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アウグスト・ディール主演の新作 "Wer wenn nicht wir" がベルリン映画祭に!それにしてもお前は誰だ。そして気になる俳優さんなどなど…クリスマスなので画像テンコモリ☆

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Wer wenn nicht wir  ドイツ映画
2011 3/10(ドイツで公開予定)


前から存在&スチール写真は眺めていたこちらの新作。公開日が決定したのも知っていたのですが、ベルリン映画祭に出品するとあって記事にしました。何故、今まで記事にしなかったかというと…。


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誰だ貴様…。誰なんだぁあああああああ! こちらの写真は公式スチールで以前から公開されていたのですが、アウグストさん…どうしちゃったの…。私はこの写真を見た瞬間、「彼は特殊メイク(老人&御病気系の特殊加工)をしてるのよね!?」と叫んでしまったわ。

太ってる?といったそういう次元じゃなくて、『死霊のはらわた』でこれからゾンビになろうかとしているプレメイク段階のようなアウグストさん。病気の役柄ってわけかいな?ほら、ロシアの偉い地位の人がスパイ工作(?)によって毒を盛られてしまい、顔が変わっちゃった人いるじゃないですか。まるで特殊メイクでも施したかのように顔をゆがめられちゃった人いたよね。現実の話ですよ!つい最近ですよ!

そういう話なのかしら。

この写真は見た当初、私にかなりのショックを与えたので敢えて何も話さなかったの。好きになった俳優さんは基本的に実生活で巨大犯罪者にならない限りはずっと好きだし、ものすごく醜く太っても若い頃の美しい思い出があれば好きである気持ちは変わらないの。(例:ジャック・ニコルソン) もちろん一番のめりこんでいた頃ほどの愛情は注がなくなっているかもしれないけれど、一度好きになった人は殿堂入りでずーっと好きなまま。俳優さんに限って言えばね。

なのでアウグストさんが実生活でどんなに膨らんでも役者としては未来永劫ずっと好きなまま。もちろん役柄でゾンビをやろうが、巨大デブをやろうが、それは全然大好き範囲ですよ。役柄ではどんな役柄でもトライする役者魂を望みます。

それでも上の写真は衝撃度が高かった。だって彼の美麗な面影が全然ないのだもの。ほら、病的になっても美しい人は美しい顔立ちじゃないですか。もちろん上のアウグストさんもお美しいといえばお美しいけれど…。これが公式スチールで早い段階から発表された写真――ってことは…新作ではこのアウグストさんが全編出まくるわけ?と戦慄を覚えました。

試練を感じたほどよ!(大げさブーム)

早い段階で以下の写真が他にもアップされてました

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黒いサングラスはクールなのだけれど、髪型が!変形マッシュルーム?私、前髪パッツンの男子は苦手なのかもしれない。前髪パッツンおかっぱ男子には萌えた経験がないような気がするの。もちろんファッションとして似合っていればアリなのよ。友人男子でもパッツン前髪が似合っている人はいます。しかし、アウグストさんにパッツンはどう?どうなのよ!

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こちらはそれほど違和感ないですね。それに太ってもいないような気がする。


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↑この写真はクリックすると大きくなります

集合写真。ヨーロッパ映画って外でこのように食事をたしなんでいるシーンはよく出てくるけれど、風景に似合っているからいいですよね。親族の集まりかしら?そういうシーン?左から二番目がアウグストさん。左から四番目の男性(左向いちゃってるけれど)はハンノ・コフラー君。『クラバート 闇の魔法学校』や『アナトミー2』などに出演していた俳優さん。彼の記事も今度書きたいです。とっても上手な役者さんよ。

それにしてもアウグストさんのスーツが体にフィットしてないっぷりといったら。もちろん映画なのでスタイリストに求められた服装なのだけれど、彼は私生活でもフィットしたスーツを着用してないので、映画では体型にフィットしたスーツを用意してあげて…って感じてしまうわね。つい先日ドイツで公開された新作 "Die kommenden Tage" では、作品の中でタイトなスーツをクールに着こなしているのよ!やればできるのよ!やればできるんだってば!タイトなスーツが似合うのにぃぃぃぃぃぃ。うおおおおおお。


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この写真も早い段階で発表されてました。前髪が…。漫画『ナルト』のガイ先生やリーみたいな髪型。アウグストさんに似合うかどうかは謎。ちなみにセバスチャン・ブロムベルグは前髪パッツン似合ってましたけどねー。<『アナトミー』    "Wer wenn nicht wir" にはセバスチャンも出演しているのです。でも公開されたスチールにはまだ彼の姿は見えないのであった。すーん。

という感じで、作品としては当然興味があるけれど、アウグストさんの過去からのダサっぷり集大成(っていうか今まで別に作品ではダサくなかったけれど!)を濃縮した映画なのかと身構えていたのですよー。どっちにしろ日本で公開されるのは望みがとっても薄いし、DVDが発売されたら(ドイツ版)入手して皆さんにお伝えしよう…といった消極的展望だったのです。展望台。

だが、先日発見した新しい(かどうかはわからないが)公式スチールのアウグストさんを拝見したら目がパーンと腫れ上がった。私の罪に対して…。ごめんなさいアウグストさん…。目先のダササに囚われて、本来あるべきあなたの美しい姿を観賞する目が曇ってしまったのかもしれない。猛省してます。


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ほら……素敵じゃない?髪型はパッツンなはずなのに。角度がちょっと違うだけでハンサムが浮き上がるの。何故なら本来のアウグストさんは美形だから。ホノグラム加工でも施されているかのよう。心なしかスーツもタイトよね。私の心の歪みが彼の顔を変形させたに違いない!私の目だけがピントがずれてしまったのよ!


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あらまたロマンス。アウグストさんはロマンス度が高いです。常にラブな相手が既にいる役柄が多いような気がするわ。ダニエル君は片思いモードが多いが、アウグストさんは「女はとりあえずいるんだよ俺には」といったスタンスで役に入っている場合が多くなくて?

それにいつもの通り魅力的ですよね。ちっとも太ってないもの。私が間違っていたのだもの。


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どういうシチュエーションかわかりませんが、アウグストさんはひたすら素敵。私の目は年末の忙しさで曇っていたのかしら。おかしいわね。前に『タトゥー』のヘンテコ料理記事でも述べましたが、アウグストさんは手先の所作が大変に美しいと思いませんか?彼の手は本当に癖がなくて美麗。しかしベッドの二人にも目が釘付け。煩悩の鐘が鳴り響く前に今のうちに煩悩をたっぷりと貯めておかなくてはならなくてよ!女優さんのおっぱいもぷるぷるしてそう!美味しそうだもの!

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彼はベッドに横たわっていた男子……。私のドストライクな好みではございませぬが、美男子ですよね。目の保養。そして私は彼のプロフィールを調べて仰天した……。

彼の名はAlexander Fehling (アレクサンダー・フェーリング)さん。私は正直申し上げて上の素敵写真で初めて彼に出会ったと思い込んでいました。彼が誰だかわかります?

彼は何とイングロリアス・バスターズにも出演していた!しかも相当に重要な役で!

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↑ほら!子供が生まれたばかりのナチスの下級兵士をやっていた彼よ!ヴィルヘルム君だったかしら。左側の彼がそうよ!そして最後は酒場にいる全員を皆殺しにしちゃう彼よ!彼が…彼がアレクサンダーさんだったのですぅぅぅぅぅ。うっそぉおおおおおおおおおおお。

私のブログにいらしてくださってる方の98%は『イングロリアス・バスターズ』を観ている素敵な紳士淑女だと思い込んで(重いコンダラ)、私はこのブログを運営しているのです。だってそれほど好きな作品だから!思い込むほどに!イングロリアス・バスターズ酒場オフ脳内幹事の私が気づかなかったなんて!どなたかに幹事の座を受け渡します。脳内受け渡し。どなたか幹事をやってください。飲みに行きますから。

全然気づかなかったわ-。やられたわー。私、イングロリアス酒場は一番好きなシーンなのですが、この皆殺しをしてしまう兵士の顔は全然ピンとこなかったの…。むしろナチスのふりをしているアメリカ、イギリス兵士たちと一緒の気持ちになって「こいつ…うざぁあああああい」とさえ思ってしまっていたのよ。それほど上手だったのよ彼のウザ演技。彼がファスベンダーさんの妙なドイツ訛りに気づいたために、アウグストさん演じるナチスのヘルシュトローム親衛隊少佐に疑いをもたれちゃうわけじゃないですか。それとハンカチにサインをしてもらうよね彼。ダイアン・クルーガー演じる美しいドイツが誇る女優(ナチスを裏切るスパイ)にサインをしてもらうじゃないですか。出番たっぷりだったよ。でも私の好み男子の顔ではなかったので、これっぽっちも心惹かれなかったの…。

だが、アウグストさん主演映画"Wer wenn nicht wir"での彼はどーよ?とっても美男子。彼の本来の髪の毛は金髪なのだと思うけれど、新作では黒髪ですよね。黒髪似合うよね!興奮する。といっても直球ストライクの好きタイプじゃないの(男子としてですよ。俳優としてはとっても上手で素敵でした。それほど上手だった。ウザ演技は素晴らしかったよ)。

ここのところ何度も言ってるけれど、最初に出てきた作品だけで俳優さんの印象を決めるべきじゃないって教訓。自分でもそれは心得ているつもりなのに、作品によって惹きつけられる時とそうじゃない場合があるのは本当に不思議。全然イメージ違うから「まさか…」とさえ思わないのよ。気づかないのはっきりいって。「あら、初めて拝見する顔だわ…誰かしら」と後から気づくのでした。今回も名前を調べてわかったけれど顔だけだったらわかんなかったわー。やられたわー。

彼はアウグストさんが出ている作品に結構出ていて『ブッデンブローク家の人々』でも共演してるらしいですわ。そしてバーナビー・メッチュラートがずっとシリーズで出演していたドイツ刑事ドラマ "KDD" にもゲストで1話出演しているみたい。何てことなの。どれも家にDVDはあるのよ。いつかチェックしてみます。

せっかくなのでアレクサンダー・フェーリングさんの画像をもう少し…

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ドイツ映画 "Am Ende kommen Touristen" (2007) での彼。素敵よね。でもこの彼より黒髪の彼が素敵だと感じる…。動いているのを観ると違うのかしら。

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ドイツ映画 "Goethe!" で主演をした彼。公開は今年2010だったようですよ!つまり『ゲーテ!』ですね。ゲーテの若かりし頃をやったのでしょうね。美麗ゲーテ。コスチュームプレイが似合う顔だわ。確かに!

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ほら素敵。こういう中世肌着貴族シャツって素敵ですよねー。色っぽいもの。似合うもの。ちなみにアウグストさんもドイツテレビ映画で中世コスプレを演じているのね。その時のアウグストさんとっても素敵よ。アウグストさんも中世コスプレ似合います。

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"Goethe!" にはモーリッツ・ブライプトロイさんも御出演!ファティ・アキン監督と同じで彼も指差し確認系の人ですな。プレミア会場でよく指差ししてるもの。この写真は"Goethe!" プレミアでのPhotocall ですね♪一番右がアレクサンダー君♪ちなみに年齢は29歳。まだ若いわー。落ち着いた雰囲気の若手ですね。でもこういった写真だけで拝見すると「あら素敵…」とはならないのよねー。もちろんとっても素敵なのだけれども私の男子好みとは違うのであった。黒髪だと「きゃん?」となるような気がします。

↓こちらは"Goethe!" の予告トレイラー





面白そう。ゲーテは日本でも当然有名だから日本公開されればいいのに!


そしてアウグストさんとアレクサンダーさんが出演している新作"Wer wenn nicht wir" は、まだトレイラーがないようです。もちろん公式に公開されたらまたお知らせしますね。写真だから違和感あるだけで動くとパッツン前髪は可愛いかもしれない…。死霊のはらわただとしても!

さて作品内容としては、また政治的活動をする青年の話の予感ですよ。テロリストになるのかしら。"Die kommenden Tage"でもアウグストさんはテロリストに身を投じていく話っぽいし、そういう話に続けて出演したのはたまたまなのかしら?内容を簡単に説明している文を何となく読むと(ドイツ語だからわかりません)赤軍、ドイツファシスト、革命などの単語が散りばめられておりました。興味深いのは"Wer wenn nicht wir" と"Die kommenden Tage" 両作品の感想や説明が書かれている文章には必ず『バーダー・マインホフ 理想の果てに』を絡めて記事にしている人が多いの。必ずしも作品の比較とは限らないのですが、革命運動を取り扱った作品として『バーダー・マインホフ 理想の果てに』は王道映画なのかもしれない。まずはこれを観ておかねば!(DVDは買ったのに未見シリーズの一本です)

このあたりのドイツ若者革命運動は歴史をある程度理解してないとわかりづらそうだわね。昔の歴史よりも現代に近いじゃないですか。現代史、ましてやドイツの若者運動現代史は勉強した記憶ないもの…。スペインの革命もよく理解してないもの。何も理解してないもの。エジプト文明だって「ナイルなトトメス?」としか答えられない私です。世界史を得意としていたなんてきっと幻影ね。幻影の覇者ね…(ポケモン?)。キャロルだってどうなったのかわからないもの!金髪はエジプト時代には貴重なのだもの!それは漫画「王家の紋章」。

というわけで、クリスマスにショックを与えにやってきた恐怖のサンタクロースぽい記事になってしまいました。冒頭にアップしたアウグストさんの写真は何かの手違いだと思い込んで年を越しましょう。


明日は書類を片付けねばなりませぬ。年末進行ぉぉぉぉぉ。

すぴすぴでもちょっと呟いたけれど、クリスマスというこの日にバーナビーの嬉しい日本版DVDを発掘したのでした。嬉しくで卒倒しそうなの。次はその記事を書きたいなー。本当に喜んでいるのです。だってバーナビーの日本版DVDなんて滅多にないもの!号泣だもの!うわあああああああああん。

チュッ(*  ̄)( ̄ *)チュッ

バーナビー可愛いなー♪

ではよい週末を!
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クラバート 闇の魔法学校

クラバート 闇の魔法学校 (Krabat) 2008 ドイツ映画

原作はドイツの児童文学者オトフリート・プロイスラー(Otfried Preußler)の作品。

原作は一度、1977にチェコスロヴァキアのアニメーション監督、カレル・ゼマンにより映像化されている。

ダニエル・ブリュールが出演しているので借りて観てみました。以前の記事で少しこの作品に触れましたね。トレイラーもそちらで載せた記憶が。あ、この記事です。よろしければそちらも御覧になってみてください。まだ映画を見る前の知識的情報を載せてたようだ。一応トレイラーは再度アップしておきます。




原作は読んでなく、まーったく、どんな話か知らないで映画を観ました。邦題で闇の魔法学校となっているので、当然、「ハリポタ的な要素があるのだろうか…ハリポタドイツ版か?」と安易に思っていたら、大間違いよ女の子。シャランラ。魔女っ子メグ。

始まって15分~20分は正直、頭の中が「?」「ハテナ」状態。世界観がわからないの。私のボケナス!

全然わからない状態でハテナだった私の頭に中にあった道筋。あら筋じゃないですよ!私の混乱をトレースした記事です。

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まず、主役クラバートダフィット・クロス)はペストで荒廃した土地を彷徨う放浪孤児。友人二人とねぐらを求めて辛い日々。ある夜、寝ているとクラバートは自分を呼ぶ声に目を覚ます。

クラバートよ!水車小屋に行け!」

その声に惹かれたクラバートは、友人達を納屋に残し、一人で水車小屋に行く。そこには11人の職人達(粉挽き職人?)がいて、自分は12番目の弟子見習いになった。親方も快く迎え入れてくれて、クラバートはそこで生きてくことを決意するのだった。

唐突!唐突!こうやって書くと、違和感ないかもしれませんが、妙な雰囲気が漂ってるんです。洋服もお古だけど、何故か自分にぴったりのサイズだったりするのね。そういう味付けもミステリーっぽいけれど、親方の目的が全然わからないので(最初は親方の目的かどうなのかもわからない)、可哀想な孤児に声をかけてくれる変な人なんだろうな…と私は思ってしまった。声をかけるつっても、夢の中に響き渡る声なんですよ。そこからして既に怪しいのだが。

クラバートは最初見習いです。いじわるな先輩がいっぱいいるの。その中で、職人頭を演じているトンダ(ダニエル・ブリュール♪)は優しくしてくれるのです。


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(左が主役のクラバート、右はトンダ先輩♪)

仕事はかなり厳しくて音を上げそうになるのだけれど、クラバートは荒野を彷徨うしかない辛い日々をもう過ごしたくないのです。水車小屋での仕事はハードだけれど、寝るところ、食べることが保障されているのは、クラバートにとって何よりの幸せなんです。

でも私は頭がハテナ。何故、クラバートだけが呼ばれたのだろうか。他の二人の友達はその資格がなかったのは何故なのだろうか…と。

ある夜、クラバートが寝た後に先輩職人達は外に出て行ってしまう。クラバートは寝たふりをして、外の様子を伺う。親方が、弟子達を整列させ、「決して見てはならぬ!」などと注意をうながしながら、たいまつを持たせて並ばせるんですよ。すると、フードマントをかぶった怪しい人物(?)が馬車を引いてその列の中に入ってくるのね。その馬車を見ちゃ駄目なのかと思ったら馬車が着いた途端、馬車の中にある荷物を弟子達は水車小屋に運び始めるの。

見ちゃってるじゃないの…。何を見てはいけなかったのか謎。フードの男を見てはいけないのかな…。

クラバート君も覗き見しちゃってるし。

そして、クラバートは水車小屋に先回りして、何が行われているか探る。でも、トンダ先輩に見つかってしまい、「早く戻れ」と秘密の抜け穴みたいな場所に誘導されるのね。親方はクラバートを探し始めてるのだけど、ギリギリ逃げ切って部屋に戻れるクラバート君。

水車小屋にお母さんの形見である十字架を落としていっちゃうんだけど、これまたいじわるな同い年くらいの同僚に(先輩だけど、クラバートと同じくらいの年齢だと思う)、その十字架を見つけられてしまうのだ。

で、運ばれた荷物はどうやら人骨のかけらで、それを何故かみんな一生懸命、臼で挽き始めるのであった。

と、ここまでもスムーズな雰囲気を受けるかもしれませんが、基本、ハテナでザンス。

呪術的なムードは漂っているが、目的がちーっともわからないので何だ何だ?と思ってるしかない状態。

いよいよクラバート君も見習いから弟子へと昇格する辺りで、儀式が行われるの。二人一組になって「無残に人が死んだ場所で一晩過ごせ」と言われるのです。

さすがにこうなってくると親方が呪術的な人なんだろうとは、ボケナスな私でも気付くのですが、特に日常で親方が「ガハハハハハハ。世界は私のもんじゃああああああ」みたいになってないせいか、親方の目的はまだまだ見えてこない。

クラバート君は優しい先輩トンダ(ダニエル・ブリュール♪)とペアを組み野宿。薪の前で一晩過ごします。そして、その時、トンダ先輩に幽体離脱を体験させてもらうのね。この経験がきっかけで村娘に一目惚れしちゃうクラバート。

その幽体離脱も唐突なのですが、幽体離脱が終わってたき火の前に戻ってきた二人。急にトンダ先輩が「今からでも遅くない。お前は逃げろ」などと言い出す。でも理由は言わないのよ!理由を言ってほしい。儀式が終われば容易に抜けられなくなるとは言うのだけど…。クラバートにも「秘密ばっかり多すぎるよ!」とトンダ先輩はなじられます。私もそう思う。だが、クラバートも秘密をそれほど探ろうとせず、今まで過ごしてきたのであった。

トンダは逃亡を薦めるのだが、クラバートは「イヤダ。もう一人で暮らすのはイヤダ。辛くても、俺も仲間にして。仲間になりたい」などと健気な発言をドバーンと言いつつ、トンダに抱きつくのだもの…。トンダだって、ほだされちゃうのだもの。トンダ先輩も、

「そうだな…。物事に犠牲はつきものだ」

なんつって自分納得して、二人で水車小屋に帰っていくの。

二人で逃げればいいのではないかと思ったが、きっと親方の魔法がかかってるんだろうなトンダには…。どんな魔法が…。

で、ここから話はズンズンわかりやすくなってきますが、独特の風習&地方的伝説が練り込まれているのか、馴染みのない記号が多く出てくるので基本はハテナ状態なのです。

クラバートも親方にカラスにしてもらい、先輩方とカーカー空を飛ぶのです。

それが何になるというのだ!

という私の心の叫び。黒魔術を駆使してどんな悪さをするんだろうか待ち構えていた私にとっては拍子抜け。

クラバートが見習いから正式に弟子になった途端に、今までいじわるだった先輩も少しだけ構ってくれるようになったり、いじわるじゃないけれどクラバートと積極的に関わらないようにしていた先輩達も優しくなったりして、ますますクラバート自身はそこでの生活を気に入っていく。

それと、基本的には労働が全て。粉を挽いて袋に詰めるのが仕事なの。それは食いぶちのためにやらされてるのだろうか…。修行とどう結びついているのかわからないが、魔法授業よりは粉挽き労働場面が多いのであった。

ある日、親方が「◎◎村に盗賊がやってくる。そいつらをはね除けてみるか」と提案して、弟子達は勇気りんりん村に向かうんです。村人にとって武士的な役割を担ってるのかしら……。はね除けるっていっても魔法合戦じゃないのも謎だ。多少、魔法なんだけど、閃光がほとばしって青いイナズマが!みたいな魔法じゃないのですよ。ジェダイのフォースっぽいかもしれない。

そこでクラバートは一目惚れした娘に出会うわけだが、トンダ先輩に「絶対に親方に娘の名前を知られてはいけない」と注意を受ける。

だが、トンダ先輩は自分の彼女(もちろん付き合っているのは隠していた)の名前を親方に知られてしまうのだ…。

で、この後、いろいろ謎がまた深まっていくのだが……。一番、私が感じた謎…それは…

粉挽き黒魔術寺子屋は何故、女人禁制なの?

という謎でした。親方は「女なんざ重い臼にしかならん」みたいに酷いったらないの。女憎し全開!

若い男を12人はべらせて暮らさないといけない黒魔術師ってどんなマジックなのよ…。

生娘の血を飲まないと死ぬ吸血鬼じゃなくって、童貞ボーイをはべらせてないとイライラする黒魔術師。さあ、吸血鬼とイライラ黒魔術師、どっちがヤバイんだ!?

この謎は私を活気づかせたともいえよう。

全体的に常に不思議な雰囲気が漂っている映画なのですが、面白いのです。地味で重苦しい状態がたまらない。目が離せないの。ハテナを解き明かしたくなる魅力に満ちあふれていた。地味だけれども。

ドイツファンタジー、地味だけどイケてます。

弟子が女と付き合おうものなら、女をまず殺す。

これって浮気されたら自分が付き合ってる相手をなじるんじゃなくって、まずは浮気相手を攻撃するパターンだよね。もちろん、付き合ってる相手も最終的には、嬲(なぶ)って懲らしめる。

変態黒魔術親方。

死のサイクルがイマイチわからなかったのですが、親方は冬になると急激に老け込むの。それが春になると若返るのは何故か…。回春魔法。

本当にそう…。仰天です。

弟子達で良い味出てるポジションの人が何人もいて、それも物語に地味ながらも華をそえていました。主人公が一目惚れする村娘も可愛い♪ 田舎系白雪姫っぽくって可愛いの。

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↑村娘♪ 可愛い~。Paula Kalenberg(パウラ・カレンベルク)さん。彼女はアウグスト・ディールとテレビドラマ『Kabale und Liebe(陰謀と愛)』で恋人役(二人が主演のドラマ)を演じてます!そしてバーナビー・メッチュラートとも他の映画で共演している模様。ドイツつながり~。すごくキュートな娘さんであります♪

トンダ演じたダニエルは愁いをおびた表情で、とってもよかった。トンダ先輩!

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ダニエルは圧倒的に12人の中で顔が良かったな…。主役の子はクセがある顔ですからね。でも、見習いから責任ある立場になった途端に顔がキリッとし始めたので、そこはさすが役者さんです。素晴らしかったですよ。主役の子は主役のオーラがありました。でも絶世の美形じゃないので、美形主役を求める人には少し寂しいかもしれません。微かだけれども、若い時のヒース・レジャーの面影があったよ主役の子。似てるとはいわない。表情の方向性がヒースと似ていたの。

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これからの成長が楽しみなダフィット・クロスさん

親方も怖いというより…アル中のコスプレオヤジみたいでした。キャプテンハーロックのコスプレをしたいのだけど、山奥だから資料が手に入らなくて、人づてに聞いたハーロックの格好を想像して勝手にハーロックとして生きていた親方って感じなの。 * '11 01/08 追記 親方を演じた役者さんについて記事を書きました → こちらの記事

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親方はもうちょっとセクシータイプでもよかったんじゃない?でもそれだと、本当に「童貞ボーイをはべらせているエロ黒魔術師」にしか見えなくなるから、やめたのかしらね。職人達は若い子ばかりではないの。しかし、女人禁制だからチェリーなんでしょうなあ。で、12人で常に寝食を共にする。屋根裏っぽい部屋で寝る。マスターベーションなど、どうしたらいいの…。一人放出も禁止だったのかしら…。ちなみに、映画では「童貞設定」は特に言及されてないです。私の妄想が暴走しているだけなのであります。

と、そっち方面に想像がたくましくなってしまうが、これは原作を読まないと世界観を完全には把握できないなーと思った。もちろん映画として結末までには全てのピースがはまるようには作られているし、それほどの謎でもないのです。私の理解力がないせいで、最初まごついてしまっただけで、ストーリー的にはシンプルでありますよ。

弟子を常に補充する…というのも何故そうなのかわかるのだけれど、どうせ◎◎にするのに、何故、黒魔術を授けるんだろうな…というのが少し分かり難かったかもなー。原作を読むとそのあたりはキッチリ書かれているようなのです。

私はこの映画とても気に入りました。まさに独特の雰囲気です。不思議な映画だった。原作もアマゾンで取り寄せました。時間がある時に読み進めて親方の謎を更に追求したいと思います。

普通、魔法使いってハリーポッターもジェダイの騎士(え?魔法使い?)もそうですが、主人公はまっとうな魔法使いを目指しているのだけれど、ダークサイド側の人達からダーク集団にお前も加入しろぉぉぉぉ!と騙されながら誘われるパターンが多いじゃないですか。

しかし、クラバートの素晴らしい設定は、もう最初からダークサイド側にわけもわからず入ってしまうのですよ。でも何がダークなのかもわからない。飢えと孤独で精神、肉体どちらも疲労困ぱいしている若い少年に善悪の判断はつかないもの。それに、特に悪さをしている団体じゃないのですよ。親方の快楽(?)のためだけに、弟子達に魔法を教えるというシステムのようです。映画ではそういう描かれ方はそれほどしてなかったと思うのですが、魔法を使えるようになると仕事も楽になり、その魔法を手放したくなくなるみたいなのね。そりゃそうですよね。もし、親方にある方法で打ち勝てたとしたら、魔法を失うらしいのです。弟子達に反旗をひるがえせないような縛りを与えてるの。失いたくないという気持ちが強いから。でも、その場所にいる限りは、「ある恐ろしい運命」を受け入れないといけない。しかし、親方のお気に入りになればその「ある恐ろしい運命」を引き延ばしてもらえる…かもしれない…のであった。

地球制服が目的じゃないダークサイドもあるんだなあと、感心しました。

青少年(チェリーに限る)征服が目的のダークサイドです。

OK問題ありません。

普通の粉挽きボーイが、黒魔術を操るようになり黒魔術コスに着替えるシーンを最後にお届けしましょう。何が起こったのかと思ったよ。

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一番、左奥の人は写真だと分かりづらいけれど、もさもさヘアーが見えてしまってた。ちんちんは見えてないよ♪ しかし、親方は後ろから青年達をねめつけているのでした。何てちんちんパラダイスなの…。一人パラダイス状態。この状況で親方は変態じゃありません!とは言い張れない。ちなみにモサモサしてる人は多分、ユーローという役をやってる人。ユーローも重要な役を与えられているのです。ネタバレなので言いませんが、後半、活躍する人物です。ちなみに、この後、『アナトミー2』を観て気付いたのですがユーロー役のHanno Koffler(ハンノ・コフラーと読むのかな?)さんはバーナビー・メッチュラートの弟役をやっていた!なかなか上手ですよこの役者さん。また『アナトミー2』の感想で詳しくお知らせします。

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↑左の人がユーロー役のハンノ・コフラーさん。右は主人公のクラバートをやったダフィット・クロス


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手前で洋服をうんしょっうんしょっ…って脱いでいるのはクラバート。クラバートの後ろで、二人尻をこちらに向けてるの見えます?左側の子はチクリ魔で、やたらとクラバートとトンダにつっかかってくる嫌な奴なのですが、体つきは女性みたい…。細い。顔は結構クセがある金髪ボーイなんですけどね。結構、重要な役割の子です。


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右がそのチクリ魔。リュシュコという役名で…演じている人はローベルト・シュタートローバーさん。クセのある顔!彼も、他の映画のスチール写真や動画をチェックしてると「あれ、この人…」と気付いた役者さんです。その話もまた後日。ドイツ俳優さんの、とある法則に気付いたので…。

地味だが味わいのあるダーク・ファンタジードイツ映画でした。ドイツ本国ではかなりヒットした映画で封切りして三週間で100万人動員したとのこと。

スラヴ系のヴェンド人の民話である「クラバート伝説」をベースに作られているらしいので、日本人に馴染みのない異国な雰囲気は味わえるかもですぞ。水車にまつわる因習や民話があるっぽい。水車は何かの象徴なのかもしれない。それとカラスも意味があるんだろうなあ。ロケはルーマニアでおこなったようです。物語にあった風景でした。ルーマニアに行く機会ないもの…。映画で堪能。

なかなか手に取る機会はないDVDかもしれませんが、ふとした時にチェックしてみてください。私はとりあえずレンタルで日本語字幕版を鑑賞し、ドイツ版を仕入れましたよ。ドイツ版じゃないと特典がついてないのだもの…。ドイツ語がわからなくても買う心意気。だってメイキングシーンなど見たいですよね。メイキングシーンくらい日本バージョンもつけてくれればいいのに!ちなみにドイツ版は二枚組。

それではよい粉挽きを!

原作↓


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全てのカテゴリでネタバレあり。

18禁的な感想もあり。その場合は記事ごとに注意をつけていきます。

映画、海外ドラマの感想、俳優に対するパッショネイトが中心の映画ブログ。

ブログのタイトル Movie Star No.1 は ポール・ベタニー出演映画『ギャングスター・ナンバー1 (Gangster No.1)』から。Gangster の綴りはよく見ると star ではなく ster なのですが、映画スターといえばやはり☆ということでミックスしました。

ポール・ベタニー(英)とアウグスト・ディール(独)、ダニエル・ブリュール(独)、バーナビー・メッチュラート(独)、セバスチャン・ブロムベルグ(独)、ビロル・ユーネル(独)に惚れ込み中ですが、女優・男優 問わず、素敵な俳優さんをご紹介していきたいと思ってます。

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