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悪霊喰

悪霊喰 (英題:The Order、独題:The Sin Eater) 
2003年 ドイツ/アメリカ合作


予告トレイラー





昨日記事にしたベンノ・フュアマンさんが『悪霊喰』に出演していたと、cueさんが素敵コメントをして下さったおかげで気付きました。『悪霊喰』は感想を書いてなかったので、あっさりと御紹介。

何故、あっさりかというと…。

映画全体があっさりだったから。

話の構成やキャラ設定、雰囲気どれもこれも渋い雰囲気でとても良かったのです。それでも不思議と薄口な味わいが。もちろん私はこの映画好きですよ。濃厚だったらいいってわけじゃありませんよね。薄口醤油の味わいは濃口とは違う彩りを見せるわけです。

昨日、家で鑑賞した『The Countess』(セバスチャン・ブロムベルグの項で予告トレイラーなどと一緒に少々御紹介した映画)を鑑賞したのですが、これも題材は沈鬱な重いテーマなのだけれど、あっさりポン酢でした。最近の流行りなんでしょうか。あっさり風味。

『悪霊喰』の監督はヒース・レジャー主演、ポール・ベタニー出演の『ロック・ユー!』を撮ったブライアン・ヘルゲランドです。そう、『悪霊喰』は『ロック・ユー!』同窓会映画なのであった。

コメントしてくださった方ともお話しましたが、ポール・ベタニーの出演を監督は望んでいたようです。実現してたらそれはそれでゴージャスだったでありましょう。

あっさりしてるのはブライアン・ヘルゲランド監督のセンスがライト感覚だからと思うのです。ライト感覚って悪い意味じゃありません。監督によって得意分野ってそりゃありますからね。笑いのセンスが卓越していたり、愛の物語が得意だったり、それぞれ得意分野で手腕を発揮すればいいのです。当然、どのジャンルでもそつなく撮影できるセンスの人もいるでしょう。でも偏りがあって拘(こだわ)りがあるのは監督ならいいわけです。良い意味での偏りは監督には必要でしょう。監督の個性に繋がってますから。

ロック・ユー!』の味わいがブライアン監督の本来の味わいなんじゃなかろうか。もちろん何作品も撮ってれば自然と傾向は垣間見えると思うが、ブライアン・ヘルゲランドは元々、脚本家出身者のため、監督としての作品は少ないのですよ。脚本家としては相当に有名な作品を書いています。彼の本来の持ち味は脚本に濃縮しているのかも。アウグスト・ディールが出演しているアメリカ映画『Salt』もブライアンが脚本家の一人として参加しています。

『悪霊喰』は何も知らないで予告だけ見ていた時、「あ、これは面白そうなB級映画。エクソシスト話だな…」と思い込んでました。そうやって思い込んでいる人が多いのではないだろうか。エクソシスト映画だと。

邦題もちょいとズレちょるね。悪霊…はそれほど関係がない。ドイツ語の題名『罪喰』があってるんじゃない?

宗教の話ではありますが、宗教に造詣が深くなくても物語には入り込めます。

変な地下組織密教(?)軍団が出てくるのもご愛敬。かといって徹底的にB級ではなく、品が良いのです。出演者が全員落ち着いている。淡々としてましたよね。それが味わいになっている映画。魂を引っ張り出すCGが急にSFチックなのは、今の時代だと、仕方ないのかしらCG処理。逆にCG処理しなくても、演技だけで彼らならあのシーンは表現できてたと思うけどね。

かといってCG魔法合戦でもないのです。淡々としています。

すごく不思議な設定だったね。死ぬ間際の生者の魂を解放してあげる、さすらいのシンイーター。

そのシンイーター役をやっているのがベンノさんなのでありました。

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悪い人なのかいい人なのか…その曖昧な雰囲気をよく表現してました。結局はどっちなのか…それは是非、DVDで機会があったらチャレンジしてみて下さい。派手さはないが、じわじわ…淡々。じわ淡映画。

以前、ツイッターで呟いていた時に意外とこの『悪霊喰』、好きな方が多かったので、良い意味でライトカルト風なのかと、感じました。そう、基本はライトだった。突っ込みどころもないかなあ?ひっかかるポイントもそうなくって、スラスラ観られちゃったのです。「何だこりゃ…」っていうのがない。しかし、私の感想傾向は皆さん、お気づきでしょうけれど、「何じゃ…何じゃ…こりゃヘンテコじゃないか?作品としてはどーなのこれ」という映画に、心を奪われがちなタイプなのであるのはバレテーラ。

カステーラ。カステラってたまに食べると美味しいですよね。コーヒーと一緒に食べたい。コーヒー滅多に飲まないけれども。だとしても。


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冒頭シーンはとても目を奪われた。綺麗なシーンです。そしてヒースの声ってこんなに野太かったっけ…?とおののいた。『ロック・ユー!』では何とも思わなかったのに、『悪霊喰』でのヒース声はすごく太くてズズズンとした声だったよ…。役柄によって声質も変えてるのかしら。

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ヒースといえば『ダークナイト』。あの絶世演技のヒースに近づいている時期だったのかもな。『ロック・ユー!』のヒースからは想像もつかなかった、ジョーカーの演技。28歳でこの世からいなくなるなんて…信じられない。そしてその若さであのジョーカーを見事に演じきっていたなんて…。『ダークナイト』のジョーカー役にはポール・ベタニーも噂されてましたよね。もちろんそれも激しく観てみたいけれど、ジョーカーはヒースのものでしょう。素晴らしい演技で震えたもの。「何このジョーカー!ジャック・ニコルソンのジョーカーを軽々と越えた!」と思ったよ。私はジャック・ニコルソンの大ファンだし、ジャックのジョーカーもたっぷり愛しているけれど、ヒースのジョーカーの凄みは…久しぶりに脳味噌が痺れた演技だったから。ヒースゥゥゥゥゥゥ!(号泣)


『悪霊喰』に話を戻します。

ベンノさんが演じるイーデンさんにアレックス(ヒース・レジャー)は目をつけられてしまう物語…なのでありました。

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でも淡々と控えめに逆ストーカーされる感じ。つまり、目をつけたのはベンノさんなのだけれど、ベンノさんに興味を持っちゃうのはヒースなんですよ。

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ベンノさんの住まいで二人が妙にくつろぎながら会話を交わすシーンはよかったね。パンチはないがよかった。淡々と…。薄口風味。

インパクトがあるといえば、教会の上位な人の役をやったピーター・ウェラーは迫力あります。少しポール・ベタニーっぽかった。ポールも加齢を重ねるとピーター系になるかもしれないな。

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ピーター・ウェラーといえば映画『ロボコップ』。私もそのイメージですが、それほど知られてない映画『バカルー・バンザイ の8次元ギャラクシー』という映画で主役をやってるんですよ。変な映画だったよね。日本未公開だけどビデオはあったはずだ。変に出演者がゴージャスなの。ピーター・ウェラーは主役で、ジョン・リスゴー、エレン・バーキン、ジェフ・ゴールドブラム、クリストファー・ロイド、そそられる布陣でござんしょ?ウィキにも説明がちゃんと載ってたよ。

日本人とアメリカ人のハーフであり、物理学者で、脳神経外科医で、さらにロックバンドのボーカルでもある男バカルー・バンザイは、ある日実験中に偶然8次元の世界へ飛ばされてしまう。そこには凶悪なエイリアンが幽閉されており、バカルーは自分の世界を守るために戦う。

この時のピーターさんハンサムだった。ハンサムだよね。しっかりした顔だもの。それと有名なのは『裸のランチ』でしょうなあ…。クローネンバーグ監督の。懐かしい。

現在、ピーター・ウェラーは63歳。全然、衰えてない雰囲気。『悪霊喰』は2003年の映画だから…撮影時期が2002だったとして…八年前か。55歳でこれだけ色っぽい紳士だったら問題全くないね。ポール・ベタニーや他に現在気に入っている俳優さん達が六十歳になっても色気を振りまいてくれるであろう希望をゆんゆん持てますよね!


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ヨーロッパ映画で貴族の香りの(今回は貴族というかヴァチカンものですが)する映画だと、男性もネグリジェを着て寝てます。いいよねすごく。白い長いネグリジェを着て寝る男子……。可愛いもの。いいのだもの。いいものなのだもの。


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ロック・ユー!』でも最高に良い味出していたマーク・アディさん。今回もとってもハマリ役でした。いつもヒースの相棒役だね。信頼できるもの。頼れるもの。安定してるもの。『ロック・ユー!』で旅の仲間たちの一人を演じたマーク・アディさんですが、もう一人、従者ワットを演じたアラン・テュディックがいたらいいのに…と思っちゃいます。赤毛のワット。ポール演じるチョーサーとこづき合う(殴り合う?)仲になっていた赤毛のワット君。彼もよかったよねえ。『悪霊喰』には残念ながら出ていません。


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映画『ロック・ユー!』から。左から…ポール・ベタニーアラン・テュディックマーク・アディ


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こちらは主役のヒース・レジャーもおります♪ 後ろにひょこっと顔を出している赤毛の彼がアラン・テュディック


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『ロック・ユー!』ではヒロイン役をやったシャニン・ソサモン。とても美人だしキュートな人です。現代風の顔ですよね。『ロック・ユー!』では超絶美人設定だったのね。当然、相当な美人なんだけど、ゴージャス中世貴婦人系の顔立ちではないから少し違和感があったよ。でも『ロック・ユー!』自体が、現代風中世劇なのでニュアンス的にはOK。

胸がぺったんこのファッションモデル体型なのですよ彼女。スタイルはすごくいいの。でも中世服って胸があると色っぽいじゃないですか。中世貴族ドレス。貴族女性ドレスで胸がこんもりするビジュアルに、私は鼻血が萌萌(ドバドバ)しちゃうのですが、それがなかったので寂しい…。色気がなかったんだよなー『ロック・ユー!』だと。彼女の侍女やった人や、女鍛冶屋役の人の方が色っぽかったね。でも『悪霊喰』での彼女はとっても艶やかだった。ボーイッシュなのは相変わらずだけど艶やかなの。品のある色気が出てきて素敵だった。ウィキにも書いてあるし、『ロック・ユー!』でヒース・レジャーも言ってたけど、彼女は元々クラブのDJをやってた人で、ヒースやエージェントにスカウトされたようです。ヒースが彼女を推薦した…と特典映像で言ってた記憶があります。


『悪霊喰』は大袈裟な映画じゃないのだけれど、ヒース達が潜伏(?)している家のインテリアはとっても素敵だし、外のロケーションも歴史を感じさせる素敵な風景だし、そういうのを眺めているだけでも眼福でした。

ただ、エクソシストぎょわあああああああといったグログロ映像や、悪魔との壮絶な闘いを題名からイメージしてしまうと肩透かしかもしれません。


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最後の対決のあたりですが…ここも淡々としています。ヒースの演技も良かったよ。淡々としてるけど、気迫があってさすが。それに応じるベンノ・フュルマンの演技も淡々として冴えていた。タンタンタタン!

淡々映画だけど、記憶に残る映画でした。
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全てのカテゴリでネタバレあり。

18禁的な感想もあり。その場合は記事ごとに注意をつけていきます。

映画、海外ドラマの感想、俳優に対するパッショネイトが中心の映画ブログ。

ブログのタイトル Movie Star No.1 は ポール・ベタニー出演映画『ギャングスター・ナンバー1 (Gangster No.1)』から。Gangster の綴りはよく見ると star ではなく ster なのですが、映画スターといえばやはり☆ということでミックスしました。

ポール・ベタニー(英)とアウグスト・ディール(独)、ダニエル・ブリュール(独)、バーナビー・メッチュラート(独)、セバスチャン・ブロムベルグ(独)、ビロル・ユーネル(独)に惚れ込み中ですが、女優・男優 問わず、素敵な俳優さんをご紹介していきたいと思ってます。

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