨日記事にしたベンノ・フュアマンさんが『悪霊喰』に出演していたと、cueさんが素敵コメントをして下さったおかげで気付きました。『悪霊喰』は感想を書いてなかったので、あっさりと御紹介。

何故、あっさりかというと…。

映画全体があっさりだったから。

話の構成やキャラ設定、雰囲気どれもこれも渋い雰囲気でとても良かったのです。それでも不思議と薄口な味わいが。もちろん私はこの映画好きですよ。濃厚だったらいいってわけじゃありませんよね。薄口醤油の味わいは濃口とは違う彩りを見せるわけです。

昨日、家で鑑賞した『The Countess』(セバスチャン・ブロムベルグの項で予告トレイラーなどと一緒に少々御紹介した映画)を鑑賞したのですが、これも題材は沈鬱な重いテーマなのだけれど、あっさりポン酢でした。最近の流行りなんでしょうか。あっさり風味。

『悪霊喰』の監督はヒース・レジャー主演、ポール・ベタニー出演の『ロック・ユー!』を撮ったブライアン・ヘルゲランドです。そう、『悪霊喰』は『ロック・ユー!』同窓会映画なのであった。

コメントしてくださった方ともお話しましたが、ポール・ベタニーの出演を監督は望んでいたようです。実現してたらそれはそれでゴージャスだったでありましょう。

あっさりしてるのはブライアン・ヘルゲランド監督のセンスがライト感覚だからと思うのです。ライト感覚って悪い意味じゃありません。監督によって得意分野ってそりゃありますからね。笑いのセンスが卓越していたり、愛の物語が得意だったり、それぞれ得意分野で手腕を発揮すればいいのです。当然、どのジャンルでもそつなく撮影できるセンスの人もいるでしょう。でも偏りがあって拘(こだわ)りがあるのは監督ならいいわけです。良い意味での偏りは監督には必要でしょう。監督の個性に繋がってますから。

ロック・ユー!』の味わいがブライアン監督の本来の味わいなんじゃなかろうか。もちろん何作品も撮ってれば自然と傾向は垣間見えると思うが、ブライアン・ヘルゲランドは元々、脚本家出身者のため、監督としての作品は少ないのですよ。脚本家としては相当に有名な作品を書いています。彼の本来の持ち味は脚本に濃縮しているのかも。アウグスト・ディールが出演しているアメリカ映画『Salt』もブライアンが脚本家の一人として参加しています。

『悪霊喰』は何も知らないで予告だけ見ていた時、「あ、これは面白そうなB級映画。エクソシスト話だな…」と思い込んでました。そうやって思い込んでいる人が多いのではないだろうか。エクソシスト映画だと。

邦題もちょいとズレちょるね。悪霊…はそれほど関係がない。ドイツ語の題名『罪喰』があってるんじゃない?

宗教の話ではありますが、宗教に造詣が深くなくても物語には入り込めます。

変な地下組織密教(?)軍団が出てくるのもご愛敬。かといって徹底的にB級ではなく、品が良いのです。出演者が全員落ち着いている。淡々としてましたよね。それが味わいになっている映画。魂を引っ張り出すCGが急にSFチックなのは、今の時代だと、仕方ないのかしらCG処理。逆にCG処理しなくても、演技だけで彼らならあのシーンは表現できてたと思うけどね。

かといってCG魔法合戦でもないのです。淡々としています。

すごく不思議な設定だったね。死ぬ間際の生者の魂を解放してあげる、さすらいのシンイーター。

そのシンイーター役をやっているのがベンノさんなのでありました。

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悪い人なのかいい人なのか…その曖昧な雰囲気をよく表現してました。結局はどっちなのか…それは是非、DVDで機会があったらチャレンジしてみて下さい。派手さはないが、じわじわ…淡々。じわ淡映画。

以前、ツイッターで呟いていた時に意外とこの『悪霊喰』、好きな方が多かったので、良い意味でライトカルト風なのかと、感じました。そう、基本はライトだった。突っ込みどころもないかなあ?ひっかかるポイントもそうなくって、スラスラ観られちゃったのです。「何だこりゃ…」っていうのがない。しかし、私の感想傾向は皆さん、お気づきでしょうけれど、「何じゃ…何じゃ…こりゃヘンテコじゃないか?作品としてはどーなのこれ」という映画に、心を奪われがちなタイプなのであるのはバレテーラ。

カステーラ。カステラってたまに食べると美味しいですよね。コーヒーと一緒に食べたい。コーヒー滅多に飲まないけれども。だとしても。


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冒頭シーンはとても目を奪われた。綺麗なシーンです。そしてヒースの声ってこんなに野太かったっけ…?とおののいた。『ロック・ユー!』では何とも思わなかったのに、『悪霊喰』でのヒース声はすごく太くてズズズンとした声だったよ…。役柄によって声質も変えてるのかしら。

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ヒースといえば『ダークナイト』。あの絶世演技のヒースに近づいている時期だったのかもな。『ロック・ユー!』のヒースからは想像もつかなかった、ジョーカーの演技。28歳でこの世からいなくなるなんて…信じられない。そしてその若さであのジョーカーを見事に演じきっていたなんて…。『ダークナイト』のジョーカー役にはポール・ベタニーも噂されてましたよね。もちろんそれも激しく観てみたいけれど、ジョーカーはヒースのものでしょう。素晴らしい演技で震えたもの。「何このジョーカー!ジャック・ニコルソンのジョーカーを軽々と越えた!」と思ったよ。私はジャック・ニコルソンの大ファンだし、ジャックのジョーカーもたっぷり愛しているけれど、ヒースのジョーカーの凄みは…久しぶりに脳味噌が痺れた演技だったから。ヒースゥゥゥゥゥゥ!(号泣)


『悪霊喰』に話を戻します。

ベンノさんが演じるイーデンさんにアレックス(ヒース・レジャー)は目をつけられてしまう物語…なのでありました。

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でも淡々と控えめに逆ストーカーされる感じ。つまり、目をつけたのはベンノさんなのだけれど、ベンノさんに興味を持っちゃうのはヒースなんですよ。

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ベンノさんの住まいで二人が妙にくつろぎながら会話を交わすシーンはよかったね。パンチはないがよかった。淡々と…。薄口風味。

インパクトがあるといえば、教会の上位な人の役をやったピーター・ウェラーは迫力あります。少しポール・ベタニーっぽかった。ポールも加齢を重ねるとピーター系になるかもしれないな。

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ピーター・ウェラーといえば映画『ロボコップ』。私もそのイメージですが、それほど知られてない映画『バカルー・バンザイ の8次元ギャラクシー』という映画で主役をやってるんですよ。変な映画だったよね。日本未公開だけどビデオはあったはずだ。変に出演者がゴージャスなの。ピーター・ウェラーは主役で、ジョン・リスゴー、エレン・バーキン、ジェフ・ゴールドブラム、クリストファー・ロイド、そそられる布陣でござんしょ?ウィキにも説明がちゃんと載ってたよ。

日本人とアメリカ人のハーフであり、物理学者で、脳神経外科医で、さらにロックバンドのボーカルでもある男バカルー・バンザイは、ある日実験中に偶然8次元の世界へ飛ばされてしまう。そこには凶悪なエイリアンが幽閉されており、バカルーは自分の世界を守るために戦う。

この時のピーターさんハンサムだった。ハンサムだよね。しっかりした顔だもの。それと有名なのは『裸のランチ』でしょうなあ…。クローネンバーグ監督の。懐かしい。

現在、ピーター・ウェラーは63歳。全然、衰えてない雰囲気。『悪霊喰』は2003年の映画だから…撮影時期が2002だったとして…八年前か。55歳でこれだけ色っぽい紳士だったら問題全くないね。ポール・ベタニーや他に現在気に入っている俳優さん達が六十歳になっても色気を振りまいてくれるであろう希望をゆんゆん持てますよね!


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ヨーロッパ映画で貴族の香りの(今回は貴族というかヴァチカンものですが)する映画だと、男性もネグリジェを着て寝てます。いいよねすごく。白い長いネグリジェを着て寝る男子……。可愛いもの。いいのだもの。いいものなのだもの。


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ロック・ユー!』でも最高に良い味出していたマーク・アディさん。今回もとってもハマリ役でした。いつもヒースの相棒役だね。信頼できるもの。頼れるもの。安定してるもの。『ロック・ユー!』で旅の仲間たちの一人を演じたマーク・アディさんですが、もう一人、従者ワットを演じたアラン・テュディックがいたらいいのに…と思っちゃいます。赤毛のワット。ポール演じるチョーサーとこづき合う(殴り合う?)仲になっていた赤毛のワット君。彼もよかったよねえ。『悪霊喰』には残念ながら出ていません。


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映画『ロック・ユー!』から。左から…ポール・ベタニーアラン・テュディックマーク・アディ


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こちらは主役のヒース・レジャーもおります♪ 後ろにひょこっと顔を出している赤毛の彼がアラン・テュディック


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『ロック・ユー!』ではヒロイン役をやったシャニン・ソサモン。とても美人だしキュートな人です。現代風の顔ですよね。『ロック・ユー!』では超絶美人設定だったのね。当然、相当な美人なんだけど、ゴージャス中世貴婦人系の顔立ちではないから少し違和感があったよ。でも『ロック・ユー!』自体が、現代風中世劇なのでニュアンス的にはOK。

胸がぺったんこのファッションモデル体型なのですよ彼女。スタイルはすごくいいの。でも中世服って胸があると色っぽいじゃないですか。中世貴族ドレス。貴族女性ドレスで胸がこんもりするビジュアルに、私は鼻血が萌萌(ドバドバ)しちゃうのですが、それがなかったので寂しい…。色気がなかったんだよなー『ロック・ユー!』だと。彼女の侍女やった人や、女鍛冶屋役の人の方が色っぽかったね。でも『悪霊喰』での彼女はとっても艶やかだった。ボーイッシュなのは相変わらずだけど艶やかなの。品のある色気が出てきて素敵だった。ウィキにも書いてあるし、『ロック・ユー!』でヒース・レジャーも言ってたけど、彼女は元々クラブのDJをやってた人で、ヒースやエージェントにスカウトされたようです。ヒースが彼女を推薦した…と特典映像で言ってた記憶があります。


『悪霊喰』は大袈裟な映画じゃないのだけれど、ヒース達が潜伏(?)している家のインテリアはとっても素敵だし、外のロケーションも歴史を感じさせる素敵な風景だし、そういうのを眺めているだけでも眼福でした。

ただ、エクソシストぎょわあああああああといったグログロ映像や、悪魔との壮絶な闘いを題名からイメージしてしまうと肩透かしかもしれません。


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最後の対決のあたりですが…ここも淡々としています。ヒースの演技も良かったよ。淡々としてるけど、気迫があってさすが。それに応じるベンノ・フュルマンの演技も淡々として冴えていた。タンタンタタン!

淡々映画だけど、記憶に残る映画でした。

アナトミー

アナトミー (Anatomy)  2000年 ドイツ映画

監督シュテファン・ルツォヴィツキー(Stefan Ruzowitzky)


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アナトミー2』を観たいがために、1作目の『アナトミー』を観たら意外と味わい深く、そして『2』とは違った作風で楽しめました。もちろん観た順番は『1』→『2』であります。監督のシュテファン・ルツォヴィッキーは『アナトミー2』も監督しているのでした。そしてB級ホラー(スリラー)専門監督なのかと思ったら、『アナトミー』から七年後に『ヒトラーの贋札(原題:Die Fälscher, 英題:The Counterfeiters)』という映画を監督し、これは見事、第80回アカデミー賞で外国語映画賞を獲得してます!やるじゃないかシュテファン!

『ヒトラーの贋札』にはアウグスト・ディールも準主役で出演しているのでアウグストファンは必見でありましょう。『アナトミー2』にもアウグスト君は出演しているので監督のお気に入り俳優なのかもね。私も手元に『ヒトラーの贋札』DVDはありつつ、未見なので秋風が吹く頃になったら観たい気持ち。とにかく今は暑すぎて家でじーっと映画を観るのも意外と辛いものがありますよね。夏は家族時間も変化する季節だから生活のリズムがいつもと違うし。秋に観たい映画ってあるじゃないですか。名作ものは秋♪

夏はホラーかスリラーでしょう!!というこじつけ。

さて、『アナトミー』は感想部門と気になった俳優さん部門の二つに記事をわけようと思います。まずは感想から。ちょろっと気になっただけの俳優さんはこの感想記事で御紹介。では感想です。ネタバレはどうしようかな…。

ネタバレといっても…犯人の一人は途中でわかる仕組みになってます。もう一人(?)が誰なんだろう…というのは最後まで気になるといえば気になるのですが、基本的にはすごく緩いミステリー(ホラー?)。サスペンスになるのかしら。モンスターが出てくるわけじゃないのでホラーとも違う?

緩いといっても味わいはあるのです。医療サスペンスホラーみたいなノリ。

一応、最後の犯人の名前はアップしません。でも犯人に対する感想は述べるので、その部分&15禁になったら折り畳みます。しかし、今のこの時期に2000年公開の『アナトミー』を観る人は少ないであろう。もしネタバレを見てしまっても人生にそれほどの支障はないのではないかと。

「ああああああっ。あそこで『アナトミー』のネタバレさえ見てなければ…俺は億万長者にぃぃぃぃぃ!」

という人生を歩む人はそれこそ宝くじ的確率だとは思うけれど、石橋を叩いて渡るタイプの方はDVDを御覧になってから感想を見るのが吉かもしれないので、そのあたりは自己責任で!

基本的には最後の一人以外の犯人や筋は全て、ばらしてますので御了承願います♪


あらすじ&感想


優秀な医学生パウラ(フランカ・ポテンテ)は、ハイデルベルク大学の解剖学セミナーに合格し、そこで学べるのを楽しみにしています。その名門大学は医学界でも超有名な自分の祖父(祖父は病気で入院中)が学んでいた大学なのです。パウラもドイツ全体で堂々二位の成績で試験(ロベルト・コッホ試験)を通過。気合いが入っているのがわかります。

普段は学業の傍ら、自分の家で父(町医者)の手伝いをしているパウラ。父はパウラがハイデルベルク大学で学ぶのにいい顔をしません。父はパウラが今いる大学を出て、地域に根付いた医者になればいいと考えています。でも野心に満ち溢れているパウラは医学を追求したいので、父の説教に耳をかさない。父は祖父のやり方に反対して町医者を選んだ。それはパウラからしてみれば、負け犬のように見えてしまうのかもしれません。

母はパウラが寮生活をするので荷造りを手伝ってくれます。何枚かドレスを持っていけば?という母に「勉強しにいくんだから必要ないわ」などと答えて、青春を全て医学に向けているパウラ。部屋にも筋肉図のポスターなんか張っちゃって色気がないったらないのです。

そしてハイデルベルクに出発です。電車内で、グレッチェン(アンナ・ロース)という女学生に出会います。地味なパウラとは違って青春を思いっきり謳歌してそうな派手な女学生。でも何とパウラと同じ大学に参加するのです。

車中、パウラはグレッチェンとコーヒーでも飲もうと思っていたら、電車の中で心臓発作を起こしている青年に出くわします。パウラは蘇生マッサージをして青年を救います。青年の名はデイヴィッド(アルンドゥト・シュヴェリング・ゾーンレイ)。眉にピアスをしたりして、今風のパンキッシュな若者でした。明るくて楽しい性格の青年ですが、難病(心臓関係)を抱えていて、「医者とコンタクトをとって、会いにいく途中なんだよ」とパウラたちに打ち明けます。もう何人も医者を渡り歩いているけど、治療法が確立してないみたいなのです。

また会いましょうと駅のホームで青年と別れる女学生二人。

そしていよいよ大学に向かい、解剖学セミナーへと突入です。


導入部分はこんな感じ。ではおさらいをしながら、ここまでの部分を細かく写真つきでなぞってみようではありませんか。


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これはパウラの実家。素敵な開業医院ですよね!内科小児科外科を兼任しているような、町のお医者さん。開放的で素敵。子供が怖がらないように、窓に子供向けの飾りつけもあって可愛いインテリアです。ドイツ映画を見ていて楽しいのは建物とインテリアです。モダンなインテリアやモダンな建物、そして歴史的な建物がたっぷり出てくる映画が多いのですよー。食事風景は皆無に等しいけれども!キャプチャーはしなかったのですが、ある教授の住まうインテリアがジャポニズムで素敵だった。妙ちきりんなジャポニズムじゃなかったよ。いいジャポニズムでした。


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ハイデルベルクに向かう列車で出会ったグレッチェンさん(アンナ・ロース)。え……大学生?大学院生だとしても貫禄あるぅぅぅぅ。銀座のマダムっぽい。フランカ・ポテンテだって落ち着いているけれど、アンナ・ロースさんは貫禄ありすぎ。でも彼女こそ、「ああ、ドイツ人の女性ってこういうイメージだ」と思った女優さんです。私が思い描くドイツ女性ってグレッチェンさんだったよ。「これだ!」と映画を見ながら叫んでいました。

ちなみに主役のフランカ・ポテンテは1974年生まれなので、現在36歳。十年前の映画だから、この映画撮影時、26歳。まあ実年齢といえば実年齢。フランカに関しては違和感なかったです。演技も上手ですからねフランカ。

しかし、アンナ・ロースさんは1970年生まれ。現在40歳。映画撮影時は30歳か…。もう既にドクターの資格あっても、おかしくないだろうという貫禄っぷり。外人さんは大人顔なのでこういう貫禄の学生がいてもいいとは思うが、迫力がありすぎると、日本人の私は思ってしまう。だが、思い出してほしい『ターミネーター』のサラ・コナーを。サラ・コナーについては何度も言いますが、『ターミネーター1』では女子大生の設定ですから!あの貫禄のあるリンダ・ハミルトン。ジャポンとは女子学生の設定が違うんだ世界!ザ・ワールド!スタンド発動! 世界の広さを思い知らされる瞬間です。

でも、このインパクトあるグレッチェン役は大当たり。目を惹くもの。美人だけど濃い。彼女はこの後も何度も出てくる主要人物なのでここではさらっと。


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電車の中で知り合うデイヴィッド君。(アルンドゥト・シュヴェリング・ゾーンレイ Arndt Schwering-Sohnrey)彼は、後に可哀相な運命をこの映画では辿るのですが…、アルンドゥトさんを調べたら仰天してひっくり返りそうになりました。彼、私の巨大大好き映画『イングロリアス・バスターズ』にも出演していた!!!!『グッバイ・レーニン』にも出ている!『ヒトラーの贋札』にも出ている!うおおおおお。


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(写真はイングロリアス・バスターズから)

ほら……。酒場のシーンは何度も見てるのに、気づかなかった。つまり『イングロリアス~』を何度も鑑賞し、そして『アナトミー』を観たわけですが「あ、この人!酒場にいた役者さんだ!」と気づかなかったよ!

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ああ、ダイアン・クルーガー(女優)の隣で立っていたこの人そうだったのね…。わからないよ!(写真はイングロリアス・バスターズから)

あー、びっくらこきました。しかしドイツ名は覚えにくい人は覚えにくいね。アルンドゥト・シュヴェリング・ゾーンレイ……覚えられないよ。どの部分も覚えられないよ!彼は1972年生まれです。今年、38歳か。微妙に童顔。不思議な顔立ちしてるよね。富樫が描く『ハンター×ハンター』で見かけたことのある顔だよこの人。テレビや映画、結構な量の作品に出ているようで、名脇役系なのかな。何かでは主演もやってるのかもね。コアファンの人の情報を待ちたいところだ。そうだ『グッバイ・レーニン』でどの役をやってた?全然わからなかった。男子として私の股間にヒットしないので気づかないだけなのかしら。役者さんとしてはとってもキュート!でも男子好みとしては私の股間に……以下略。


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駅に着いた若者たち。監督のコメンタリーを見ながら何度か(ええ、何度も…)鑑賞したのですけれど、外の撮影風景はハイデルベルクロケだったそうなのですが、主な撮影(スタジオ撮影や、建物内撮影)はミュンヘンでの撮影が殆どだったそうです。この駅はハイデルベルクの駅なのかな?


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電車を降りて、バスでハイデルベルク大学に向かいます。おお!ワンダフォーな風景!まるで、ファンタジーの世界じゃないか。ファイナル!こんな風景が普通に広がってるのだもの。そりゃ、グリム童話ができあがるはずだよね!そうだドイツはグリム童話の国だもん!ファンタジーが日常に!そして解剖!イッツ・アナトミー!


あらすじ続き…

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忙しい解剖生活が始まります。解剖セミナー仲間と顔合わせコンパをしたり、部屋の割り当てで、結局、派手なグレッチェンと一緒になったりと、学業以外では苦手な生活もクリアーしないといけない主人公のパウラ。学校は勉強するところ!男子と付き合うなんて夢にも思ってないパウラ。そんなパウラにも好意を寄せてくる学生がいました。

カスパー(セバスチャン・ブロムベルグ)という学生がパウラに何かと声をかけてきます。パウラは最初、けんもほろろでしたが、温和ながらも積極的なカスパーに次第に惹かれていくようです。

華やかなグレッチェンは早速、恋人を作って楽しんでいました。しかし、彼女は何と、パウラも受けたドイツの試験で一位をとっていたんですよ!パウラは二位だった試験です。遊んでいるようで、しっかり勉強もこなすグレッチェン。でもパウラに意地悪などはしないの。明るい性格。単純に男をとっかえひっかえして遊ぶのが好きなだけみたい。

そのとっかえひっかえが…悲劇を産むのですけれどね。ホラー映画のお約束です。


ここまでの部分を写真つきで御説明。


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コンパで自己紹介タイムがあり、そこでイカレ気味の自己紹介をするカスパー(セバスチャン・ブロムベルグ)。濃い!!この写真だと、わかりづらいかもしれないけど、下唇の下にチョンッと髭をちょぴっとだけ残しておく髭構造。この髭のセクシーさが私にはわからない!今年のワールドカップでもスペインの目立つ選手がこの髭をやってたのね。彼も顔はいいのに、髭が変!このちょびっと髭…のニーズはどこに?しかし、私は感想を書くために、何度もアナトミーを繰り返し観ていたら、髭のニーズはわからないが、カスパー役のセバスチャンはいいと思うようになりましたよ。濃いけどね。何度見ても、漫画ナルトにおけるガイ先生かガイ先生の弟子リーにしか見えないけど、この役者さんは好きになりました。仰天映画にも出ていたし…。彼は単独でこの記事の後にLove Actors にて取り上げます。


監督のコメンタリーを見ても、フランカ・ポテンテがものすごく個性的な役者なので、フランカの相手役は最後まで難航したといってました。フランカの相手としてカメラテストを繰り返すんだけど、みんなフランカの圧倒的な存在感に負けちゃったんだって相手役の男性。それで、最後に残ったのがこのセバスチャン。確かに、このくらい個性がないとフランカに負けちゃうのかもしれない!!!

フランカは『ラン・ローラ・ラン』で超有名になったドイツの代表的な女優さんです。あの時も、相手役はモーリッツ・ブライプトロイですものね。モーッリッツも超濃!濃厚!それくらい濃くないとダメなんだよ!フランカはアメリカ映画にも進出して大作『ボーン・アイディンティティ』と『ボーン・スプレマシー』では、マット・デイモンの恋人役だったよね。知らないで眺めていたら「あれ…これフランカじゃない?」と私はびっくらこいた記憶が。フランカ・ポテンテも自国語のドイツ語以外に、英語、それとイタリア語が流暢らしいです。おお、欧州俳優の語学力の高さ!


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フランカ・ポテンテの代表作『ラン・ローラ・ラン』。このブログでも以前に感想を書いてます。赤い髪。決して超絶美人じゃないのに、忘れられない個性。

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このポスター(?)格好E!フランカが実際に刺青しているのかどうかはわかりません。これは毛皮反対キャンペーン系なのかしら。インク(刺青)は身に着けてもミンクは着ない!みたいなね。欧州は毛皮王国ですからなあ。こういう反対運動たまに見かけますよね。ってこのポスター(?)が反対キャンペーンかどうかはわかりませぬ。間違ってたら申し訳ない。

さて映画のシーンに戻ります。


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コンパの自己紹介でカスパーが、へんてこなアピールをぶちかますので、他のメンバーがドン引きしている図。グレッチェンもドン引きしてます。グレッチェンの右隣にいるのは早速グレッチェンと恋人になっているハインさん(ベンノ・フユルマン(Benno Fürmann))。

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やはり、ドイツの居酒屋で飲むのはビールなのですなあ。監督コメンタリーによると、ドイツの学生が飲み会に使いそうなパブを探すのが意外と大変だったと語ってました。

監督「ハイデルベルクの典型的な学生のパブでは、たいてい大勢の日本人観光客がビールを飲んでいるんだ。条件のあう店を探し出すのに一苦労したよ」

とね。そうなんだ。ハイデルベルクって観光地なの?ちなみにハイデルベルク大学は、本当にドイツの名門大学で正式名称はルプレヒト・カール大学ハイデルベルク。通称ハイデルベルク大学。

1386年、プファルツ選帝侯ループレヒト1世によって創立されたドイツでは最古の大学であり、フンボルト大学ベルリンなどと並びドイツ有数の世界的な大学である。通称、ハイデルベルク大学。ドイツ九大エリート大学の一つとされている。

ですって。学生牢まであるらしい。ときめく。何かしら…お仕置き部屋みたいなもの?お仕置きだべえ…。いやらしいお仕置きをしているといいのに!!(妄想増幅装置発動!)

はるか彼方銀河の昔…。私が小学生の頃、昼過ぎに家にいてテレビをつけたら、昼ロードショーをやっていたのです。きっとテレビ東京…。そうしたら、いきなり地下拷問室でズロース(白)と妙に色気のないブラジャー(白)をつけた外人のお姉さんたちが、いやらしい拷問をされてたの!色気のない下着フェチには逆にものすごい色っぽく見えたのだと思う。ダサセクシー!!拷問されてる割には妙に色っぽく苦しんでいるわけよ。木で作られた自然に優しい拷問器具がいっぱい。ナチュラリスト。得たいの知れない物体(ドライアイス?)を身体にギューと押し付けられたり、変な回る歯車に括り付けられたりしているエロティック映画でした。何だったんだあの映画。最後までは観なかったのです。徹底的にB級だったがエロティカ。そういうお仕置き部屋を想像。

今だったら対象は女性じゃなくって男性を思い浮かべます。男だったら上半身裸でもいいもんね。白ブリーフ装着でやってもらうもんね。ダサセクシーパート2!そういう拷問部屋をテレビ東京で平日の昼下がりに小学生に見せ付ければもっと早く私も何かが発動したのに。私は男同士の愛物語に目覚めたのは本当につい最近ですから。

下半身から脳みその話に戻ります。

私も、ものすごおおおおおおおい頭脳明晰だったら、通称ハイデルベルク大学とやらの出身者になってみたいものだ。でも、現実的につぶしがききそうな(?)ハーバード大学でいいかもしれない。すごい頭がよかったら。たまに妄想するよね。頭脳がずば抜けてたらって妄想はよくします。そして検死官になるのが夢。FBI幹部でもいい。つまり、モルダーとスカリーだったらスカリーっぽくなりたい。クラリスになってみたいよ(羊たちの沈黙)。で、何だか悪い人を蹴飛ばしたりしてみたい。蹴飛ばす時は当然カンフー使いなの。でも検死官なの。そういうアクション系検死官。科学捜査班のはずなのに、刑事以上に犯人と接触し、犯人に毒舌でダメージを与えるCSI:マイアミのホレイショ・ケインも憧れです。「もうお前、刑事じゃん?科学捜査マイアミだけ関係ないんじゃん?もう刑事になっちゃいなYO!」みたいな科学捜査班。「俺は爆弾の神様だ!」という危険な発言もホレイショならOKさ!ホレイショ愛しているぜーーーーーー!

と、脱線し続ける。さて、映画に戻りましょう。


ある日の解剖学授業に献体として横たわっている死体が、ディヴィッドの死体だったところから急にサスペンスの要素を増していきます。電車で蘇生マッサージをしてあげた心臓病のあの青年が死体に。

でも見たところ死因に不審な点はありません。担当教授も「余計な詮索はしないで、知り合いだからと躊躇せずメスをいれなさいと」厳しい指導。パウラとグレッチェンはさすがに、一度ひるんで、準備室で煙草を一服くゆらせて人生を語り合います。ラフに!

グレッチェンも優しい人なのですが、パウラのように疑惑は持ちません。「もともと、難病を抱えていたのは知っているし、死は哀しいけれど受け入れないといけない」と、現実を受け入れます。でもパウラは割り切れないのです。どこか違和感を覚えてディヴィッドの死因を追求する作業にのめり込んでいきます。

その前に、映画ではちゃんとディヴィッドが殺されるシーンをじっくり映像で見せてます。犯人たちも顔は手術用マスクを被っているけれど、出てきます。実は映画の最初のシーンで犯人たちは既に犯行に手を染めているのです。秘密の解剖をやっちゃってるのです。どうやら解剖している犯人達は学生っぽい。会話や雰囲気からそれはわかるんですよ。でも教授も怪しいといえば怪しい。学生の一部と…教授…が絡んでいるのかどうか。

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ほら…可哀相なのですディヴィッド…。倒れる時に後ろから、もさもさor たまたまが見えてました。きゅーん…☆

何故、生体を解剖するのか。つまり、生きたまま解剖するのはどうしてか?その謎は秘密結社に繋がっていきます。秘密結社の謎を暴くのもメインテーマの一つなのですが、秘密結社の意図と、実際に殺しをやっている犯人たちの意図がずれていく話でもあります。秘密結社は大規模な結社でアンチ・ヒポクラテス同盟(AAA)を名乗ってます。国からの援助もあるほどな組織。倫理的にはすれすれの研究をしている機関。医学の発展と研究のために人体実験を密かに行う秘密結社なのでした。人体実験といっても犯罪者や重病患者など、助かる可能性がない人体を戦争中は使っていたと、とある人物は正当性を主張します。現在運営中なAAAの中で、ある意味反逆者(これが無差別的に殺人をしちゃってる犯人二人組)は、おじいさん幹部連中の古臭い倫理より更に進んだ倫理を進めて、勝手やっちゃって本部からも除名されるはめに。

特に犯人の一人は恋人が寝返ったからといって、恋人を逆恨みする…。いえーす、ホラーのパターンです。

パウラは学校が隠匿しようとしている、ディヴィッドの死体を夜中調べにいったりします。緊張場面もありながら、仄かに恋の話も平行して進行中。モルグに忍び込んだパウラをカスパーはロビーで待ってます。パウラは原因追及に夢中すぎるの。喋っている口をふさぐようにカスパーがキスするシーンはいけてました!!

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一生懸命、カスパーに謎を訴えるパウラ。カスパーは話を聞いてあげているんだけど…

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我慢できなくなってキス!濃い男のキス!わ、濃い!でもいいとっても!パウラがオボコなだけに、きゅんっきゅんっきましたよ!

で、キスしながら「君、ホルマリンの匂いがするよ」などと笑って立ちあがるカスパー。無理強いはしません。

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「明日、池にでも遊びにいこう」などと言いながら、後ろ向きに去る姿にズッキューン!カスパーの濃い顔にはついていってない私だけど、仕草や雰囲気はすごくいい。思わずパウラもポーッとしちゃってるもの。私もぽーっとしちゃったもの。

そして、セミナーのみんなで池に遊びに行く。こういう大学生活はいいね!大学生活時代、避暑地っぽい池に誘われた経験がない。経験値ゼロ。ゲーセンに行ってました!オーマイガー!

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何てのどかな医学生たちなんだ。パウラとマスカットを食べていたグレッチェンが恋人のハインを呼び寄せて、彼はこの筋肉が美しくていいのよね♪ などといって、パウラの前でハインさんのお尻を剥いてキスをかまします。こんな女友達……欲しい!!こういうのを堂々と健康的にセクシーに見せてくれる女友達はいると意外と楽しいと思うよ。無料で男子のいい尻が見られるもの!

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監督のコメンタリーによると、この尻のシーンがあるとわかったベンノさんは何週間もジムに通って尻の筋肉を鍛えたそうですよ。役者根性ぉぉぉぉぉぉぉ!!でも脚のラインから尻にかけて、さすがシェイプしただけあって綺麗だったよ!

でもね、この映画、男子の尻豊作映画だったのです。女性のヌードはない。男性のヌードと尻がやけに豊富だったよ。そりゃ解剖ホラーなのだからヌード死体は当然豊富だとは思ってはいましたがっ!

ハイン役のベンノ・フユルマンに関しては、cue さんが素敵な情報を下さったので、別途記事にしますね。


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みんなと別れた後、湖畔(池だから湖畔とは言わない?)でデートするパウラとカスパー。ドイツは湖畔がよく出てくるよ。アウグスト・ディールも、バーナビー・メッチュラートも誰も彼もが湖畔にいるの。いいよね湖畔!興奮!

監督コメンタリーによると、ここのデートシーンは試写段階で若い女性にとても評判がよかったシーンらしいです。一番人気のシーンだったのですって。いろいろな世代や、グループごとにアンケートをとって調査するみたいですね。私もこのシーンはいいなーと思って観ていたので、若い女性にカウントされました。よし問題なし。加齢加齢(華麗華麗)。


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と、和む日々もありながら、アンチ・ヒポクラテスへの探りも忘れないパウラ。図書室でグレッチェンにも真剣に相談するけど、笑われてお終いです。誰も相手にしてくれないのです。

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グレッチェンは、既にハインとはバイバイして新しい彼氏と発展中。自分の部屋に男子を連れ込んで楽しんでました。それを同室のパウラに見つかってしまいます。でもパウラも既にそういったものには多少慣れてきたのか、二人に楽しんでという余裕もでてきてました。でもまだこの時点ではパウラは処女っぷりですぞ。むっふ♪

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尻祭。男子は一度尻を見せる方式です。顔も振り向いてます。尻を目撃されても動揺しない男子たち。ドイツ気質なのか?

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グレッチェンの貫禄。どこの銀座ママなんだよ!!貫禄ありすぎだ。グレッチェンを演じたアンナ・ロースさんは歌手でもあるらしく、DVDにミュージックビデオも入っていた。ボンテージファッションを着用してマドンナ風(?)に解剖室で踊ってました。曲も映画の挿入歌で使われてたようだ。女優であり歌手でもあるアンナさん。迫力です。

アンナ・ロースはドイツのテレビ映画『Die Hochzeit meines Vaters』でバーナビー・メッチュラートと共演してるの。残念ながらDVDはないのだけれども。すんすん……。すんすん……。

そしてこのテレビ映画で主演をやっているBernadette Heerwagenという女優さんはアウグスト・ディールとも共演しているし、来年くらいに公開予定の既に撮影終了しているドイツ映画『Die kommenden Tage(英題:The Coming Days)』では、ダニエル・ブリュールアウグスト・ディールとまたもや共演してます。こちらは映画なので日本公開は無理でもいつかDVDが出るであろう…輸入版で…。しくしく…しくしく。


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グレッチェンさんと新しい彼氏は解剖室でもセックスを試みます。監督のコメンタリーによると、このシーンは、映画のクライマックスで全ての何かを(何をだ?)注ぎ込んだ!くらいの勢いで作ったと語っていたよ。ええええええ?このシーンそうだったの?ここクライマックスゥゥゥゥ?

確かに遂に犯人の一人はバッチリわかるし、アレだけれども。グレッチェンさんも熱演しているけれども。監督は基本的に自信に満ち溢れている人が多いですけれど、シュテファン監督は特に満ち溢れている系でした。『アナトミー』のコメンタリーは監督一人で喋ってるのね。一人で自画自賛。この自画自賛っぷり…。誰かに似てる…はっ鏡が目の前に。映っているいるのはワ・タ・シ!

でも監督はヘンテコで自信に満ち溢れていないとね。こうでなくっちゃ。個性強くないと、やっていけないはず。『アナトミー2』でのコメンタリーはバーナビー君となのだけど、バーナビー君にサド状態になる監督!!強気の監督です。そしてサド。たまりません(鼻血どばどば)

男を乗り換えたグレッチェンさんに魔の手が忍び寄ります。そこはクライマックスらしいので端折ります!

グレッチェンが解剖室にしけこんでいるちょっと前の時間軸…。パウラは自室で謎を追究中。すると、ベッドにとある嫌がらせをされてるのです。それは同盟からの警告。パウラが動揺していると部屋に誰かが忍び込んできます。パウラはそいつをねじ伏せます!顔を見ると……。グレッチェンに捨てられたハインさん。

「捨てられちゃったよ…すんすん」と泣き言を女子に言いにくるの。パウラはそれどこじゃなく、大変な状態になっているというのに…。ハインさんの泣きにパウラは負けて、話を聞いてあげるはめに。とある仕掛けで、パウラは部屋着が汚れちゃったのね。だから、多分シャワーを軽く浴びて、ガウンだけかけてる状態でハインの話を聞くわけだ。

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一人しゃべり場で盛り上がるハインさん。パウラは眠そうです。だって他人の恋愛問題なんて退屈なんですよ。しかも男子の泣き言ですもの退屈です。

そういう場面に運悪くカスパーが部屋にやってきます。パウラとカスパーはちょっと心がすれ違い中だったのね。余計に誤解されちゃうの。ほら、パウラはガウンだけだし。で、「あ、ごめん…」と言いながら部屋を去るカスパーがまた可愛くて仕方ないよ!顔は濃くて、まだまだついていけてないけど、仕草はもんのすごーく可愛いカスパー!

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ほらもうこれだもの。女の子はやられちゃうもの。パウラも追いかけはしないけど、何故かウットリとカスパーの去る姿を眺めてます。

ハイルもさすがに自分が異分子かと気づき(?)自室に戻ろうとしたところ、パウラにじゃあねと…軽く胸を触られるのですが、すごく痛がるのねハイル。「どうしたの?」と、医者らしくパウラはハイルのシャツをめくります…するとそこには…。


といった感じで、ドドドドドドドとクライマックスに向かっていくのだった。


ここから先は、軽めの15禁&ネタバレクライマックスに向かう感想なので折り畳みます。陰毛祭なので苦手な人はチェックしないように!男子の陰毛ですからね。興味のない方が多かろう。私はものすごーーーーーく興味があるので進みます。


では一足お先に…シュタッ↓

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アイアンマン2

『アイアンマン2』(Iron Man 2) 2010年 アメリカ

渋東シネタワーにて鑑賞


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すぐに感想を書かなかったのは、物語が、さらさらしていたからかもしれません。

何も不満はないのです。とても面白かったし、迫力もあった。出演者全員のキャラ設定も問題ない。

だが、さらさらしていた。

さらさらさらさらさらさら…。

印象は全然悪くないけれど、心にそれほどマークを刻まれない映画ってありますよね。むしろ「何じゃこりゃ?」とヒョットコ出来上がりの映画が心に刻まれたり。

とにかく悪くはないのです。素晴らしいと言って全然いいのです。

それでも話がこぢんまりしてたのは何故なのでしょう。いろいろな要素を盛り込みすぎ…といっても、どれもこれも単純なエピソードなので、特に盛り込みすぎたわけではない。原因を突き止めました。

巨大ボスがいない。

これだ。私はそう思ったのですが、どうでしょうか。

サム・ロックウェルは素晴らしかった。キャラ設定以上の実力を発揮していた。彼は上手な俳優さんです。私も一時期、ファンサイトを途中まで作りかけたほど(実話)、好きな役者。

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サム・ロックウェル演じるジャスティン・ハマーは軍需企業「ハマー・インダストリーズ」の社長なのですが、基本、セコイ小物なのです。どうしても、天才アンソニー・スタークには勝てない。人物的なカリスマ性も、企業としてもジャスティンはスタークに及ばないのであります。敵わないのです。その及ばないっぷりをサムは如実に表していた。素晴らしい。本当に素晴らしい演技だった。最後まで小物っぷりを演じきってました。全然ブレがない。華やかなステージで踊りを見せてくれましたが、サムは実際にダンスが得意なのです。『チャーリズ・エンジェル』でも見事な足捌きを披露するのでありました。

悪者だけれど、起業家としては当然小狡くやらないといけないのは当然ですし、けれど鬼のように悪くもないので、彼に憎しみは全然起きないのです。例えば、主役のスタークはカラダの調子が悪くなるのですが、それが別にハマー・インダストリーズの策略、ジャスティン・ハマーの策略じゃないのであります。これが、ハマー・インダストリーズの陰謀でスターク社長の身体が悪化していくのなら…

「この小悪党をどーにかしろよ!」と叫びたくなりますが、彼は自分の会社を大きくしたいだけの小手先野郎なので、そういう方向には憎しみは抱けないのです。

この手の小悪党で「こいつ…エイリアンに殺されてしまえばいいのに…」と憎しみを抱かせるのは、まさに『エイリアン2』でリプリーをチェックしにきて、エイリアンを地球に持ちだそうとした、ウェイランド社の社員、カーター・J・バークがその筆頭の一人ですよね。小物だけど非常に小狡い役をやった彼を覚えているでしょうか。営利目的で非情なのだけれど、妙に親切ぶって普通っぽい男。彼がエイリアンにやられたであろうシーンは胸がすくってやつですよね。

しかし、サム・ロックウェル演じる社長には、そこまでの感情は抱かせない。もちろん「死ねばいいのに!」とまではいかなくても、「くーーーーーーっ!!こ・い・つーーーーー!」と思わせる悪党っぷりじゃないんですよ。

だが、サム・ロックウェルの演技は秀逸だったのです。

なので、私は「もっと巨大ボスがいるんだろうな」とずっと思い込んで(重いコンダラ…)映画を見続けていました。カッカッカッと目を見開いて。

そしてミッキー・ロークが演じたウィップラッシュです。彼も巨大ボスじゃないんです。巨大ボスの前に立ちはだかる強い中ボスっぽいのです。へたなラスボスより魅力的な中ボスっていますよね。それです。彼は基本、個人的な因縁でアイアンマンをぶっつぶしたいだけ。もちろんそれだって巨大ボスの条件の一つではありますが、余りにも個人的すぎるとボスとしては小さい感じです。基本、巨大悪って自分の目的を妨げる奴は全員ぶっつぶす、因縁の相手もぶっつぶす、地球も破滅させてやる…じゃないですか。破滅じゃなくても支配でもいいけれど。

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しかしウィップラッシュは親父さんの敵を打ちたいだけ。敵討ちなの。そして逆恨みなんですよ?勘違いの敵討ちは大きい流れの中にある一つのエピソードとして美しいし、全然入っていてもおかしくない物語ではあるが、それにしては個人的すぎた。かといって、濃厚に個人の恨みを募らせるエピソードが厚く描かれているわけではないのでした。

役者としてのミッキー・ロークは素晴らしかった。ロシア訛りの英語も完璧だったのでは?私はロシア語わかりませんが、先日アップした『Salt』のトレイラーで、やはりロシア人だけど英語がカタコトっぽく何とか喋れるという設定のスパイが、ミッキー・ロークと同じようなイントネーションで喋っていたから。なので、ロシア人が英語を喋ると、ああいうイントネーションになるんだなーというのは…英語もロシア語もわからない日本人にもわかりやすい感じでしたよね。

荒くれものだけどインテリというのも雰囲気出ていたし、サム・ロックウェルに対する最初っから信用してないけど、利用してやるっぽいオーラもぷんぷん臭ってきて上手でした。利用してやるというのも、サム・ロックウェルのような起業家が小狡くではなく、ワイルドな感じで相手にプレッシャーをかけつつ、ちょっとウスノロっぽい雰囲気も出して相手を天然で油断させる風合いもキッチリ出していた。

だけれど、基本的にアイアンマン最大の敵ではないんですよ。勝手にぶつかってくるだけの敵なのです。アイアンマンにそれほど思われない敵なんですよ二人とも。アイアンマンと相思相愛にならない可哀想な敵どもなのでした。

ジャスティン・ハマーはアイアンマンというよりは、スターク社をぶっつぶしたい。ウィップラッシューはもちろんスターク社も潰したいのだけれども、その象徴となっているアイアンマンをぶっつぶしたい。

二人悪役が合体して巨大ボスにならない不思議…。

なので、私は最後まで

「ガハハハハハ。アイアンマンよ。ウィップラッシュも息子のジャスティンも、私の駒にすぎんのだよ」

と、架空ですが、「ハマー・インダストリーズ」の会長、つまり、ジャスティンのお父さんが出てくるのかと思ってた。

それで、スターク社長が

「お前の会社が伸びない理由がわかったよ。父は俺を駒だなんて思って育てなかった。父の愛情は自分では感じてこないと思っていたが、父は俺を愛してたんだー!」

なんつって、親子の対比を見せるのかと完全に思い込んでいましたよ!!

ものすごーいステレオタイプでも構わないので、巨大ボスが出てくればピピピッと更に映画が引き締まったんじゃないのかなと思うのですが。どうかしらね…。このアイアンマンは原作に忠実に作られてるとしたら、それで人気があると思うので、私の勝手な妄想で申し訳ない。

それにしても巨大ボスがなかなか出てこないから「あっやっぱり、サミュエル・ホイ・ジャクソン(私はサミュエル・L・ジャクソンの名前を言おうとするたびに、サミュエル・ホイって言っちゃうんですよね。やはりミスター・ブー好きだから(香港映画ぁあああ)) そう、サミュエルが実は巨大ボス?」と思ってしまったもの。それしかもうボスがいない!

ボス関係はそう感じました。

後はスタークなのですが、彼はこの傲慢な性格が最高ですよね。さすがのロバート・ダウニー・Jr です。1作目と変わらず彼は一番魅力的でした。主役のオーラに輝いていた。

けれど、唐突に遅れてやってきた中二病患者みたいになってたのは何故なのだぜ。

そりゃ血中毒素が身体にまわって、死にそうになってるのだから自暴自虐になるのはおかしい展開じゃないのです。でも、想像以上に「どーうにでもなーれ☆」になったので仰天。今までの強気のカリスマがそんなに投げ遣りに?5分前までアイアンマンとしての活躍にも疑問は抱いてなかったのに。急激に中二病が進んでしまうのであった。

そして相談相手は人工知能のジャーヴィス(声:ポール・ベタニー)だけなの!なんてときめくの!それは非常にときめきポイントなのですが、ジャーヴィスラブなのを差し引くと「身体にへんてこな物体を埋め込んでるのだから、普通の医者に診せても駄目かもしれないが、とりあえず医者に行けばいいのでは?スターク社くらい巨大産業だったら病院だって巨大なの持ってるはず。ジャーヴィスと一緒に民間療法に勤しむってどんな展開なんだよ!」と突っ込みは心でいれておきました。

「ヨモギ汁(?)が一番今のところ効きますよねー。この前のハーブは駄目っしたね」(会話は私がねつ造してますが、こんな感じ…)

というようなのんびりした会話なの。ジャーヴィスもさすがに「ペッパー・ポッツにお話ししなくて、よろしいのでしょうか?」みたいにアドバイスするのだけれど、それも社長は拒否。幾ら好きな人に心配かけたくないからって、それはおかしいのではないかしらね。もちろん映画だからシナリオ的にその流れは全然OK。単純にスタークへの突っ込みです。

それと、突然スタークが「僕は親の愛を知らない…」と言うのも唐突。まさに遅れてやってきた思春期。だが、私は不覚にも、お父さんが昔のビデオで息子に愛を語る場面で涙した。本当に泣いたよ!あの時、私と一緒に映画を観ていた他のお客さんも証言してくれると思う。「ええ、あの席に座っていた人は、あの場面になったら急にズビズビ泣き出しちゃって、うるさくて仕方ありませんでしたよ」と。

とはいえ、お父さんと息子の関係の描き方は薄かったよね。基本、唐突。それにお父さんは素晴らしい理念の持ち主っぽい描かれ方をしていたように受け取ってしまったのですが、何だかんだいってお父さんは軍事産業エイエイオーしてきたんだよな?違うの?

それと気になったのは、アイアンマンがラスト方面に向かって闘ったりするのはお約束でいいのですが、エキスポ会場をもんのすごい破壊してたよね。不可抗力だし、アイアンマンだけが悪くはないが。これ、自分の会社が企画したイベントとはいえ、人的被害は、すごかったんじゃないですか?もちろんジャスティンの罪になるのだろうけれど。

人がたくさん死んでそうなくらい、リアルに破壊されてたよねエキスポ会場。

でも最後表彰されてたよね。ここも突き詰めると、途中でも映画の中で話題になっていたが、アイアンマンの技術は基本、他の人も完璧ではないかもしれないけど造れちゃうのでは?という危険な問題はうやむやになっていたような気がするんですが!

そんなこといったら、ウルトラマンや、普通のジャパン戦隊アクションで、ロボットが気楽にビルを倒すのはもっと酷いんですけどね。そういうのは普段、気にならないのだけれど、アイアンマンではその破壊が妙に気になったのは何故なのかしら。

スターク社長が自宅の自暴自虐パーティで酷かったのも、何だか仰天。お客さん怪我したのでは?そういうのは普通、全く気にならないのだけれど、彼の爆発っぷりの心情をトレースしてあげられなかった。それほど共感できなかったよスタークさんに。

「こんの野郎!」というように、一度は主人公に負の感情を抱かせる手もありじゃないですか。主人公の浅はかな行動に一度、観客の心を突き放させて、けれどグッとまた引き寄せる演出っていうの?そういうのを狙っていたと思うのだけど、社長業も投げ出して、苺もゴミ箱に捨てて…そんなスタークにそれほど同調できなかった。そう、彼自身が、自分に精一杯で、倒すべき敵がいなかったのも薄くなった原因かも。愛憎渦巻く敵がいないんですよ。だって自分の命が危なければそれはね。守りたいものも守れないので仕方ありません。それでもうまくもっていけば、命は後回しで、とりあえずあの敵を倒さないと!となるはず。で、ギリギリ危ないところでジャーヴィスが完成させた新型リアクターをドン・チードルが決死の覚悟で届ける…という展開はアリでしたよね。

ウィップラッシュも絶対にまた自分を倒しにやってくる…から気を付けないと…というのもなかったし、ジャスティン・ハマー小物社長は、もう最初っから最後まで相手にしてなかったよねスターク。自分が敵!というテーマだったのでしょうか。それも感じなかったんですけれども。私が薄い人間なのかしら…。


親友の軍人、ジェームズ・ローズとの魂の闘いも薄い(ソウルメイトォォォ)。それはドン・チードルになったせいなのか。ドン・チードルはいい役者です。カリスマだけど性格強引で軽薄なスタークの親友としては最適ですよね。やんちゃするスタークを抑える親友。でも1作目のテレンス・ハワードのキャラの洒脱した軽妙さが、実はとっても絶妙だったので、ドン・チードルに落ち度はこれっぽっちもないけれど、テレンス・ハワードだったらなあ…というのはありますね。ドン・チードルは真面目すぎる。


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真面目すぎるので、彼がアイアンマン初号機を勝手に持ち出すのもスタークの目を覚まさせようというよりは、スタークを見切った感じにさせるのです。実際、見切ったのかもしれないけれど。これがテレンス・ハワードだったら、逆にいつもラフっぽい(けれど苦言をきっちり呈している)テレンスが、本気でスタークをこらしめようとしてる…というのがより一層、際だったんだろうなと。愛の表現(親友にお灸を据える)としてはきっとテレンス軍人の方が、よりファニーにとらえられたと思うのですよね。まあ、このあたりは好みの差でしょうか。

親友とスーツ同士、パーティ会場で闘った時の手合わせビーム…。それはそのパーティ会場ではいいシーンだったのですが(迫力!)、最後、ウィップラッシュを倒すのもそれで。気楽に。千手観音のようにバリエーションが広がるわけではなく。私が見落としているのでなければ、手合わせであっさり倒してたよね。

「え?ウィップラッシュ弱い。っていうかウィップラッシュもどんだけ鞭が好きなんだ?鞭でもいいけど、改良してくればいいのに。改良してあるの?私がアーミーや武器関係に弱いからわからないだけ?それにアイアンマン同士の手合わせビームはさっきと何が違うの?ぱうわ(パワー)が違うの?」

新型アーク・リアクターの威力をもっと見せつけてよ!

とは思いました。まさかウィップラッシュをあっさり倒して終わりじゃないよね。ジャスティン・ハマーのお父さんが巨大化して出てくるんだよね。ある意味、アイアンマン1と同じ展開かもしれないけれど、ベタで構わないから、早く巨大敵を!

などと、思い込みながら画面を見ていたのだけど、敵は、あっさりいなくなるんですよ。

ブラック・ウィドーがウィップラッシュと闘うと思って待ち構えていたのも私の敗因でしょう。そんで、鞭でむっちりしたスカーレット・ヨハンソンのボディースーツがビリーッみたいなのも期待しちゃってました。テヘ☆ 

キューティー・ハニーにおける、空中元素固定装置みたいなものでしょ?リアクター。だったらお色気も!

監督のジョン・ファブローは上品な人なのかもしれない。

そのジョン・ファブローは御自身もハッピー・ホーガン役で出演。元々、役者さんでもあるので、彼の演技は全然違和感ありません。いいキャラだったよね。彼は前も書きましたがポール・ベタニー主演映画『ウィンブルドン』で役者としてポールと一緒に出ていたのです。それが縁で、ポールにジャーヴィスの声をあててもらったわけだ。

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監督が自分も出演しちゃうというと、古くではヒッチコック。最近だとシャラマン監督。シャラマンは役者なのかよ!と思うほど出てくる頻度が高くなってきて、『レディス・イン・ザ・ウォーター』では驚くほど重要人物設定で出演しちゃってたよね。『エアベンダー』では大丈夫なのかしら。監督の出演に関しては私は何とも思わないので、演技が上手でシナリオを破綻させたりしてなければOKです。

ただ、ハッピー役もこれがギリギリでしょうね。これ以上活躍しちゃうと鼻についたかもしれません。でも私はハッピーとブラック・ウィドーが恋仲になるんだと思ってそれも妄想しつつ観てました。後日談で二人は恋人になって…みたいなエピソードがあるのかと思ったよ。私の妄想失敗。

あ、もちろん、最初から監督・脚本・主演全てが一人の人という映画なら監督が出ずっぱりでもいいんですよ!そういう映画なのですから。チャウ・シンチーなどはそうですよね。それはいいんです。最初からそういう映画なのだから。カメオっぽい場合に監督が出しゃばりすぎるとちょいと妙な気持ちになる場合もあるという話です。私はジョン・ファブローはぎりぎり上品に抑えていたと感じました。ハッピーの役は、美味しい役所ですものね。なので、少し大目に出てきちゃうのはぎりぎり仕方ないでしょう。

脚本を書いたのはジャスティン・セローだと観終わった後で知り、仰天しました。少し脚本が弱かったんだろうなと思うので。ジャスティン・セローは役者さんですからね。もちろん脚本家としても才能があると認められたから執筆を任されたのだとは思うけれど。役者としてはデヴィッド・リンチ監督作品の常連さんだし、『チャーリズ・エンジェル・フルスロットル』でも小悪党として実力を発揮してました。彼の脚本だったのか。原案は監督のファヴローとロバート・ダウニー・Jr で、それを元にジャスティンが執筆したようです。


スタークが立ち直っていく姿も、前回、1作目で敵に捕らわれながらも、状況を打破する強い素晴らしいシーンにかぶってはいたと思うのですが、これもジャーヴィスと二人の作業なんですよね。もちろん一人で立ち直らないといけないのだから、これでいいのですが、自分が作った人工知能が最大の理解者って、ジャーヴィス萌の私にとっては、すんごいツボ萌なのだけれど、1作目の状況打破より弱いシーンになっていたと思います。それほど苦労感もなく(天才だからいいのだけれども)、ジャーヴィスと二人で新型を作ってました。もう二人だけで暮らしちゃいなYO。こんなにジャーヴィスが優秀なら、奥さんいらないかもな…って感じ。

「裸じゃないあなたを観るのは久しぶりでしたよ」

なんて、ジャーヴィスに最初のシーンで言われてたりね。そういう台詞を言うように仕向けたのはスターク、君だ。この変態☆さんめ!好き!

グウィネス・パルトロウは可愛い人ですね。私、それほど彼女にドハーッという魅力は感じてこなかったのですが(映画もそれほど彼女出演の観てないし)、この映画でのグウィネスは魅力的だった。会社がダメージを負った状態で社長に就任ですから、彼女の苦労は並大抵なものじゃなかったのでは。それを無責任に任せたスタークの甘えん坊にイライラとはしたかなあ。でも病気については言わない…。スターク貴様!

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母親、恋人、奥さん、友達、会社のパートナー、全てをペッパー・ポッツに委ねようとしてるのだもの。とんでもない甘えん坊さん。でもセックス的には色っぽいオナゴによろめきそうになるザ・人間スターク社長の魅力。不完全だからこそ美しい。完璧じゃないというのを打ち出しているのはヒーローものの王道といえましょう。

キャラは本当にみなさん魅力に満ちあふれていました。特殊機関S.H.I.E.L.D.の捜査官、最後に魅惑の地メキシコ(でしたかな?)に赴いていたフィル・コールソンもとてもよかった。

特殊機関S.H.I.E.L.D.の意味がまだよくわからないので、そこはもう少し、アメコミ素人には説明が欲しいところです。何かのメンバーを募集中ってわけなんですよね?特にアイアンマンが一番欲しいわけじゃない…というような台詞を何度か言ってましたものね。

と、いろいろと書いてはしまいましたが、基本、面白かったのです。見応えは十二分です。華やかで目に麗しいスクリーンビューでしたし。

音楽は1の方が記憶に残ったかなあ。場面と音楽は1の方がマッチングしていたような気はしますね。

一つだけ、私の勘違いか記憶違いか…でわからないのですが

予告だとペッパーがアイアンマンのマスクにキスして、飛行機の外にポーンと投げるシーンがありましたよね?

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これ↑

このシーン、予告の時も「わあ、いいシーンだなあ」と楽しみにしてたのですが、本編ではなかったよね?私が観た回だけ削られてたの?何故?最初、エキシビジョン会場に行く時、確かにスタークスは空から舞い降りてくるのだけれど、この時のシーン以外でありました?


それと、スカーレットが、スターク社長にビームを撃たせてもらうシーン…。これも劇場公開ではなかったよね?何故?

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これです↑


多分これ、自暴自虐パーティしてたシーンだと思うのだが…。予告で見せておいて、本編で削るってたまにありますけど、マスクにキスしてポーンはいいシーンだし、削る必要なかったんじゃないのかしら。

って、私が見落としているだけかもしれません。勘違いでしたら申し訳ない。

頭や心の中にそれぞれのシーンは浮かび上がってるのですが、まるでスティール写真を見ているかのように、切り取られてしか覚えてないのですよ。だからといってぶつ切りの演出じゃないのです。ちゃんと繋がってるし滑らかに映像は進んでいってたのだが、滑らかすぎて薄い印象。

不思議な触感の映画でしたよ意外とね。うおおおおおおおよっしゃああああああ…とガッツポーズをしなかった映画ともいえましょう。でも迫力はあったし面白かった。ドン・チードルがラストの方で「これまだ返さなくていいかな」バビューンと飛んでいくシーンに笑えなかったのがよくなかったのかしら。真面目だから彼。

というわけで、基本的には映画館で観ると素晴らしい映像と迫力に圧倒されること受けあいです。

しかし私はアイアンマン1は家庭内DVD鑑賞したのですが、1の方が圧倒的迫力を感じ取ったのでした。

3を作るなら、是非ベタ巨大敵をどうか一つ。

イングロリアス・バスターズ

*この記事はカテゴリーのためのナビゲート記事です


『イングロリアス・バスターズ』の感想&特集記事はドイツ俳優アウグスト・ディールの作品の項にあります。


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イグジステンズ

イグジステンズ ExistenZ 

監督:デビッド・クローネンバーグ
主演:ジュード・ロウ、ジェニファー・ジェイソン・リー、
ウィレム・デフォー

カナダ・イギリス映画

2001 1/12 ビデオで鑑賞

20.jpg

結末にも触れているネタバレ感想なのでお気をつけて…。


わたしの愛するクロネンの映画。気楽。極楽。孫悟空。こんなに気さくなクロネンムービーはないね。この映画はすごい気さくさんだったよ。書くことがないくらい気さく。この気さくさはいったい…。もちろんクロネン監督の映画は大好きですからね。ですので別に気さくなのは全然いいのです。意外と思っているよりラフに見ることができるのが、クロネンムービーのいいところですから。粘液系じゃないっすからね。粘液系っぽいかと思うと割と砂漠系です。あっさりと場面をガンガン切り替えてきます。

今回もいいっすねー。男優の選びどころにおいてはクロネン最高です。自分の趣味全開してますねたぶん。どんどん全開して欲しい。ズボンのチャックが開いていても堂々としていて欲しい。イチモツが見えてしまっていても関係ないだろう。むしろそうして欲しい。余りにも堂々とやられるとかえってセクシーじゃないところがクロネンのいいところです。

ジュード・ロウが動いている映画は初めてみました。スチール写真などで顔は知っていたけど。ジェームズ・スペイダー好きの間でもうわさになってました。スペイダーっぽい感じの美麗さだと。スペイダーよりもっとアポロっぽい。アポロン?ローマっぽいっつーの。ギリシャ?とにかく神話美男子ですのう。この映画ではオタクっぽい髪型が大変においしかった。演技も砂糖みたいにサラサラ溶けていく感じで、覚えてないほどです。といっても味わいがなかったのではなく、映画全体がさらさらしてたのです。二度続けて見ようかな…。

とにかく全体的にすごいアッサリ。わかりやすかったし。今が現実なのか夢なのかも全然惑わされない。や、あの現実の部分も夢なんだよ!(実際は夢だけど。本当の最後のドンデン返しの部分じゃなくて、最初映画が始まった時点で現実である世界のこと)と言われれば、そうかもしれないが。それにしてもすごくわかりやすかったよ!TV映画っぽかったねすごく。全然、金かけてないところがいいね。かかってるのかもしれないけど、最後の戦場っぽいところなど、荒唐無稽っぽさを出そうとしてないところが、チープでいい。ウソっぽいところがいい。予算がないところがいい。そこも逆手にとってんのかもしれないがそこがいい。リアリティーが全くないチープっぽさでよかったよ。ゲームの世界がね。

随所にクロネン監督映画『クラッシュ』っぽさ、『ビデオドローム』っぽさは出ているが、基本、ライト感覚に満ちあふれていた。相当、気楽に作ったんだろうこれは。

例えばゲームの世界で相手が自分の答えを待っているところなど、まるで変な演技学校初歩のチープくささが漂っていておもしろかったよ。ガーッガガガというノイズが走るわけでもなく、小賢しい感じのSFX効果もなくて。リハーサルみたいな感じだったよね全体的に。本番じゃない演技みたいな。

ジェニファーの抑えた感じのキレっぷりがよかった。もうちょっとバカギレしてもいいかなーって感じもあるけが。このあたりがリンチと違って女優にむやみな色気を出させないのがクロネン流。紫色をしたモニャモニャオーラみたいなセクシーバリヤーをハギとってしまうのがうますぎるほどです。セクシーさを消す監督だ。女性からセクシーを剥ぎ取る天才。男子に色気を醸し出させます。

それと女性からのセクスアプローチを必ずさせるのもクロネン流だよね。男性は及び腰なんだよね常に。まあジェニファー・ジェイソン・リーはもともとそんな色っぽいオナゴではないですが、その女優さんを選ぶところからしていつも通りのクロネンですなあ。

緊張感も全然ないし逆に物足りない人もいたのかもしれんね。お洋服の趣味が『クラッシュ』の時と似ていたが、同じ衣装担当の人だったのかな。音楽も似てたね。音楽は『クラッシュ』の方が印象的だった。

メタルフレームっぽい質感の映画。鈍いシルバー色。クラッシュの時もそういう感触だった。『この性嗜好は非常に私好み!」と大いに思ったのは『クラッシュ』でしたが、今回の脊髄プラグもいいなあ。私はゲーム好きなので、ゲームの危険性といったものは、全く気にならないんだけど、説教クサイ感じもしなくてイイ映画だったよ。説教してたのかもしれないけど。

現実と夢の区別がつかない!わけわからん!という部分はなくって、自分が普段からゲームに親しんでいるせいなのか刺激的な感じはなかったねえ。これは夢。これは現実。現実も夢だった。だけどこれも夢。すごくわかりやすいですよみなさん!リンチ監督の『ロスト・ハイウェイ』はなどは惑う映画だからね。

そ・れ・と!ウィレム・デフォーは最高だよね。ガイコツみたいだもんね。ガイコツにものすごい演技力をつけた人。それがウィレム・デフォーだよ!いやあ好きな顔だ。最後に「僕はそれほど出番がなかったかな。ヘラヘラヘラ」というときのシャイな顔が狂っていてたまらないね。しかも本当は狂っている設定じゃないわけだからさ。ジュード・ロウよりセックスしたかったですその場で。あのキタナイ格好のデフォーと。ガスですね。役名ガス。ガス・ステーションのガス!イエイ!ゲームっぽいぜ!

どれも予定通りの行動をみんなしてくれるので大変に見やすかったです。ジュード・ロウが影のスパイだったゲーム上での結末。最初からそう思っていたら本当にそうだったというわかりやすさ。最後の場面で「ゲームに影響を与える思想で危ない人がいたからメンツを選ぶのは慎重にしよう」となり、その危ない思想の人達がジュードとジェニファーだったという結末も、必ずそうだろうという期待を見事に裏切らない展開だったし。でも「ケッ、そこがミエミエなんだよ。パンチラ!」とかではないんだよねー。そこがクロネンのいいところー。本当はもっと何か「あの表情は!」など深く読み込めるものがあったのかもしれないけどね。

しかしこのアッサリ感は実は後をヒクタイプのものなのかも。たまにそゆ映画あるよね。予定より簡単に映画に溶け込めてしまうのが、逆にひっかかるわけ。え?これでいいの?というのが本当にサッパリでそれ以上見る必要がない場合と。大変におもしろすぎて何もかもが素通りしていってしまった場合。違和感なさすぎのおもしろさで。

女性がだいたいS属性だよね。クロネン映画。セックスの話題は常に口走っているような感じなんだけど、実際性欲はそれほどないみたいな。ドライな性感帯。

『クラッシュ』でも車の事故による性衝動がおこるのです(素敵設定)。それを処理するのにはもちろん相手がいれば、よりよいわけだが、女性側が積極的で独り善がりっぽかったではないですか<クラーッシュ 特にホリー・ハンター様がみんなと事故ビデヲを見ているときにダレの目も見ないで画面にくぎ付けになりながら、スペイダーの手を自分のエッチ部分に導くじゃない?あれなんか1人エッチだよな。そういうところを描くのは本当にクロネンは上手。

今回だって誰かを助けだすために、ジュードに「親切な人」のキーワドを振りかざしながらプラグをつけさせたが、あれも単純にあのオナゴがセクシー(脊髄にプラグなんざーどう考えてもエッチ穴に棒だろう)タイムを過ごしたかっただけだったしな…。助けるかどうかは関係なくなってたよね?すっとばして見てたのかなワシ。夢みたいなもんですなあ。辻褄があわないんだけど見ているときはあってるんだよね夢ってさ。

でもあのゲームの世界のお約束ごとみたいなパロを、もっと描いてくれたら、より一層爆笑だったんだけどなー。ついつい人の家に行くと色々なところをチェックしてしまうドラクエみたいなノリをね。でもそのゲームの世界(変な中国レストランの世界)を堪能してる現実の世界(ジェニファーが天才的ゲームデザイナーという世界)もゲームだったわけだからよくできたゲームであったのだろう。今回あまりにもアッサリしてたのはゲームを意識してたからなのかな。ゲームってアッサリしてんもんね。妙なアッサリ感があるよねRPGやアドベンチャーをやってると。自分がゲームに何時間ものめり込んでも飽きないのは、基本設定がアッサリしてるからであろう。

現実主義者など、政治っぽいテイストもゲーム世界のテロリストみたいな感じで、実感なくってよかったよー。全然実感なくっていい。ゲームだねゲーム。そういう意味じゃすごく上手だったのかもねー。上手すぎて誤解されそうな映画だね。ジェニファーが匿ってもらった老人(スパイの設定だったわけだが)を殺すと急にジュードが「現実の世界だったら本当に殺しているんだぞ!」などと言いますがジュードもその前に粘液ホネホネ銃でブチ殺したりしてんだけどね。しかも意味もなく。「殺したくなっちゃったよこの銃もつと!」などといいながら。そんなことも全然気になりませんね。むしろイイですね。

ex1.jpg


↑以前やっていた映画サイトでの感想(2001年)↑


↓久しぶりに顧みて…2010↓

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今、見ると、すごくやらしいシーンですね。いいですねいいですね♪

面白かった記憶はたっぷり残っているのですが、本当にあっさりしてたんですよ。クロネンだと多少は身構えるじゃないですか。デヴィッド・リンチ監督映画ほどではなくてもね(不条理系)。でも『イグジステンズ』は理論整然としていたと思います。久しぶりにまた観たくなっちゃっいました。


予告トレイラー



インビジブル2

インビジブル2(Hollow Man II) 2006 アメリカ


81a.jpg



少し前に深夜テレビで字幕版を放映していました。録画しておいて先日観たのですが…。

さすが話題にならなかっただけあって、すごい勢いで薄いんです印象が。透明人間なだけに薄すぎる。

しかし前作『インビジブル』は透明人間でも濃いんですよやたら。存在感ありまくりの透明人間でした。透明なのに。

インビジブルはあの濃厚監督ポール・バーホーベンが監督したのだから当然です。パワーありまくり。

今回、ポール監督は制作総指揮にはなってますが、全然、総指揮しとらんだろうポール…というほどパワーがないんですよ。

ウィキを見ると→ 本作はOV(オリジナルビデオ)として製作されたため米国では劇場未公開。日本での初公開は2006年12月23日。

なるほど、劇場用じゃないなら薄くても…仕方ないかしらね。でも日本では劇場公開したのか!?

面白くない…わけじゃないんですよ。話はいきなり唐突なのですが、その謎もすぐにクリアーにはなるのです。それにしては余りにも唐突なので、映画の最初を録画ミスしたのかと思ったよ。

最初に透明人間ありき…なのはいいのです。でもその透明人間が全然ドラマティックじゃないの…。可哀想…な立場だったり(可哀想といえば可哀想だが…)、透明人間になるきっかけに引き込まれたり…するものがあればいいのけど、その部分がまず薄い。

そして透明人間の顔は途中でわかるのね。(透明じゃなかった時のエピソードがある)恐ろしいほど好みの顔じゃなかった!ドギャーン!この俳優さんの顔ラブの人には申し訳ない。どうせ殆ど透明なんだから…と、適当な配役だったのか?

全体的に予算のなさを伺わせる作り。透明人間に到る過程も驚愕のしょぼさ。「インビジブル」より年数経ってるのに、ショボクなってるってどうなの?予算がないからって、その透明になる過程を楽しみにしてるファンの気持ちはどうすればいいの!すごい勢いでショボイのです。

それでも面白ければいいじゃないですか。ショボイからこそ面白いB級C級映画だってあるのです。豪華じゃないのが逆に味がでていいと絶賛できる面白映画はたくさんありますよね…

けれどこれは薄い…。特に透明人間…。

透明人間はダレなんだ…?

と、ウィキで調べたら余りにも仰天してむせましたよ(実話)。


クリスチャン・スレーター が透明人間だったなんて!!


えええええええええええ。ものすごい悪人顔(それはいい)で、美しくなかったけど、いったいどうしたことなの…。スレーターには昔から全然思い入れはないけれども、それでもこの透明人間のスレーターには違和感を感じる。


スレーター何やってんのぉぉぉぉぉぉぉ!

(↑銀魂風、若しくはガンダムのブライト艦長風)

悪人面なのはいいのです。そういう役柄だから。前作のインビジブルでもケビン・ベーコンが悪人顔になっていくんですよ透明だけどね。それはそういう役だから悪っぽい顔なのはむしろ魅力的なのに…。

今回の透明人間は名もない役者しかもドイツ系…を使ったのかと思ってたよ偏見。

だってスレーターといえば、『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』でリバー・フェニックスの代役をやったほどなんだよ?美青年設定なんだよ基準は。日本女性の美青年設定とは違うかもしれないが、美青年を謳歌してきたんだよねこの人…。でもアメリカ人が選ぶアメリカ男優セクシー美青年ランキングと日本人が選ぶアメリカ男優セクシー美青年ランキングは違いますよね。あっちで「今年のベストセクシーガイ!」って発表されるのを見ると「まあ…確かに人気はあるし演技も悪くないが、アメリカ人のハンサム概念は我々とは違う!」と戦慄する場合も多々あります。もちろん人気俳優がベスト10入りする場合が多いので、何人かは当然かぶってるけれども。だとしても違う!

それはアメリカのおもちゃでも感じますよね。すごく人気がでる人形の顔が怖い。「え、…何でこれが爆発的ヒットおもちゃ?これじゃチャッキーも多発するはずだぜ」って思いますよねー。それとゲーム。萌えゲームがないのはいいのですが、人物設定する時に「とことんバタ臭い……セクシーなボインパーツも選べるけど、不思議とセクシーじゃない!」みたいなポリゴン。今はCGなのかもしれないけれども。だとしても!

話はずれましたが、『インタビュー・ウィズ~』はキャスト設定でスレーターだけではなく他のキャスティングにおいても物議を醸してましたけどね。私、原作のファンだったんですよ。本の。それで原作者がもし映画化するならこの役者がいい…というのも何かのインタビューで読んで知っていたのですが、いざ、映画化されたら全然違うキャスティングで吐血した。みんな上手でしたけど…何かが違った!!!

今回観た映画『インビジブル2』でもスレーターは決して太って醜くなってる…わけじゃないんです。ほら、外人さんはあっという間に膨らんでしまうから…。でもスレーターはそうなってはいない。でも…何か別人だよこれ…。役柄でそうしてたの?全然わからない。私がしばらくクリスチャン・スレーターの映画を観てないせいで過去とのギャップがあるのかしら…。顔が全然違うんだもの!!私が誰かと勘違いしてるのかしら。

しかも、ケビン・ベーコンの役柄と違って、殆ど透明人間状態なんですよ今回のミスター・透明は…。ケビンは前半シーンでは見える人間として結構、動いてたじゃないですか。だから透明になっても彼を思い浮かべられるんです。実際に透明スーツを着て、ケビンがちゃんと動いていたみたいですしね透明シーンも。だから透明人間の視点で一緒に映画を楽しめた。ケビンという科学者がちゃんと印象づけられていて、彼の性格も把握できている状態で透明になるからね。

だが『2』では、既に透明人間になっちゃっていて…「これダレなの?」状態が続くから透明人間に我々は同化できないんですよ。得体の知れないゾンビが襲ってくる…くらいの気持ち?ゾンビならまだしも、ただの誘拐殺人犯人みたいな人ですよね。透明の怖さがないの。

そして主役の刑事男性がこれまたモケモケして頼りない。垂れ目君。

私、垂れ目が苦手なのかしら。男性の垂れ目…。あ、でもヒュー様は平気だわね。素敵だものねヒュー様(ヒュー・グラント)。

モケモケタイプの垂れ目ボーイ(外人)に珍しくイライラするのです。顔が丸いからかしら…<イライラ原因 プリズン・ブレイクでも囚人で一人、垂れ目のモケモケボーイがいるんですよ…。スリの達人なんですけどね。白人ヒップホップみたいな若い子なの。顔はファニーで好きな方はきっとたまらない可愛さなんだろうけど、バカっぽいのよとにかく。そういう役柄だから役者さんって上手だなーと感心するのですが、役者としてというより役柄でこっちは観ている場合…「何だかこの子はモケモケしすぎ!バカっぽすぎ!」と珍しくイライラ度が増す。

その垂れ目系列に属するのが今回、インビジブル2での主役の一人…男子刑事なの…。

垂れ目のせいだかどうだか、わからないけど、彼が幾ら一生懸命になっても、ダイハードな状態にならないのは何故?大学生っぽいんだよねこの男子刑事…。だからって「瑞々しい若々しい食べてしまいたいわかめもえ…」みたいな感情はわき起こらないの。警察で上司にくってかかる場面でも、全然刑事に見えないという始末。

演技はいいと思うのです。顔が垂れ目でモケモケしてるからなんだと思う。この刑事さん好きな人ごめんなさい。この刑事役じゃなければ私もきゅんって観られたと思う。しかし刑事は事件の真相(これまた大した真相じゃないのだが)を必要以上に知りたがりなのね。知りたがりが出しゃばって巻き込まれていくのは映画の基本なのでOK。しかしモケモケミスター・垂れ目…はその気概が空回りしてるのよ。何だかもけもけしてる。

そして女主人公は可愛い。好感がもてる可愛さだった。可愛いけれど、さっさと理由を言わないもどかしさ。最初の時点で「何故、自分が襲われているか…それは国家秘密なので…言えないの」というのはわかる。しかしモケモケ刑事と二人で逃避行し始めたらさっさと言っちゃえばいいのに!明らかにもう秘密にしておけねーだろ!

脚本がきっと悪かったのね。俳優さんに罪はない。

女主人公の人はすごく可愛かったよー。唯一の目の保養。主人公の妹役も悪くはなかった。姉妹の軋轢を感じさせる伏線シーンもあるのね。でも、気楽に仲直りなの。何が軋轢の元なのかも、よくわからなかったけどね。ここもまた厚みがなく薄いシーンなのだ。妹も透明人間に拉致られちゃって利用されるのだが、それもそんなに切迫シーンにならないわけ。どういうことなわけ。

前のインビジブルも国の思惑絡みがあったりするけど、今回も単純にそうなのよ。政治絡みで…宿敵の政治家や目の上のタンコブ官僚などを殺すためだけのプロジェクト…みたいな。それに使われた兵士(スレーター)…って構図。

そんなぬるい設定だって構わない。ぬるい設定なのはどの映画も殆ど同じだ。そのぬるさを楽しく魅せてくれればいい。だが、ぬるいまま映像化したのであった…。

エッチシーンも物足りない!バーホーベンがいつも選ぶようなエロティックボディな御姉様が全然出てこないのも不満!!それが楽しみの一つなのに!

ミステリー要素的にも全然ワクワクしない。

男刑事も当然のように透明化するんだけど、それの後処理が変!!

ラストに言及しちゃいますが、確かに刑事はいろいろと突っ走ったけれど、正当防衛の場面だってあるんだし、逃げ回る必要はないよね?罪はそれなりにあるかもしれないが、それほどの罪じゃない。一人はちょっとワナにはめて殺したっていう場面あるけど、あいつ悪人だしな。それいったら、ダイハードなブルースは何十人爆発させていてもまだ刑事やれてるもの。

で、女主人公博士は最後、病院で入院してるのね。最後の方、それぞれ死闘があるのですよ。お約束の闘いがね。それ終わってのラストなんだけど…。

妹「あの男刑事さん…どうなったかしら」

女主人公「彼はきっと戻ってくるわ…きっと」

正確な台詞は忘れたが、こういうノリなんです。

それで、その病室を見上げるフードをかぶった男……そしてその男は病院の建物を背に立ち去る…カメラは正面からその男を捕らえる…フードの中身はない。あ、透明男刑事!!



なのでありました。いいんですよ。そういうオチは予測できますが、別に立ち去らなくてもいいのです。女主人公は透明人間→人間に戻せる薬を作れるんだから、彼女の元にいって…作ってもらえばいいだけの話なの。でも何故か消え失せている設定になってるのだ…。消え失せているって透明じゃなくって…所在を女主人公にも知らせないっていう意味。意味がわからん。

男刑事が透明になったことにより凶暴性が湧き出て人殺しをやたらしたくなる(前回、インビジブルの設定ではそういう設定があった。人殺しをしたくなる…というわけではないが、性格が凶暴化してしまうので結果そうなっちゃうんですよ。理性がきかなくなって、めっちゃ短気になっちゃうんです)

そう、男刑事がそういった凶暴性で、何人か無実の人を殺しちゃって…ああ…どうしよう…俺はもう人間には戻れない…みたいな悩みを抱えているのなら、わかるんですが、基本的に透明になったのも悪い奴らをぶっつぶすためだったので…その凶暴性は見ているこちら側には伝わらないのね。なので女主人公を助けたら、自分も一緒に助かればいいのに…。

何故、放浪の旅に出るっぽいシーンでラスト?

ただの普通の刑事さんだったのに…。哀愁…みたいになってるの。ええええええ?

というわけで、1作目の『インビジブル』のかけらも感じられない映画ではあるのですが、これほど長く感想をぶちかませたということは楽しんだ証拠なのです。OK問題なし。でも一週間くらいで内容を忘れそう。まるで透明映画のようになりそうだ。それでも問題ない。楽しんだ気持ちが大事です。忘れても…。


一応トレイラー




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ヨー

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全てのカテゴリでネタバレあり。

18禁的な感想もあり。その場合は記事ごとに注意をつけていきます。

映画、海外ドラマの感想、俳優に対するパッショネイトが中心の映画ブログ。

ブログのタイトル Movie Star No.1 は ポール・ベタニー出演映画『ギャングスター・ナンバー1 (Gangster No.1)』から。Gangster の綴りはよく見ると star ではなく ster なのですが、映画スターといえばやはり☆ということでミックスしました。

ポール・ベタニー(英)とアウグスト・ディール(独)、ダニエル・ブリュール(独)、バーナビー・メッチュラート(独)、セバスチャン・ブロムベルグ(独)、ビロル・ユーネル(独)に惚れ込み中ですが、女優・男優 問わず、素敵な俳優さんをご紹介していきたいと思ってます。

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